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映画製作のためのデジタル一眼カメラ選択
- 趣味で自主制作映画を撮っています。結婚後しばらくは離れていたのですが、そろそろ再開しようかと思っています。デジタル一眼レフカメラで映画を撮影する手法に興味を持っています。特にNIKONのD70を買い替える必要はないので、新機種選定を考えています。EOSムービーが注目される理由や他のメーカーとの違いについて知りたいです。
- 現在比較検討している機種はCANON EOS 60D、NIKON D5100、Panasonic GH2、SONY α55です。価格が安く、バリアングル液晶がポイントです。D70に取って変わるくらいの写真性能は求めていません。
- 映画製作に詳しい方からアドバイスをいただきたいです。好きな作品は石川寛監督の「tokyo.sora」やスピルバーグの「マイノリティリポート」「プライベートライアン」など、暗いトーンの作品が好みです。他の選択肢についても教えてほしいです。
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>実際に映画製作をされている方など、一眼ムービーに詳しい方からのアドバイスをいただければと思います。 私はどちらでもないのですが、10 年余り前に業務用 DVCpro (Progressive DVC) Video Camera で撮影した Data を編集して映画を製作する編集機器の開発に携わっていたことから映画撮影 Team と行動を共にして海外の国際映画祭で映画を上映したことがあります。 当時は DVCpro Video Camera 本体の価格が 200 万円余り、取り付ける Lens も 200 万円余りもする時代で、4 基の HDD (Hard Disk Drive) を並列駆動 (RAID) させた編集機も 500 万円していました。 DVCpro という規格は Motion JPEG 6;1 圧縮の DVC を Progressive 化したものですが、当時は放送局から TV 電波で送り出す番組の Master Data も Motion JPEG 6:1 圧縮の Digital Beta (ただし Interlace 方式) でしたので、画質劣化を殆ど起こさない 1 回の Digital 編集で直接 Master Data 規格に変換できる DVCpro 規格は TV 番組製作用には非常に相性が良く、400 inch Screen に映し出す Digital Projector を用いて Mini Theater や Cinema Complex にも充分耐えられる画質を持っていました。 ・・・Progressive と Interlace という用語は別途御検索ください。 現在の業務用 Video Camera やその Lens も製造 Cost や市場の大きさから 10 年前の値段と変わらないでしょうが、性能向上が目覚ましい Digital Camera で動画撮影を行えば非常に安価に済ませられますし、交換 Lens も 35mm Film Camera 用と同様の様々な高性能 Lens を Scene に合わせて交換できるという Advantage があります・・・ただし 1 本の Lens で済ませたり Lens Kit だけで済ませてしまっては製作 Cost 以外の Advantage は得られないでしょう。 4 機種の動画型式と単位時間当たり File Size (映像記録速度)、連続撮影可能時間 (容量) を較べると CANON EOS 60D:MPEG4-AVC/H264 330MB/分 (44Mbps) 連続撮影時間制限なし NIKON D5100:MPEG4-AVC/H264 288.5MB/2分 (19.2Mbps) 20 分 (2.88GB) Panasonic GH2:AVCHD 16GB/124分 (17.2Mbps) 連続撮影時間制限なし SONY α55:AVCHD 17Mbps 連続撮影時間制限なし となっており、圧縮動画型式では同じ単位時間当たり File Size で最も画質の高い MPEG4-AVC/H264 を採用している上に数値が大きいほど高画質を期待できる映像記録速度に於いても 44Mbps と他を圧倒する高い数値を持つのが CANON D60 です。・・・発表時期の古い他機種を見ても同時期の Camera 群の中では CANON EOS Series が最も優れています。 