「絞り」について補足。
絞りとは撮影時に表示される「f○○」の数字のこと。
小さければより開放されて、大きければ絞り込まれている、ということ。
目の虹彩の部分のようなパーツと思ってください。
ではどのようになるのか?といいますと
その1.シャッター速度が変わる
「絞り」を開放すると、光を多く取り込むことができるので、シャッター速度が短くできます。暗い場所での撮影にも適していますね。
逆に絞り込むとシャッター速度が遅くなります。ではそれで何ができるか、といいますと添付した写真のように、水の流れを表現した写真を撮る事ができます。
速いシャッターで済んでしまう明るい日中に、あえて動きを出す流れるような画像を撮る事ができます。
その2.ピントの合う距離が変わる
絞りのもうひとつの特徴がコレです。
「絞り」を調整すると、ピントの合う距離を変えられます。
といっても、「カメラからの距離」が変わるのではなく、「はっきり見える距離」が変わるのです。
コレを利用するのが人物画、ポートレートです。
被写体を引き立たせたい場合は背景をよりぼやかしたいですよね。そういう時は「絞り」を開放します。被写体にピントを合わせれば、背景がぼやけて被写体が引き立ちます。
逆に「何処で撮った写真か」が重要な場合は、背景も見えるようにしないといけません。そういう時は絞りを絞り込みます。そうすることで被写体も背景もはっきり見える画像になります。
「絞り」の主な効果はこの2点です。
ここからは蛇足ですが・・・。
コンパクトカメラや一眼レフ専用のレンズにも「絞り」を表すf値が書かれています。より数値がより小さいレンズは「明るいレンズ」と言われ、使い勝手がいいとされているようですね。
一眼の交換レンズの中には、ズーム機能がない代わりにものすごい明るい「単焦点」というレンズもあります。セットについているズームレンズより圧倒的に明るいので、ポートレートやスナップなどには面白いレンズです。もし一眼でお悩みなのでしたらその辺も考慮してみるとよろしいかと。
補足
「開放」が正しいんですかぁ~。