高校生ですか。紫斑を見たらテンション下がるっていうレベルじゃないですよね。外見を気にしたり,恥ずかしがる年齢でもあるし・・・。
私の身内(発病当時は小学生)に「特発性血小板減少性紫斑病」という病気になって入院し,その小児科病棟には,あなたと同じ病気の子も大勢いました。
結論から言うと,この手の病気は適切な治療を受けていれば治ります。身内と同室の子は小学生・中学生が多かったけど,ちゃんと退院しましたよ。入院したばかりの子は,本当に辛そうですし,痛々しいけど,ピークを過ぎると別人のように元気になりますね。体も顔色もよくなります。退院してから通院のつきそいをしていると,同室で入院していた子から挨拶されてから気がつくくらい元気になりますよ。
アレルギー性紫斑病で注意しないといけないことは,どうしても強い薬を使ってますから,内臓に負担がかかることです。安静にしている意味は,内臓への負担軽減もあるのかもしれません。体の表面上(紫斑など)の物は,若いので病気が落ち着けばキレイになりますが,内臓(特に腎臓が多いようです)を悪くさせると,アレルギー紫斑病が治った後も,内臓の治療が必要になるので,今は医師や看護師の指示どおり我慢しましょう。
ただ,どの子も入院期間が長いから,健康なお友達の様子を聞いても焦っちゃうし,学校を長く休むことを不安に思ったり,心の中では色々な葛藤があるようです。中には病院を脱走した小学生もいて,病院スタッフや見舞いに来た親御さん達が手分けして探すほど大騒ぎになったこともありました。ストレスがたまってのトラブルは,私が見た範囲でもたくさんあったので,高校生がいくら大人だと言っても辛いものは辛いですよね。
文化祭や修学旅行に行けないことは残念です。でも,良くなったら,この悔しさを取り戻してやるくらいの気持ちでいてください。後の人生で何かの形で取り戻せますから。私の身内も,病気やけがの友だち,障がいのある人には自分の病気の経験から優しくなりました。欲目をいえば,包容力のある大人になりました。あなたも,きっと優しくて素敵な人になれると思います。
早く良くなるように祈ってます。