MPEG4-AVC/H264 44Mbps という性能は現在の TV 放送局が放映している H264 15Mbps (地デジ) や H264 23Mbps (BS/110CS) よりも高画質ですので CANON EOS D60D で得られる動画 Data は Digital 編集を行っても充分に放送局 Master Data となり得るものですし、24Fps Mode がありますので Film 出しを想定した製作も行えます。 ちなみに Panasonic GH2 と SONY α55 が採用する AVCHD という動画型式は AVCHD ver1 規格ですので Interlace 方式です。 NIKON D5100 は何故か理由は判りませんが、最大連続録画時間制限 (20 分) が仕様表に明記されていますし、映像記録速度は 19.2Mbps に過ぎません。 このように「記録される Data の画質性能」に注目した場合は CANON EOS D60 (及び一部の EOS 製品) のみが放送局 Level を超える性能を有しており、他は放送局 Level 以下ですので、このことが EOS Movie を生み出している理由の 1 つなのだろうと思います。 >・・・など、少々暗いトーンのものが好きかもしれません。鮮やかでシャキッとシャープ!みたいな画は好みではありません。 こちらは PC に書き出した Data を編集する Software 次第です。・・・Software の習熟は相当な労力を要しますので覚悟してください・・・また、その労力を考えると別の Software を 1 から覚え直すのも大変ですので Software の選択はおろそかにしないでください。 Flim の場合は現像時に於ける色変更作業が大変ですので撮影時に可能な限り満足の行く画像になるような設定を済ませておくものですが、Digital の場合は Post-Production と呼ばれる後編集作業で御質問者さんの求める色合いに調整することができます。 しかし、その調整は Software に習熟していることが前提ですし、動画編集には高性能な PC を要するということも認識しておいてください・・・特に膨大な Data を読み書きする HDD の実効 Data 転送速度と複雑な Graphics 演算を行う GPU (Graphics Processing Unit) の演算性能が重要なのですが、一般的な Catalog 表にはこれらとは異なる CPU (Central Processing Unit) の動作速度 (2GHz とか 3GHz などで表されているもの) しか表記されていませんので、CPU 速度だけに注目して役に立たない PC を用意しないよう気を付けてください。 反論が出ることを覚悟の上で書きますが、私は Windows 系 PC の使用は薦めません・・・Macintosh を薦めます。 理由は Windows では Data の読み書き速度が遅い HDD の内側から Data を書き始め、HDD が一杯になる前 (半分ぐらい) で今まで記録した内側部分の隙間に Data を書き込むようになって一向に読み書き速度の速い外側を利用しないとか、32bit Address を使い切って 64bit Address に移行する際にはそれまでに 32bit Address で管理していた File Data を一斉に 64bit Address に書き換え始めることから急激に読み書き速度が低下する File Management System を採用しているからで、高速で Data を読み書きする必要がある映像編集 Software では支障をきたす場合があります。 私は 40MB/秒 とか 250MB/秒といった速度を保証しなければならない非圧縮映像編集機を Windows XP 機で組まねばならない際に 32bit/64bit Address 変更時に動画再生が止まるという自体に遭遇し 32bit/64bit 書き換え問題に気付いて Full 64bit 管理方式にするまで随分悩んだ経験があります。 また、同じく Windows XP 機で動画再生中に他の Software を併行使用したり Mouse などの入力 Device を頻繁に動作させて Computer 動作に負荷をかけると 60 分に編集した筈の動画が 60 分 4 秒で再生されるといった I/O Interrupt 問題に遭遇した時は殆どお手上げ状態で、送り出し機には急遽 Macintosh を用いた経験もあります。 Windows 7 機ではこうした部分が改善されているのかどうか判りませんが、安全性を考えれば Macintosh を推します。
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- HAL2(@HALTWO)
