- ベストアンサー
国際便の機内で病気⇒引き返した場合の保障・賠償は?
- 国際便の航空機内で病気が発生した場合、責任者である機長の判断により引き返すことがあります。
- 引き返しによる航空会社の損害は航空会社の負担となり、病人に対する賠償責任はありません。
- また、他の乗客に対しては保障や説明が行われますが、具体的な保障内容は航空会社ごとに異なります。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
会社ごとに判断基準やマニュアルはある程度はありますし、 カンパニー(コックピット~会社)無線を使いながらの判断となります。 最終決定権は機長にありますが、実際にはOCCと呼ばれる運航 管理部門の意思の方が大きいのが現状です。 重症な場合ですが、必ずしも近くの空港に着陸するということでは ありません。滑走路の長さ、給油施設、その空港へ向かう航空路の 有無、有資格整備員の有無、さらに言えば他の乗客の振替の利便性、 宿泊施設などを考慮して空港は選ばれます。 通常は目的地または出発地、緊急時はその間にある自社就航地が 選択肢となります。 中間地点よりちょっと前と言いながらも引き返し地点は全然違う ところにありまして、天候、偏西風の影響と残燃料などを考えます。 これを上記の状況と合わせて決定します。 当然、これらの情報は機内になく、OCCが持っているため、OCCの 意思が大きく反映されるようになっているのです。 医師がいたとしても診断の助け程度で、機内は航空会社所属国の 法の下にあるので、本格的な医療行為をすることはありません。 機内常備の薬も「言語が違うので処方できない」と断られることも たびたびです。 ただ、今は先ほどのカンパニー無線や衛星通信を使うことで 会社が医療サービス会社と提携をして、その会社の指導の下、 医師がいなくても客室乗務員が処置を施すことが多くなってきました。 出産間近の妊婦が規定をオーバーしてから搭乗するとか、 発作が発生しやすい体質など、いずれも申告がなかったり、 ウソの申告があるなどの場合を除いて、賠償請求は行われません。 (よく電車での自殺も遺族に莫大な賠償請求があると言われますが これも遺族感情を鑑みて行われたことはありません) 同乗した乗客は不運ですが、仕方ないです。そんなことが発生 するのは頻繁ではないですし、機材故障や天候による遅れや 欠航の方がはるかに多いですから。 それに定時性については約款で保証されていませんので、 遅れても仕方がないというのが航空会社の最終的な論理です。
その他の回答 (2)
- u0821009
- ベストアンサー率41% (108/259)
私は航空関係者でもなんでもないですし、パイロットになれるほどの 知能も知識も持ち合わせておりませんが。 現実問題としてありえるのかな、あるとしてもきわめてレア、 というのが率直な感想です。 極端な例ですが、日本~ロンドンの便で考えてみましょう。 成田を出ました。中間より手前の地点はシベリア東部上空でしょうか。 一番近い空港はロシアの空港ですが、モスクワならともかく シベリアの田舎に急病人を何とかできる施設はあるでしょうか。 その患者はロシア語で病状を説明できるのか。 燃料は6割~7割残っており、重いです。滑走路は十分でしょうか。 乗客は西側の人間ばかりですから、降りた後、ロシア当局から 乗客一人ひとりがあれこれ身体検査や質問なども受けると思われます。 西側の定期便がないロシアの地方空港に西側の飛行機が下りるなんて、 亡命希望の政治犯?ハイジャック?と当局は警戒します。 離陸の許可は簡単に出るでしょうか。許可が出るまで飛行機の中で 200人の乗客が30時間40時間待ちぼうけをくらうでしょう。 以上、少なくとも、各国外務省を含めたレベルの事案に発展するでしょう。 結論、病人一人程度でロシアに下ろす可能性はゼロです。 医者が名乗り出なければ近くの空港に着陸する、といった 短絡的な判断ではパイロットという職業は務まりません。 ならば、成田に引き返すか、目的地まで行くか、近いヘルシンキあたりに下ろすか。 成田に戻ろう、と思いUターンしますか?黙ってUターンすると レーダーを見たロシア空軍が通常飛行ルートを外れた飛行機を発見! ハイジャックなどを警戒してスクランブル発進しますよ。 Uターンするにしても、当局(運輸省相当プラスロシア軍)の許可を得なければいけません。 ヘルシンキなら西側だから緊急離着陸もある程度わがままはききそう。 英語の通じる医者もいるでしょう、医療体制もしっかりしてそう。 でも、患者自身や周辺が英語かフィンランド語で病状を説明できますか? ヘルシンキで途中着陸することで、最低2~3時間は時間のロスも生じます。 この飛行機がロンドン着後、ニューヨークや成田便に再使用されるかも知れません。 そこにも遅れが生じ、会社としての運航計画が乱れます。 結局、消去法で目的地まで行ってしまいそうな気がします。 下りたとしても結局死ぬ可能性だってあるのですし。 私が機長ならば、冷たいですが、この乗客が機内で急病で死のうが、 最終目的地まで飛んでしまうほうが会社にとっても他の乗客にとっても 最大多数の最大幸福だと判断するでしょう。 なお、日本~アメリカ便ならアリューシャン上空でアメリカ領である アンカレッジに下ろすという判断はあるかもしれませんが、どうでしょうかね。 アメリカ~ヨーロッパ便なら大西洋の真ん中でどうしようもありません。 さらに参考ですが、今年の3月11日の地震発生直後の成田着便は、 関空、名古屋、千歳、福岡などに着陸しています。 アメリカの空港を出て、半分以上のところでパイロットは地震発生を 無線できいたはずです。他国の空港に着陸するという手間がかかることは後回し。 どうしようもなければ、燃料切れで墜落よりはマシなので ソウルかプサンに着陸した便は数便あるかもしれませんが、 まさかピョンヤンに下りた便はないはずです。 最後に、国内線の場合ではありますが、参考URLが大変具体的で理解しやすいです。
お礼
回答ありがとうございます。
>危険な病人が発生した場合、責任者である機長はどのような判断をくだすのでしょうか。 まずは、機内アナウンスで医師の有無を確認し、医師が搭乗していなければ最短の空港へ向かうことになります。これは全航空会社共通です。場合によっては出発空港へ引き返すこともあります。 この場合は機長より機内アナウンスで状況報告と着陸予定空港と予定時刻、その後の対応について説明があります。 >トラブルの際の保障対応についてお教えください。 事故でない限り、補償はありませんし、病人に補償を求めることもありません。 ただ、虚偽申告だった場合は損害賠償対象となります。また、このような場合に備えて航空会社の運送約款にも記載されているので確認してください。 約款は空港の各受付カウンターに常備されてますし、大手旅行代理店でも置いてあるところがあります。抜粋事項でよければ搭乗チケットを受取る際に同時にいただける物もあります。 参考まで。
お礼
回答ありがとうございます。全くの保障無しなのですね。。 まあ病気の本人に損害賠償請求はいかないと思いましたが 同じ機内の何百という他の乗客は、その後の旅程が大きく狂う・・ ので気の毒ですね・・。滅多に取れない休みで来た人も居るでしょうから そこで旅が終わってしまう可能性もありますし・・。 まあそんな条件も含めての搭乗であり旅行の購入なんでしょうけども。 いざ自分が当事者だったら原因が病気でどうしようもないものだったとしても 運が悪かったとは割り切れなさそうです・・。
お礼
回答ありがとうございます。