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実は、面白くなかった有名作品
挙げていただく作品は、有名であればあるほど、 世間で絶賛されているものであればあるほど、また、 つまらなかったと言うとよさを理解できないダメなやつと烙印を押されそう、 あるいは世間から変わり者と見られそうで本音を憚られるものほど歓迎します。 主観で結構です(客観的にとなると面倒なので)、ただし、 はじめから最後まで読み終えた作品に限ります。 私の場合、『伊豆の踊子』『雪国』です。 挙げられた作品は読書の参考にします。
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質問者が選んだベストアンサー
本を読んでおもしろくないと思うのは 1.読む側の読解力が足りない場合 2.書かれた当時の時代的な背景がいまと異なっていて、その時期の感覚なり心情なりが理解しにくい場合 3.作者の肌合いがどうにも受け入れがたい場合 だいたいこの三つになるかと思うのです。 で、質問者さんが例にあげていらっしゃる日本文学にジャンルをしぼって、私の場合をあげてみたいと思います。 ただ、わたしはいま生きている作家で読む人といったら、小沼丹が亡くなったので、小島信夫ぐらい、あとは村上龍も春樹も吉本ばななも山田詠美も読んだことがありません。こんな偏った人間の意見が参考になるかはなはだ怪しいのですが。 1.幸田露伴『五重塔』その他 露伴、つまんないです。ただ、どこかで露伴がつまらないのは、その良さがわからないせいじゃないかな、っていう気がしている。自分がもうちょっと年取って、枯れて(?)きたら、良さがわかるんじゃないかなー、と楽しみにしてるところがあります。 2.志賀直哉を除く白樺派 武者小路も有島も里見も長与もいま読むと、ちょっと辛いものがあります。白樺派が登場した経緯とかは理解できるし、当時一部の層に熱狂的に受け入れられた、っていうのもそうなんだろう、と思う。ただ、古いなー、って感じはぬぐえない。江戸末期生まれの漱石なんかより、もっと感覚的に古い感じがする。本、投げ捨てたくなりながら、辛抱して読みました。たぶんもう二度とここらへん読まないでしょう。ついでに葛西善蔵や嘉村磯多あたりの私小説も読めない。 3.川端康成 すごい作家だとは思うんです。だけど、『山の音』とか『眠れる美女』とか読んだら、どうしても“このエロじじい”って思っちゃう(ノーベル賞作家をつかまえて……)。なんか、肌合いが違うんだなぁ。 もちろんアメリカ文学編、ヨーロッパ文学編etc.とやってもいいんですが、有名だかどうだか……になっちゃうんで、このくらいでやめておきます。
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- piyora
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こんばんわ☆ 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』です。 何度も眠気に襲われながら、なんとか最後まで読みましたが私の琴線に触れる物は何一つありませんでした。 日本児童文学の金字塔と言われ、長い間多くの人に愛されてきたこの作品が理解できない、ということにずいぶん悩みました。 わたしって心が汚れているのかしら・・って。 素晴らしい作品だと世間で言われるほど、その作品に何も魅力を感じない事を言うのが憚られます。 今でも、心が汚れていることを知られたくなくてこの作品の話題には触れません(笑)。 運悪くその話題になった時は女性の特権無言の「笑顔」で乗り切ります!!(笑) はぁ、ばらしてしまいました。 基本的にファンタジーとかそういうありえない話、だめみたいです。 なので宮崎はやお?さんのアニメとかもぜんぜんダメです。退屈なだけで。 神話は好きなのに。どうしてだろう~~~
お礼
あ、piyora さん、こんにちは。 題名、作者、評判と3拍子揃った文句無しの有名な作品で、 ここで挙げるには勇気が要りますね、回答ありがとうございます。 これも私は読んでいませんのでいい参考になりました。 >なんとか最後まで読みましたが私の琴線に触れる物は何一つありませんでした。 なるほど、たったひとつでもいいから、【私の琴線に触れる物】が最後の方に 書いてあるかもしれないと期待しているから、耐えて最後まで読むんですね、私も。 いいことを教えていただきました。 >はぁ、ばらしてしまいました。 不思議なもので、本音はだれかひとりぽつんと漏らすと、 なだれみたいに、われもわれもと自白する仲間が増えます。 >宮崎はやお?さんのアニメとかもぜんぜんダメです。退屈なだけで。 今、宮崎アニメがダメと言うには勇気がいる状況ですね。 『ほたるの墓』以外、観るに値しないに私も同感です。 ナウシカで感動0だったので、アニメ自体は文句無く綺麗なのになぜだろうと思いました。 結局、彼の作品の内容・主人公に精神的な高貴さがまったく感じられないからだ と気付き納得しましたがどうでしょう。 >どうしてだろう~~~ 読書年齢40代後半で文章には20代の若さがあって、piyora さんのイメージが 描けなかったのですが、常にこのように自問自答されるので、 若いにもかかわらず、精神が高まったんですね。 実はまだあったという場合、ぜひお願いします。
