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衣紋の抜き方による着物の仕立の違い

着物をつくることになったのですが、衣紋を7分抜くように仕立てくれるとのことで、それにあわせて長襦袢も衣紋を7分抜く仕様?の長襦袢をつくったほうがよいと言われたのですが、衣紋の抜き加減に合わせた長襦袢が必要なのでしょうか?衣紋の抜き加減で 着物の仕立て方が違ってくるのでしょうか? それと、あらたに長襦袢を作る場合、なるべく出費を抑えたいのですが、正絹の着物にポリエステルの長襦袢の組み合わせは やはり あまりお勧めではありませんよね?

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  • bekky1
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回答No.2

和裁が趣味なので日夜、励んでおります(笑) 結論から言うと、普通は5分(2cm)なのでそれで十分でしょう。 7分でもいいですが。 疑問におもうのは、なぜ、普通、5分なのに、7分(3cm)にしてあげるということになり、 長じゅばんも・・・7分で作るという話になったのかということですが。 理由は以下につらつらと。 イメージとして、真横から着物の着用時を見たときに後ろに肩山から、襟が移動(下がる?)寸法が繰越です。 コレの寸法のことを7分といわれたのですが、襟が肌襦袢から始まって何枚も重なりますよね? で、どんどんと外周になるわけだから、外周になるほど後ろに下がる=衣文が抜けていくということになるので、 長じゅばん(5分)より着物がより衣文の寸法が長く(7分)ていいのです。 それだけ、無理にヒモで引っ張って、安定させなくていいというだけのこと。 現に、羽織は着物5分に対して、7分にしますので。 ヒモで抑えるわけではない、ポンと乗せて、さらに帯の厚みで引っ張られる、外周なら5分の着物に対して7分の羽織です。 雨コートなど、1寸でしたてました、つい先週のことです。 コレがあえて、7分の長じゅばんを作る必要はないだろうという理由のひとつ。 そしてその効果ですが、長じゅばんより、着物の襟が離れて落ちる・・というより、 着物の襟がかぶさってくるのが、収まるぐらいの効果しかないのが7分ぐらいです。 コレが1寸(4cm)ともなると、いささか違ってきますが。 着物の広えりが二つ折りで、長じゅばんの襟の外周に来るので、1cmぐらいは外・・・のほうが安定するのはイメージできるでしょう? では、何で、今は皆さん長じゅばんも、着物も5分で羽織は7分なのかということですが、 だから・・・というか、無理やりの衣文抜きなる商品をお使いになるでしょう? まるで{杭}のように一番のインサイドで長じゅばんの襟が【V字】にがんばって、支えているから。 ソレと、これ、肩の形によるのです。 なで肩だと、横襟が滑り落ち加減になりますので、うえにあがってくる圧力?より、後ろ襟も下がりやすくなるので 長じゅばんと同寸にすることで、実際には、それで丁度なのです。 昔はね、なで肩の人が多かった。 実際に、私は、着物5分で長じゅばんも5分ですが、どうしても着物の襟のほうが落ちてきます。 なで肩だから。 そして、もしかしなくても、インサイドのほうが多少、上がり気味というのが本来の着用、着付け方法なのでは?という疑問もあります。 浮世絵など見てください・・・全部、後ろ襟が何枚と数えられるようにインサイドが持ち上がっているでしょう? 襟を洗濯する事情なのかもしれない。 アナタがなで肩でなく、いささか肩に厚みがある人なら、7分ぐらいのほうが安定するでしょう。 それと、何で、長じゅばんも7分をするめられたかは、ご商売? 新しく作れということですから。 必要ならこの際だから正絹でおつくりになったほうが、体がラクです。 静電気より、あの通気性の悪いのには閉口します。 冬は暖房が効いているので、蒸暑いし、暖房が効いてないと、ソレはそれで冷たい感触で寒いし。 一番安いのでいいです、ぜひとも正絹で。 高いものを選ぶ必要はないです、理由は以下に。 盛装用と、普段用と違うのは、衣文の寸法ではなく、その生地の色です。 普段用はお好きにしていいですが、盛装は白、ときにうっすら色ぐらいどまりというだけのこと。 寸法は普通、あまり変えません。 昔は袖丈を長めに作るのが普通でしたが。 普段も着物だから、普段着は袖は短く(袖幅、袖丈ともに)、 よそ行き・盛装は袖も長く(裄・袖丈)・・・だから、当然に長じゅばんも袖もながいと。 いまどきは若いお嬢さんしか袖が長くないですが、昔は、40-50でもよそ行きは袖(袂)は長いです。 あと、正絹の長じゅばんは自分で洗えますよ。 丁寧にするなら、脇と袖付け、袖の振り、を全部しつけで大きく5cmぐらいで躾けて、縫い代のキセ(折り目のかぶさりをこういいます)を安定させて、手抜きしてしなくてもアイロンかけに慣れているなら大丈夫です。 部分を自分でつまみ洗いして、ネットに入れて、洗濯機であらいます、私は。 ○クロンで洗って、○フターして、袖たたみしたようにして、干して、多少とも、手でパンパン。 かわいたら、霧ふいて、軽くアイロンで十分。 何回も洗ってますから、大丈夫です。 多少とも、風合いがくたびれてくるのは、tシャツだって同じです。 そして、高い長じゅばんを作るのも、それなりですが、消耗品とおもって、安く(反物5000円ー1万)ても正絹でおつくりになって、 じゃんじゃん洗って、着つぶす。 どちらにしても、裾は擦り切れてきますし、汚れも、いまどきのアスファルト汚れ、カーボン粒子は落ちにくいですから プロに出しても、コレはあまり落ちてきません。

