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考え抜く
先日、ある高段者の方がおっしゃいました。 「将棋は考えれば考えるほど強くなる。」 2010年10月からのNHK将棋講座の講師高橋九段がおっしゃいました。 「人間は考えてこそ。将棋を通じて物事を「考える」ということをやっていただきたい。」 将棋において「考える」ということはどのようなことなのか? その局面をじっと見つめて、ない頭(手筋などの知識を持たない頭)で考える。 それで果たしていいのでしょうか? 考えた時間が無駄にはならないのでしょうか? 「考える」とはどのようなことなのですか? よろしくお願いします。
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おっしゃる通りです。 「その局面をじっと見つめて、ない頭(手筋などの知識を持たない頭)で考える。」 というのは、多くの場合、無駄です。 というか、99.9%の人間は、「手筋などの知識を持たない頭」で「考える」ことなんて、できません。 頭に将棋盤の入っていない人も、盤面を見つめれば、考えられるだろうというのは、将棋のプロの思い込みです。 盤無しではもちろん、盤があっても、将棋を「考える」なんていうのは、将棋を覚えたての人には不可能です。 プロ棋士というのは、びっくりするほど、将棋が好きで、びっくりするほど集中力が持続します。 だから、自分を基準に考えて、「この程度なら」と思っても、とても一般人は到達しないレベルです。 将棋において「考える」というのは、「手をよむ」事です。 「3手読む」というのは、現局面と、一手どちらかが指した局面と、さらに一手相手が指したと、さらにさらに一手最初に指した人が一手指した局面と、合計4つの局面を順番に思い描くことです。 そして、その局面を評価することです。 例えば、「三手詰め」を「読む」という場合の最低限の評価は、一手進んだ局面は王手をかけているかどうか、次の局面は王手から逃れているかどうか、そして最後の局面に玉将が詰みあがっているかどうか。 これらを評価します。 局面を思い浮かべて評価することが、将棋を考えることです。 ま、ある程度実戦を積みながら、考える力を養っていくのが普通です。 実戦が不足していれば、考えることなんて、ご懸念の通り、不可能です。 で、高橋九段の言うとおり、将棋をやると 「考えるというのはどういうことなのか」というのが、かなり明確に理解できるようになります。 実戦と平行しながら、考える力をつけていきましょう。
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- ceemaa
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「実戦を通じて考える」というより、 「考えずに実戦を指している子供とじいさんへの注意」が元になっています。 最新のアイパッドを頭の固い大人に与えると、「触りたくも無い」とか、「マニュアルはどこだ」 とか、言い訳ばかりですが、しゃべることもまだの子供に与えると、スイスイ使えるんです。 それだけ、マンマシンインターフェースが秀逸であるのですが、しゃべれないこともでも、 どうすればいいのかが、パッとひらめくって事です。 普通なんです。 将棋も、子供は、上手に教えてもらえると、パッパパッパ、指すべき手が閃きます。 そういうものです。 局面を見た瞬間に閃きますから、パッと指して、すぐによそ見しますから、大人はイライラします。 また、将棋好きのじいさんもそうです。 普通、人間は、目で見た情報を、脳で処理して、手に信号が伝えられますが、将棋好きのじいさんは、 目と手の神経が直結しています。 見た瞬間に手が動きます。 プロ棋士は、指導とか普及とかで、こういった場面を見飽きるほど見ています。で、 「閃いた手をさす前に、ちょっと考えて見ましょうね」 といっています。 プロ棋士が、将棋で考えていろのは、この時間なんです。(将棋漫画は、本当のことよりも、読者の共感を重視しますから、違うように表現していますが) 手は、瞬間に閃いています。 そして9割以上、その手は正しいのです。 本当に正しいかどうか、チェックしているのが、考慮時間なんです。 0秒で閃いた手が95%正しくても、60手前後指すと、一手か二手、正しくない手が混じります。 プロは一手の正しくない手を指しただけで、負けてしまいますから、全て丁寧にチェックしています。 で、アマチュアも、プロほどじゃなくても、「ちょっとはチェックしましょうね」といっているんです。 最初は三手の読みです。 前にも書いた三つの局面を頭で描いて、自分がこれから指す次の次の自分の手を考えて、その場面は今の局面よりよくなっているのか悪くなっているのかを、考えて見ましょうということです。 自分が今指す手と、自分がその次の次に自分の指す手の間には、相手の指し手が、ひとつ挟まっています。 相手の手も考えて見なくてはいけません。 初心者は、相手の手をよく考えないで指してしまいがちです。 要は、「考えないで指していては将棋は上達しないよ」ってことを、ちょっとかっこよく言っただけの事です。 で、君が、次の手が閃かないレベルにあるのなら、実戦が圧倒的に不足です。 まず、「考えないで指していては将棋は上達しないよ」注意されるレベルになりましょうね、 その為には、自分でさすのが一番ですが、大変なら、他の人が指すのを見ていてもいいです。 NHKだと1時間以上かかりますが、ネットなら2,3分で終わります。 自分と似たレベルの人もたくさん指していますから、そして、見ているだけの人も、同じくらいたくさんいますよ。
お礼
ありがとうございました
お礼
そうか、実戦を通じて考える力がつくのか! 「一局の将棋についてどれだけ一生懸命考えたか」なんですね。 ありがとうございました。