- huyou_77
- ベストアンサー率22% (308/1368)
少し前に流行った「ソフィーの世界」でしょうか?最後の方は、何がどうなったのかいまいちわかりませんでした。 以上、参考にしてくださいね、これで失礼します。
お礼
huyou_77さん、はじめまして。 >最後の方は、何がどうなったのかいまいちわかりませんでした。 これはある意味でもっとも手厳しいものですね。 「ソフィーの世界」、記憶しておきます。 他にありましたら、またお願いします。
- nigamushikun
- ベストアンサー率35% (50/141)
えっと、今ベストセラーになっている「バカの壁」です。 自分の過去の実績に思いっきり自惚れ、溺れちゃって、努力しなくなった老人の偏った思い込みが綴られているだけ。作者の分析能力の低さと描写力の低さにがっかりしました。 にもかかわらず、この作者って自分のこと他人よりもずっと頭が良いと勘違いしているから滑稽で… タイトルの面白ささえあれば、あんな駄作でも売れるんだなあ、という良い例ですね。
お礼
はじめまして、nigamushikun さん。 読んでいませんが今の話題作ですね。 これだけ言い切って頂くと、気分爽快です。 >この作者って自分のこと他人よりもずっと頭が良いと勘違いしているから滑稽で… それなりのすぐれた嗅覚を持った人が読めば、作者のうぬぼれがページをめくるごとに プンプン鼻を突いて臭うのでしょうね。 今回これでベストセラーになったので、次回作は輪をかけて臭うかも。 作品をひとつもよんでいなくてテレビでの講演を聴いただけでの判断ですが、 日本人で前回ノーベル文学賞を受賞した人物の作品も同じ臭いがしませんか。
- RZ32
- ベストアンサー率45% (9/20)
村上春樹の作品… 「風の歌を聴け」 「1973年のピンボール」など、 数冊読みましたが、退屈でたまりませんでした。 人気あるのに、どこがいいのかわかりません…。
お礼
RZ32 さん、率直な感想ありがとうございます。 本の人気は出版社の利益優先で作られたもののような気がしますね。 日本人の場合、自分評価が世間のものと異なったばあい、黙っているか、 無理やり世間の評価にあわせようとする傾向がありますので、 なおさらです。 村上春樹の作品のどれも私は読んでいませんが、 いわゆる人気本の実際に関してかなり参考になりました。
「ライ麦畑でつかまえて」 10年位前に読んでぜんぜん面白くなく、5年位前にも読み直したけど相変わらず面白さがわからなかったです。
お礼
こんにちは、TICSさん。 同じ作品を5年おいて二度読まれたという貴重な体験ありがとうございました。 同じ本を期間開けてよむと、下記のどれかになるので楽しみですよね。 1.最初面白くて、2度目も面白い 2.最初面白くて、2度目はつまらない 3.最初つまらなくて、2度目は面白い 4.最初つまらなくて、2度目もつまらい 上で最初つまらなくてもう一回よむのが一番抵抗があるはずですが、 もういちど読み直そうとされた理由は何でしょう。 この本を推奨するひとが結構いるようにおもいますので、 よろしかったら、面白くなかった理由を教えていだだければありがたいです。 回答者の方が挙げてくださる作品、挙げてくださる作品、私は読んでいないので、 お前何も読んでないなといわれそうで大きな声でいえませんが、 これも読んでいません。女性向の本でしょうか。
- prettiest_milk
- ベストアンサー率29% (52/174)
「ロリータ」 映画になって、主演の子がすごくかわいくて、原作も読んでみようと思って、読んだら・・・つまんなかったです。芸術性が高いとおっしゃる方もいますが・・・一般人にはわかりませんでした(笑
お礼
こんにちは、prettiest_milk さん。 >映画になって、主演の子がすごくかわいく これだったら、内容に関係なく見てしまいそうです。 >芸術性が高いとおっしゃる方もいますが 「ロリータ」を私は読んでいませんが、 誰がなんと言おうと、自分で確かめた感想が一番確かですよね。 そもそも芸術性云々は100年位世の評価に耐えてからの話のような気もします。 確かに、映画と原作本両方に手を出した場合、先の方でイメージが強烈に形成されますので、 後から挑戦した方は必ずと言っていい位期待はずれとなるでしょうね。 さきの得た方の良い印象を壊したくないので、 いずれか一方にしかわたしは手を出さないことにしています。 「ロリータ」 の映画と原作本との比較体験談、有難うございました。
