伊藤園の優先株の適正株価はいくら?
2007年9月3日に伊藤園の優先株が上場されましたが、上場以来毎日年初来安値を更新しています。上場時2800円あった株価が大納会の12/28時点では1597円と43%も下落しています。普通株も同様に下落を続けていますが2125円(12/28)となっています。普通株と優先株の価値(価格差)が良く分かりません。優先株は普通株と比べていくらぐらいが適切なのか誰か理論的に説明願えないでしょうか?
議決権の有る無しで優先株の価値を見ていましたがこんなにも株価に差が出てしまうものなのでしょうか?市場はどういう計算で1597円まで売り叩いてしまったのでしょうか?
伊藤園優先株が普通株と違う点
1.優先株の配当は普通株より25%増し。(12/28時点では優先株の配当利回り3%程度になっています)
・・・普通株が無配のときでも優先株には配当を出す。
2.議決権が無い
3.優先株の株主側からは普通株に転換する権利は無い。(伊藤園側にはある)
(その他:優待の権利は普通株と優先株は同等にある→個人株主にとっては重要?)
(私の疑問)
食品業界はM&Aが近年、盛んになっているので万一、伊藤園が買収の危機にさらされた時に議決権がある普通株のほうが価値が高くなるというのは理解できます。しかし、そのような場合に伊藤園は優先株を普通株に転換できるとしています。(優先株1株が普通株の何株に転換可能かは不明)そうすると買収があった場合の議決権プレミアムはそもそも無いのではないかと私は考えており、そういう意味では普通株も優先株も株価がもっと拮抗しても良いのではないかと考えています。
増資の為に優先株を発行したと伊藤園では言っていますが、銀行からの借り入れの方が低利ですんだのではないかと思います。優先株が消滅しない限り普通株の25%増しの配当を未来永劫出さなければならないのですから。私には買収防衛策の一つとして優先株発行を行ったのでは?と思えてならないのです。