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A No.6 HALTWO です。 >など、少々暗いトーンのものが好きかもしれません。鮮やかでシャキッとシャープ!みたいな画は好みではありません。 >他にもこんな選択肢もある…など、教えていただければと思います。 私は Lens Baby 3G (現行製品は Control Freak) という Lens を PENTAX K-r に付けて遊んでいるのですが(笑)、最近はこれで動画を撮るのが面白くなっています。・・・動画編集はしないので撮るだけで楽しんでいるのですが(笑)・・・。 広角 Lens で摩天楼を見上げると遠近感が強調されて四角い Building が台形になるものですが「Lens をアオる」という手法を採ると台形の Building を正常な視覚に撮ることができます。 Lens Baby はこれを指先の動きで行えるので動画撮影ではアオられていく様子を連続表現できるわけです。 画面中央の被写体に Pint を合わせたまま、画面の特定の端だけが次第に柔らかく暈けていくといった動画もこれで作ることができます。 他にも Google 検索で Lens Baby と入れて検索された Page の左端にある「画像」という項目を Click してみてください。 Lens Baby で撮られた画像がたくさん出てきますが、Lens Baby とはこんな画を創り出すことができる Lens です。 色合いも「鮮やかでシャキッと Sharp」という感触とは逆の「柔らかくコクのある」もので、静止画ですと解像度うんぬんといった欠点を指摘されるかもしれませんが、動画ならば静止画ほどの解像感を要求されないものですので Post Production (CG) では作れない効果を Scene 作りに応用できそうですね。・・・多分、これを使って Lens を上下左右に傾けながら映像作りしている映画監督はまだいないでしょうから、第一人者になってみては? 勿論 CANON 用の Lens Baby もあります。
お礼
私もLens Babyには目をつけていました。 あまり多くの人に興味を持ってほしくないですね(笑) 面白いものを考える人がいるものですね。 ぜひ使ってみたいです。
- kuma-gorou
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ミスタイプ パナの動画AFは実用域にあるように思えません。⇒ パナの動画AFは実用域にあるように思います。 失礼しました。
- kuma-gorou
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EOS5DMarkII・7D使っています。 動画に関しては、TV放映の機材としても使われている事からも分かるように、画質に関しては申し分ありませが、皆様、仰せのようにAFは殆ど利きません。 ゆえに、取材では、大型モニタに映し出した映像を見ながら、レンズのピントリングにハンドルを付けてMFでピント合わせを行っているようです。 ソニーとパナは、正確には一眼レフではありませんし、絵作りもニコン・キヤノンには及びませんので、静止画用としてはお勧め致しかねますが、YouTubeの投稿をみる限り、パナの動画AFは実用域にあるように思えません。 ちなみに、α55はセンサー発熱で、撮影中に動画が停止する致命的な欠点を抱えています。 つまり、一眼(レフ)の動画はおまけ機能。 本格的に取り組む機材としては、ビデオカメラには遥かに及びません。
お礼
α55の発熱問題があるようですが、 これは他のカメラでは無いことなのでしょうか? 一眼ムービーとセンサー発熱は切り離せない問題だと思っていました。 ありがとうございました
- x530
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経験者だと思われるので、細かいことは省略し、情報提供いたします。 マズ、デジタル一眼レフで撮影され、現在放映されている番組をご紹介。 世界の街道を行く テレビ朝日系列(月~金/20:54~21:00) http://www.tv-asahi.co.jp/road/ 番組制作に使用中のカメラは次の2機種。 ・EOS-5D ・EOS-7D 従いまして、将来、本気でデジイチムービーにハマッても対応可能な「EOS-7D」をオススメします。 番組では「EOS-5D/EOS-7D」に、下記のオプション類を装着しています。 