- daibutsuda
- ベストアンサー率34% (268/780)
質問から推測するに小説のことのようですが。 私は「吾輩は猫である」。 だって、つまんないから。 うわー、全国の漱石ファンに殺される~。 ちなみに、「坊ちゃん」は好きですからね!。 映画だったら一杯ありますよね。前評判倒れのヤツ。 私のイチオシ(?)は「パーフェクトストーム」です。
お礼
daibutsuda さん、勇気ある回答ありがとうございます。 なかなかいえないですよね、漱石の「吾輩は猫である」がつまんないって。 しかし、下記は無意識で張られた予防線でしょうか? >ちなみに、「坊ちゃん」は好きですからね! 自分が読んだ率直な感想とはうらはらに、外部を気にして、 長いものに巻かれろ式の賛同をするひとが多すぎる気がして、 この質問をしましたので、こういう回答を待っていました。 たぶん、daibutsuda さんは不正・偽善を嫌悪される誠実なかたなんでしょう。 他にもありましたら、またお願いします。
フォレストガンプは何が面白いのかわからなかった・・・ 結局、何が言いたいのかサッパリ。
お礼
naisyodayo さん、こんにちは。 うーん、『フォレストガンプ』自体を私は知りせん、 かなり有名なんでしょうか。 >結局、何が言いたいのかサッパリ。 こういう作品も結構ありますね。 意味不明のまま最後まで読まれた根気に感心します。 他にもありましたら、また教えて下さい。
- morino-neko
- ベストアンサー率14% (7/50)
こんばんは。 …言っちゃっても良いかな… 『ハリー・ポッター』…私は全然面白くなかったです… 『潮騒』もあんまり… では、失礼します。
お礼
morino-neko さん、回答有難うございます。 『ハリー・ポッター』はシリーズでいっぱいあるようですが、 最初のものでしょうか。わたしはどれも読んでいませんので、 面白くなかった理由をぜひ知りたいです。 『潮騒』もそれがどうしたと言えばいえますね、確かに。
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お礼
こんにちは、ghostbusterさん。 哲学の質問で一度お目にかかって依頼、一目置いている方から回答いただき光栄です。 読んでおもしろくない本に関する分析でとくに肌合いが面白いです。 肌合いとなると作品をはなれて作者と読者との間の精神的なベクトルが合うかどうかということですよね。 結局、作者と永く付き合っていけそうかどうかということになるのでしょうか。 >どうしても“このエロじじい”って思っちゃう(ノーベル賞作家をつかまえて……)。 私が挙げた、川端作品では、ヒロインを出すためのだしにしか過ぎないのかもしれませんが、 遊び人とか思えないなんの魅力も無い男性に惹かれるヒロインに好感が持てなかった気がします。 好感が持てないものをどんなにすばらしい文字表現で飾っても好きにはなれませんから。 ghostbusterさんが書いてくださったことがヒントになったのですが、 今思うと、この底にエロチックものを感じて嫌悪していたのかも知れません。 >幸田露伴『五重塔』その他 >露伴、つまんないです。 まったくですね。『五重塔』の終わり方もあれでいいのか疑問です。 ghostbusterさんから先に言っていただくと、大船にのった気持ちになって、 後から公表する私は気楽です。 >2.志賀直哉を除く白樺派 >江戸末期生まれの漱石なんかより、もっと感覚的に古い感じがする。 この辺の作品は小説のまねごとみたいな感じを私は受けます。 おっしゃるとおり漱石だけてなく、これらより、二葉亭『浮雲』、藤村『破戒』、 独歩の方が面白くて新しくて時代を超えている感じがします。 上で除外された志賀直哉はいいですか? 『小僧の神様』『城之崎にて』を読んでなんともと思わなかったので、 『暗夜行路』を読むか読まないか決めかねています (ghostbusterさんの肌合いでいうと、合わない可能性が95%ですが)。 >もちろんアメリカ文学編、ヨーロッパ文学編etc.とやってもいいんですが ghostbusterさんの知識は汲めども尽きそうにないですね。 今回スペースが無いので書きませんでしたが、ghostbusterさんが書かれた肌合いを 深く追求するとかなりのものが得られるようにも思っています。 回答ありがとうございました。