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最新の電子錠(デジタルロック)「F!ne Lock」の詳細情報と信頼性について
- 「F!ne Lock」という最新の電子錠(デジタルロック)の紹介を受けましたが、製品の詳しい情報が不足しており躊躇しています。
- 製品は韓国製で、製造元はサムスン製と聞いていますが、ネット上で情報がほとんど見つかりません。
- 実際に導入されている方や業界に詳しい方からの情報を求めています。信頼性やアフターサービス、性能などの客観的な評価が知りたいです。
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質問者が選んだベストアンサー
故障頻度は、使用環境と商品に大きく依存します。 確かに、基盤が湿気などでぶっ飛ぶケースは、古参業者なら周知なので、それに対してそれなりのプロテクト(基盤をシリコンで防水するなど)するようなカスタマイズしてるとこもありますが、それでも機械ものですから、完全ではない。もちろん、それやってないとこの製品は、歩留まりは1年で2割ぐらいのイメージがあります。つまり、8割はトラブる。 ピッキングには強いでしょう。鍵穴がないわけだから、されようがない。ただ、普通の鍵穴でも、いまどきピッキングなんて犯罪はありません。そんなことでは開かないから。20年前の鍵穴のままであれば別ですけどね。そういう意味では、通販で2000円台のシリンダー買って交換することと、なんら差異はない。そこから考えれば、韓国製の錠本体の剛性が日本の錠より劣るものを設置することは、カギが不要でカッコイイ、なくさす心配がない、カードをかざすだけでいいから楽、など、そういうレベルで価値観が見出せるかどうかだけなんですよ。 むしろ、近年多い犯罪形態、ドアのこじ開けやカギのかけ忘れ、サムターン回しの対策ができるかどうかが重要だと思います。ただ、こじ開け対策はブザーがなることではありません。あれは、鳴動が響くホテルの廊下のような場所だから有効であって、それで犯人が逃げる、隣家の人が通報してくれる・・・というのは期待できないかと。 まあ、こじ開けなくても、ドリルでぶっ壊したほうが早いものばかりですけどね。実際、そうやって、カードでも暗証番号でも開かなくなったものは、そうやって開けるわけですし。 よくそういう業者が言うのは、鍵穴がないから安全・・・ってことです。ですが、歩留まりが悪いわけですから、何かあったときのための非常開錠手段、つまりアナログな鍵穴がないものは、はっきり言ってまずいと思います。少なくとも、国産で同様にカードや暗証番号化する製品は、ほぼバックアップ用の鍵穴がついてる。でも、だからピッキングに弱い・・・という概念はありません。 警備会社とコラボ・・・って、通報が行くシステムであっても、あまり意味ないと思いますよ。来たときには盗まれてるわけですから。まあ、素人さんに対するまやかしの付加価値です。 結論、何のためにそのようなものを導入されたいのかでしょう。 防犯を高めたいなら、普通の補助錠つければいい。CP規格準拠でつければ、そのほうが明らかにドアの弱点までカバーして防犯性は揚がります。利便性等なら、つけてもかまわない。ただ、いざというときのためにアナログな手段でも開けられるものの方が絶対条件だと思います。
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- 2009ken
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その錠についての情報はありませんが、韓国製の錠前全般的なお話として。 まず、韓国と日本の錠前のスタンスが異なります。 1、設置部位 日本では玄関は、戸建てにしろマンションにしろ、外部に面しています。一方、韓流ドラマの高級マンション物件などを見ればわかりますが、ホテルのように廊下が部屋ウチになる構造がおもで、そういう物件向けに開発されたのがそれらの電池で動く錠前と考えていいでしょう。 結局そこの大きな違いは、雨に濡れてもどうかというとこと。また、直接濡れなくても、特に機密性が高いマンションでは、換気扇などの影響で吸い込んだ湿気などで基盤がイカれるのは、ごく当たり前に起きることです。 