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競泳競技規則についての疑問点とは?
- 自由形の泳ぎ方についての疑問があります。今風の平泳ぎの場合、水没する瞬間があるので、泳法違反になるのでしょうか?
- バタフライの泳ぎ方についても疑問があります。ワンサイクルの初めに手・腕・頭が水中に入る場合は、お尻が完全に水面上に出ていなければ失格となるのでしょうか?
- 競泳競技規則では自由形とバタフライの泳ぎ方に関して、特定の条件を設けています。この条件が競技の公平性を保つためのものであり、違反する場合は失格となります。
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自由形のレースに平泳ぎで参加した場合、次のケースが考えられます。 1)平泳ぎでも失格とはならない。(全く問題にはならないが話題には成る。) 2)自由形のルールの解釈で失格の判定が下されるかも知れないが、最終的には認められる。 1)は平泳ぎの現行ルールは、頭で分けられた水が後頭部に被り全身水没と見なされることを 避けるために作られています。このルール以前には日本の田口選手が失格する等の問題が有りました。 しかし、現行ルールは頭を常に出す田口以前の平泳ぎ泳法を否定している訳ではありません。 したがって、平泳旧泳法なら自由形のルールに一切抵触しないことになります。 2)自由形のルールは、泳ぎの形は制限しないが、スタートとターン後のいわゆるバサロが 許されるゾーンとそれ以外の区間の規則です。 後者が規定されている理由は、どんな形の泳ぎ方は判らないが潜水泳法を禁止し選手の健康を 護るためです。潜水泳法では日本の古川選手がメルボルンオリンピックの200m平泳ぎで 150mをスタートとターン時の呼吸で泳ぎ最後の50mも半分は潜り泳ぎ金メダルを獲得しています。 ただこの様な泳法は酸欠からくる失神を引き起こしやすく、この直後に禁止されました。 英国のHPに自由形のこの条項の背景に付いて説明があります。 http://www.spiritus-temporis.com/freestyle-swimming/rules-and-regulation.html One part of the swimmer has to be above water at any time except for the first 15 m after the start and every turn. This rule was introduced to avoid the dangers of swimmers passing out during underwater swimming. 「この規則は泳者が水面下を泳ぐ間に失神する危険を避けるために導入された。」 条文原理主義的な審判員が居た場合、ルールの主旨から外れた解釈として失格を宣言することは 起こりうるかも知れませんが、協議の上で最終的には認められるでしょう。 英国Wikiの自由形の項には次のように書いてあります。 http://en.wikipedia.org/wiki/Freestyle_swimming Competitors in freestyle swimming can use any of the unregulated strokes such as front crawl, dog paddle, or sidestroke, etc. Stand-alone freestyle events can also be swum using one of the officially regulated strokes (breaststroke, butterfly, and backstroke). 「競泳自由形の競技者は、クロール、犬かき、横泳ぎ等の規定されていない何らかのストロークを 使うことができる。自由形単独としての競技では公式に規定された泳ぎ(平泳ぎ、バタフライ、背泳ぎ)の 何れか一つを使い泳ぐこともできる。」 つまり、運用上も条文原理主義者の様な見方をしていません。
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- drmuraberg
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<今風の平泳ぎの泳ぎ方では1サイクルの内に水没する瞬間があります。この場合泳法違反になるのでしょうか?> 次の規則の事でしょうが、質問者の解釈が正確では有りません。 <スタートおよび折返し後の浮き上がりについては、水面上において「ひとかき」と「ひとけり」を 行ってよい。 なお、それ以外の競技中は、「ひとかき」と「ひとけり」の一連の動作中に、頭の一部が水面上に 出なければならない。> <注)頭の一部が水面より出るということは、頭の一部が完全に水面より上に位置し、かつ空気に触れなければ ならない。頭頂部が波をかぶることは認められない。> http://jura.homeip.net/~kuroki/suiei/hira01.htm 規則の前半は、簡単に言えばスタートやターン後のいわゆるバサロキックに関するものです。 それ以外の競技中とは、上の間の区間を泳ぐ際の規則です。 大事なのは一連の動作中(ひとかき・ひとけりの1サイクル中)に「頭の一部が水面に出なければならない」 です。注)と合わせると頭が常に水を被っている(水没している)状態は違反であるが、サイクル毎に 頭(と顔)を出していればOKと言うことです。 バタフライも同じです。前半はバサロキックに関するもの。 <スタートおよび折返しの後、身体は完全に水没していてもよいが、壁より15mの地点までに頭部が 完全に水面上に出なければならない。> <また、次の折返しあるいはゴールまでは、競技中の1ストロークの動作中に、身体の一部が必ず水面上に 出なければならない。> 後半の文はバサロキック後の区間(約50-15m)に付いてです。バタフライでは普通に泳げば後半の 状態になります(スローで見れば結構尻も出ています)。 http://jura.homeip.net/~kuroki/suiei/bata01.htm
補足
◆ 問題提起しているのは自由形の時に平泳ぎで泳いだ場合のことです。 仰る通り、一掻き一蹴りの後、平泳ぎは1サイクルの内に身体の一部が必ず水面上に 出なければならないとなってます。(と言うことは明らかに1サイクルの内に水没する瞬間があります。) これは、 自由形の競泳競技規則(SW5) スタート及び折返しの15mを除き、競技中は泳者の身体の一部が水面上に出ていなければならない。(SW5.3) と矛盾していると思います。