赤十字の災害ボランティアをしていますが、ずっと『帰宅困難者』を徒歩で帰宅に誘導する訓練をしてきましたが、やっと気がついたのか、一昨年の訓練では新宿駅に集まった『帰宅困難者』を新宿御苑や厚生年金ホール?に誘導する訓練に切り替わりました。で、311。全く何も機能しませんでしたね。私なんか歳で除外されたのか、“お呼び”もかからない。無意味な訓練を毎年毎年してきたということ。結局は“自分の身は自分で守る”しかないと言うことでしょう。
対策としては、「何としても帰る。」という方は、会社に折畳の自転車でも置いておく。「安全が確認されるまで帰らない。」という判断をされるなら、会社に寝袋でも置いておく。そんなことしか個人で取れる『対策』なんてないでしょう。ただ、中心部の方が行政の対策は早いようですし、緊急時の食料や水も確保されているでしょう。
9月1日に震災訓練で学校に親が子供を迎えに行くなんて下らない訓練もしていましたが、硬直した行政や組織の考えることなんてその程度なのです。
私は、阪神淡路で二重ローンを抱えた方を見て「国は当てにならない」と教えて頂き(確か住専に多額の税金を注ぎ込んだ頃でした)、今回の震災ではそれを確認すると共に、原発事故では「先に取った者勝ち」って(例は原発立地自治体への補助金です)学びました。個人相手には『自己責任』『自己責任』と言いながら、この自治体や住民に『自己責任』という声は聞かれませんからね。自分たちの都合で『自己責任』なんです。当てにはなりません。