靭帯損傷、半月板損傷、変形性関節症、骨壊死などなど膝の痛みは沢山ありますが、筋力アップは共通して行うリハビリです。膝は特に大腿四頭筋という腿の前の筋肉群が重要です。まずはその一例をご紹介します。
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(1)仰向けで寝ます。膝のお皿が真上に向くように、向きを調整しまし
ょう(つま先は必ず真上に向きません。人によっては内側に向くこと
も)
(2)足首を直角にし、つま先を立てます(伸ばさない)。膝を曲げずゆ
っくり足を持ち上げます。こぶし一つ分ぐらい上げてください(上げす
ぎると効果がありません)。
(3)10秒数え、ゆっくり下げます。間をあけず、すぐもう一度繰り返し
てください。これを左10回、右10回します。これを1セットとして2セ
ット行ってください。
(4)楽になってきたら、ゆっくり数えたり、15回にしたりしてください。
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各ポイントをしっかり押えて行ってください。この筋トレはスクワットのように体重が膝にかかりませんし、関節を直接動かしているわけではないので、痛みが強いときでも安心して行えます。
皆さん運動というと筋肉に注目しがちですが、骨も同等に鍛えなくてはいけません。筋力は家で言えば柱の補強材、骨は柱そのものです。では骨はどうやって鍛えるのか?
骨は足からの刺激があり、重力を感じる運動を行わなければ決して強くなりません。水泳や水中ウォーキング、自転車は効果がなく、一日中水の中にいれば骨粗しょう症のリスクが増えると言う報告もあります。ジャンプをする競技、たとえばバスケットやバレーなどは効果の高い運動ですが、中高年以降が行うには他のリスクもあるので現実的ではありません。そこで個人的にお勧めするのは屋外ウォーキングです。骨への効果は十分ですし、加えて筋肉のリラックス効果も期待できます。筋力アップには少し弱い部分があるので、先ほどご紹介したようなものを組み合わせるといいと思います。
運動強度、他のメリットも含めて考えれば屋外ウォーキングに勝る運動はありません。お金もかかりませんし、続けるのにはやる気さえあればいいです。是非実践してみてください。ただ靭帯・半月板損傷、症状によってはまずは治療に専念しなくてはいけないものもあります。ご紹介した運動は必ず主治医の了解をとってからにしてください。
そのほか、正座ができない、足を伸ばして床に座った時に膝裏に隙間がある、などあれば別途専門的な運動が必要になります。もしこのような症状があればリハビリに強い整形外科に行かれることをお勧めします。
長文、乱文失礼しました。ご参考になれば幸いです。お大事にどうぞ。
お礼
実行できそうなアドバイスをありがとうございます、 散歩で歩くのは、していますので、筋トレを実行します。 ありがとうございました