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輸入牛肉って 今
現在 輸入牛肉など、入ってくる時、BSEなどの何か 検査はしているのでしょうか。 一時話題になっていましたが 農水省のHPを見てもなにも書かれていないので 今更ながらですが 知りたくなりました。 全部でなく 抜き打ち的に 肉を調べているのかな?(アメリカ肉だけ?) ご存知でしたら お教え下さいますと 助かります(そういう国民向けの情報HPとかもあるのでしょうか)。
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アメリカからの輸入物でしたら、以下の条件下で輸入が許されています。 現在、米国・カナダから輸入される牛肉等には、各政府が発行する衛生証明書が添付され、その証明書において、輸出プログラムに規定された条件を満たした旨の内容等が記載されていることが必要です。輸出プログラムの主な条件は次のとおりです。 (1) 全頭から特定危険部位(SRM)が除去されていること (2) 20か月齢以下の牛由来であること とは言っても、アメリカ産牛の輸入再開後も何度か日本での受け入れ時検査で、禁止されているはずの特定危険部位が混じっているのが発見されて報道もされましたが、これも2008年を最後に起こっていないようです。検査は抜き打ちって言やあ抜き打ちですが、現場で使うときには職人さんが目視でチェックするわけで、特定危険部位が混じっていればほぼ確実に排除されるはずです。 なお、アメリカ以外の国については、日本の主な輸入先であるオーストラリアやニュージーランドは非発生国なのでそうした制限はありませんので、まず心配には及ばないと思います。 余談ですけれど、BSEに関してはOIE(国際獣疫事務局)というところによって、国別にBSEリスク管理のランクづけがされています。これによると、 (1):無視できるリスク(の国) リスク管理がしっかりとできていて、その国のBSEのリスクは無視してもいい。つまり、その国の 牛肉は安全。 (2):管理されたリスク(の国) エサの管理ができていて、かつ科学的に有効なBSEの調査(サーベイランスという)がなされてい るので、牛肉の安全性がきちんと管理できている。まあ安全。 (3):不明のリスク(の国) (1)、(2)以外の国ということで、その国の牛肉の安全性はわからない。 このランクでは、つい最近まで日本はなんと(3)。(2)にあがったのはついこの間の2009年です。アメリカはずっと(2)だったので、管理不十分で安全性不明の国が、きちんと管理されている国に対して「君んとこの肉は怖いから買ってやんない」とゴネていた構造になります。 ちなみに日本では全頭検査という方法をとっていますが、この方法は科学的な根拠がないとされており、同様の検査を行なっている国は日本以外にはおそらくないはずです。日本でも専門家の多くは「無駄」といっていますし、私の知る畜産関係者の多くも「意味が無い」と言っていますが、そんなことを下手に言うと消費者団体等から「安全性軽視」ってバッシングを受けるので口をつぐんでいるとのことです。 私が参考にしている情報はここです。 ⇒http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/document/vcjd_table.htm 農水省のBSE関係情報はここ。 ⇒http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/bse/index.html 中西準子先生(環境リスク学権威)によるBSEリスク計算(ページ中ほど)はここ。 ⇒http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak261_265.html これらを見てゆく限り、もっとも感染者の多かったイギリスでもほぼ封じ込めに成功しているわけで、世界的には現時点でBSEのリスクはあまり重要視されていないようですね。マスコミが静かになったのもここらあたりが原因じゃないかと思います。何かダイオキシン騒ぎと似ていますね。 日本の畜産業界は結構グレーな部分を残していますので、ここまでの情報で頭から安心と断ずるのは早計かもしれないですが、BSEのリスクは現在ではかなり低い(ゼロじゃない)とみてよいのではないかと私は考えています。
お礼
さっそく回答下さりありがとうございます。 とても くわしく、わかりやすく教えて下さり、なるほどの連続でした。 OIE(国際獣疫事務局)ランクも目からウロコ (*^_^*) たいへん参考になりました 感謝!!!