http://www.videoalpha.jp/news/2009/06/000756.php http://storage.kanshin.com/free/img_49/494409/k1429571442.jpg http://www.takeinc.co.jp/takeinc/news/redrock-gear.html http://www.nobby-tech.co.jp/broadcast/zacuto/zfinder http://www.nobby-tech.co.jp/broadcast/zacuto/zevf http://www.nobby-tech.co.jp/broadcast/zacuto/dslr 役に立つ、情報誌 デジタル一眼ムービー完全攻略 http://www.genkosha.com/sp/2009/07/post_36.html 余談ながら、 キヤノンはデジタルムービーへの本格参加を最近表明しました。 http://cweb.canon.jp/cinema-eos/index.html
お礼
いろいろな情報、ありがとうございます。 やはりプロの現場ではフルサイズセンサー機なのですね。 テレビのレギュラー番組で使われているとは知りませんでした。 観てみようと思います。 ありがとうございます
お聞きしたかったのは、撮影中(録画中)にAFを使ってピントを合わせるつもりがあるかと言う点と、ズームを使うつもりなのかという点です。 風景などでは、一度ピントを合わせると少々カメラを振ってもピントはずれませんが、動く人物や車などは今の一眼の動画機能ではAFでピントを合わせ続けるのは困難です(最近のパナソニックとソニーのαは早くなってきたとの事ですが、体感してませんので使える程度になっているのかどうかは不明です)。 ズームについても録画中にズーミングする必要があれば、パナソニックの電動ズームレンズ以外は手動でズーミングを行うので、スムーズなズーミングが難しい点があると言う事です。 ようは、画質・表現力を取って、使い勝手などは二の次で考えればデジタル一眼(レフ)での動画撮影もありですが、ピントやズームの件等の様に使い勝手を重視するのであれば素直にムービーカメラを購入した方が良いと思います。 なお、現在はタイの洪水の影響でカメラ関連では品薄状態が続いており、価格も上昇気味です。 特にニコンのDXシリーズのカメラ関連(D5100も)は甚大な被害を受けている状況です。
補足
そういうことでしたか。 一眼レフカメラをムービー撮影に使うのなら、 AFに頼らない覚悟は、いちおうあります。 昔はHi8をマニュアルのみで使ってました。 撮影中のズームは、使うつもりはありません。 フィックス撮影が私の中での基本です。 どうしてもAFとズームが必要ならムービーカメラを使うと思います。 2回にわたるご回答、感謝します。
まずは、映画と言っても被写体はなんでしょう? 画質的にはデジタル一眼レフの「描写力」は民生用のムービーカメラを大きくしのぎ、数百万レベルの業務用ムービーカメラに迫るなどと言われていますが、それはあくまで「画質」に関したことです。 取り扱い性や録音機能はまだまだムービーカメラにかないませんし、なにより現状で一番のウィークポイントは動体に対しAFがほとんど効かないと言う事です。 また、ズームも最近でこそパナソニックが電動ズームレンズを発売しましたが。 AFも徐々に改良されてきていますが、そこに着目するとパナソニックかソニーが少しばかり有利かなぁ。 パナソニックは撮像素子がマイクロフォーサーズと言い、他のAPS-Cタイプのカメラより小さいので、背景の大きなボケを期待するなら少し不利(でも、民生用ムービーカメラよりはボケます)。 ま、私はスチール専門でムービーは撮影しませんので、これ以上の事は他の回答をお待ちください。 写真性能についてはいずれもD70の性能をあらゆる面で超えてますので、その点は問題ありません。
補足
ご回答ありがとうございます。 製作している映画は、脚本があって役者がいて… という、フィクションものです。 被写体は主に人間になりますね。 もちろん背景や風景のみのカットもありますが… ロケーションは街や公園、山や川といった、 身の回りにある場所です。 ジャンルは特に絞っていないのですが、今まで撮ったのは、 ホラー、SF、サスペンス、フェイクドキュメント、人間ドラマ… といったところです。 すいません、補足になっているでしょうか?
お礼
60Dは44Mbpsもあるんですか!? 330MB/分なので、330÷60で、5.5Mbpsだと思っていました。 このあたり、理解できていないんですね。 勉強します。 EOSムービーのアドバンテージを分かりやすく説明いただき、 たいへん勉強になりました。 それだけの動画性能が10万そこそこというのは、すごい事ですね。 ありがとうございました。