atosukosi40
質問者

お礼

お忙しい中、ご回答をいただきありがとうございます。とても参考になりました。 7分ぬいたほうが、現代的であり 粋で かっこよく着られると言われ、7分抜きの着物にすることにした次第です。でも ご教授いただいて 7分の長襦袢はつくらず、着物を 5分抜きでつくってもらおうかと思い直しています。ありがとうございます。 正絹の長襦袢 自分で洗えるんですね。びっくりしました。母が 着物が好きで 嫁入りにたくさんの着物を持たせてもらい、今もことある度に 着物を買ってくれるのですが、なかなか着る気になれず、やっと最近 自分の生活が落ち着いてきたので 自分で着物を着ようと着付け教室に通いはじめ 普段に着れる着物を自分で買おうと思った矢先に発生した質問でした。長襦袢の 裾が擦り切れるくらい着る機会をつくれれば ほんとうれしいです。 またいろいろお教えいただきたいと思います。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

noname#159989
noname#159989
回答No.1

くりこしの寸法の事をおっしゃっているのだと思います。 衣紋を抜く分量を肩山から後ろに繰り越して仕立てるのですが、標準は5分です。 訪問着や振り袖などの正装だと多めに抜きますし、ふくよかな方だと7分~8分抜きます。 また髪型にも左右され、大きく結い上げたアップヘアなら多めに抜きますしショートヘアなら少なめが品よくなります。 長襦袢のくりこしも着物とあっていた方が良いですね。 長襦袢が5分で着物が7分だと長襦袢の衿が浮いてしまいます。 まあ着付けで調節もできるのですが動いているうちに衿が浮いてきてしまうでしょう。 普段着用と正装用の2種類の長襦袢があれば良いと思います。 とは言っても私は区別せずにどちらにも流用しています。 ポリエステルと正絹を比べればやはり正絹に軍配が上がります。 手入れができないという点を除いては正絹に勝るものはありません。 何より着心地や着崩れの問題で、まったく違います。 冬場は静電気も大きな悩みですよ。 正絹でも静電気は起きるのですがポリはもっとひどいです。 吸湿発散性の優れた正絹は冬も夏も快適なのです。 正絹の長襦袢の手入れですが、冬場の袷ならそう大変なことはありません。 よほど汗をかいたら洗いに出しますが、一晩干しておけばたいてい大丈夫です。 部分的な汚れはベンジンでお手入れできます。 着るたびに洗うものではありませんのでさほど不自由はないですよ。

atosukosi40
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。着物と長襦袢のくりこしは 同じ方が長時間きれいに着ていられるってことですね。着物をある程度もっていて 購入するたびに もう購入はこれで最後にしようと思いつつ、今にいたっているのですが、7分の長襦袢をつくることで また着物の購入意欲をかきたてられそうなので 躊躇しています。今の時代にかっこよく着るには 7分抜いたほうがいい の言葉に納得して 7分抜きの着物をつくろうと思ってましたが 5分抜きでお願いしたほうがよさそうですね。ありがとうございました。