2、防犯性 韓国では鍵穴に相当する部位(カードリーダー、指紋センサー、暗証番号ボタンなど)が難しいほうが防犯性が高いという考えです。一方、日本では、最悪バールやドリルなどでドアが壊されても、それを錠前でカバーして侵入を防ごうという考えがあります。つまり、錠本体の強度が、まったく異なります。言ってみればうわべだけ強い(屋内の廊下でそんなおおげさなことをやれないという物理的な抑止が働いてるため)のが韓国で、錠前本体以外のの強度まで考えてるのが日本の規格ということ。 3、業者の質 そういうものは、いわゆる日本の錠前メーカーは扱ってません。もっぱら、今までカギとは縁もゆかりもなかった輸入商社。結局、素人目線で「これは指紋で動くからスゴイ!」などと思って、商売になると考え、輸入発売元になるわけです。で、一応、国内事情にあわせて、うわべだけ「ピッキング対応」「サムターン回し対応」などとカスタマイズする。しかし、そういう商品はほんとに山のように国内には流通してて、先に行ったようなクレームも多発するので、結局やってられなくて廃業するケースは多いのです。永続性という意味で疑問符がある商品が多い。メーカー補償があっても、それ自体無くなるなら、意味はありません。 まあ、1年か2年で壊れてもいい・・・ということであれば、価格も日本製のものより安いでしょうし、利便性もあると思いますから、使ってもいいとおもいます。もちろん個体差、設置部位環境の差もありますから、5年以上正確に動いてるものもあるわけですし。 そもそも、韓国はこういうデジ物には強いですからね。サムソンが発売してると称されるものもあるし、基盤などの重要部品がそれということもあるでしょう。そこはうそはついてないと思いますが・・・ もっと聞きたいことがあれば、追加でどうぞ。
補足
大変詳しい解説を有難うございます。 お国柄の使用環境という点では業者の営業もほとんど知らないでしょう。 大変勉強になりました。 今回検討していたこの商品と別のものがあったのですが、こちらの商品は日本の代理店がALSOCと提携しているらしく、コールセンターがALSOKに指定されていますので、対外的には実際に警備されているわけではないのですが、付加価値的な位置づけで防犯効果が期待されるのではないかとも思いました。 問題の耐久性についてはまだ謎の部分が残るのでもうしばらく調べてみたいと思います。 お言葉に甘えて追加でご質問させていただけるのでしたら、このような電子錠の防犯性についてですが、たとえば現日本で採用されている分譲マンションや賃貸マンション、新築分譲などが存在していると思いますが、故障の頻度(歩留り)や実際に破壊されて侵入されるケースなどをお聞きしていれば是非参考にしたいと思います。たとえば、ピッキング犯などいわゆるプロの目線からして、電子錠だから逆に錠破りしやすいとか壊しやすいとか、一般の業者が知ってたとしても言えない事実などがあれば参考までに教えていただきたいと存じます。 まずはご回答の件、有難うございました。
お礼
再び詳しいアドバイスをありがとうございます。 確かにおっしゃる通りの内容で、目からうろこでありました。 付ける目的は事務所のカギ(普通の20年前からあるような鍵)でサムターンも簡単にできてしまうしピッキングにもあっさり開いてしまうような鍵を何とかしたかった、というのが1点目。もう一つの目的は鍵の無い手軽さです。 ウチの事務所は小さめなオフィスビルの一室ですが、入口には一応防犯カメラとSECOMのセキュリティが入っているビルです。ただしそれ以外の防犯対策は何もなく、関係業者を装ってしまえばどんな方でも出入り自由な環境で、そのなかの事務所のカギがかなり脆弱なものであることに気がついたのです。 ただ、ほとんどプライベートオフィスのような使用環境であるので鍵の無い手軽さには魅力を感じていました。 アドバイスの中から万が一、機械的な故障などでかんぬきが動かなくなったような場合にどのようにして扉をあけるのか、また、その際の費用負担の事も踏まえ、もう一度議論すべき点は有ると思いました。 実は貸倉庫で試験的に電子錠を導入していましたが2年間毎日使用して全く問題もありませんでした。一番の利点は鍵が無くなった手軽さでしたが、逆に明日壊れたらどうするのかという点も踏まえて良い機会になりました。 本当にありがとうございました。勉強になりました。