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日韓、通貨融通枠5倍に拡充 首脳会談で合意
同様の質問がありましたが、質問させて下さい。 ネットではいろいろとネガティブな面がクローズアップされていますが、 本当にネガティブな事だけだとは思えません。 この協定を結んだ事による、日本にとってプラスな事、 またはこの協定から見える民主党(財務省)の策略はどういうものなのでしょうか ご教示のほどよろしくお願い致します。
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>この協定を結んだ事による、日本にとってプラスな事 協定自体はだいぶ前からあります。 今回は韓国ウォンの下落が激しく放置しておけない状態になったので、いざというときに日銀が韓国中銀に「円を貸す」金額の上限を引き上げたということです。(2012年10月末までの時限措置) リーマンショックのときも時限措置で200億ドル相当に拡大しています。 なぜ貸すかといえば通貨下落を防衛するには「手持ちの外貨を売って自国通貨高に誘導する」いわゆる「為替介入」が必要なのでとにかく外貨が不足するのです。 また、通貨危機の際には皆が疑心暗鬼になって手元に現金を置きたがるので、お金のめぐりが悪くなってさらに危機的状況になるという悪循環が起こります。 たとえば銀行の預金をみんながいっせいに引き出してタンス預金すると、何も問題がなくても銀行がつぶれてしまったりする「取り付け騒ぎ」のようなものです。「銀行にはたっぷり現金がある」とみんなが思えば取り付け騒ぎは収まります。 -------------------- 今世界経済は欧州危機で手一杯で、アジアや新興国から欧米の資金が抜け始めています。ここで韓国の通貨危機が起こったらアジア通貨危機の再来ともなりかねません。世界中の大迷惑になるわけです。 当然アジア通貨の下落は相対的に「ドル高」「円高」となり、日本の輸出産業にさらに追い討ちをかけることになります。他人事でもないわけです。 ちなみに日・米・欧はG7(財務大臣・中央銀行総裁会議)で通貨スワップ協定を結んでいます。 欧州危機がさらに深刻になれば日銀(日本)にも火の粉が降ってくるわけです。 韓国はこの協定に入っていませんがアジア通貨危機を教訓にASEAN+3(東南アジア諸国連合+日本、中国、韓国)で通貨スワップ協定を結んでいます。 日本が世界経済におけるアジアの防衛ラインとなっているわけです。 (参考) 『日銀と韓国中銀、日韓通貨スワップ協定の限度額を300億ドルに増額』 http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK064075820111019 『アジア通貨危機』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E9%80%9A%E8%B2%A8%E5%8D%B1%E6%A9%9F 『財務大臣・中央銀行総裁会議』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E5%8B%99%E5%A4%A7%E8%87%A3%E3%83%BB%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E9%8A%80%E8%A1%8C%E7%B7%8F%E8%A3%81%E4%BC%9A%E8%AD%B0 『通貨スワップ協定』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E8%B2%A8%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%97%E5%8D%94%E5%AE%9A 『ASEAN+3財務相会合、通貨スワップ枠1200億ドルへの拡大で合意』 http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPnTK838825520090222 ウォン/円 http://ja.exchange-rates.org/history/KRW/JPY/G/30 ウォン/ドル http://ja.exchange-rates.org/history/KRW/USD/G/30 ウォン/ユーロ http://ja.exchange-rates.org/history/KRW/EUR/G/30 ※間違いなどありましたらご指摘ください。