RAIDは、あんまりクライアントPCでは使わない技術ですね。
また、いわゆるバックアップとしては機能しません。
RAIDは、可用性を高めるための技術です(断定)
1.1から5ではなく、0,1,5,6,10などが一般的です。
うちは道楽で、RAID10を利用しています。
2.低価格化される、通常のHDDを使って
単体のストレージ装置ではできない機能を
仮想的なストレージ装置を構築するのがRAIDです。
5.まずHDDは壊れるものだという認識が必要です。
HDDが壊れれば、データが失われるという問題もありますが…
そのデータを利用するシステム自体が停止するという問題があります。
ネットワークを構築して運用されている事業所などでは
データは失われないようにバックアップをとっています。
しかし、それを復元する間、数時間システムが止まる。
それではダメなのです。
システムが停止しないためには、一つのHDDが壊れても
それをスルーして動き続けるシステムを構築する必要があります。
その方法が、RAIDによるHDDの仮想化です。
基本的な形態がRAID1ですが、RAID1では1TBのHDD2つで
1TB分の記録容量しか得られません。割高感があります。
RAID5では、3つあれば2TB分、4つあれば3TB分の記録容量が得られます。
ですから、割安ですが、RAIDを構築する環境によっては
大幅に速度低下が生じます。
たとえば、RAID5対応のNAS製品には、速度が遅いものがあります。
理論上は、RAID5やRAID0は、数が増えることによって
読み出しや書きこみの処理が分散され、高速化が期待できます。
ただし、RAID0はHDD一つが壊れれば、すべてが失われるため
3つ4つと増やして利用することは稀です。
RAID5の場合も、処理が複雑になることもあって
高速化目的としてはあまり使われません。
うちの場合は、RAID5対応NASの遅さに絶望し
LinuxによるRAID5ファイルサーバーに移行しました。
その後、二度の容量拡大を行なったのち
大きくなるほど遅さが気になり、RAID10に切り替えました。
利用目的は、積ん録された大量のテレビ番組の置き場所で、ほとんどは見ていません(笑)
既にh.264とかで2TB分くらいになっているので、バックアップは不能です。
RAID10が崩壊したら、まぁそこはそれであきらめましょうという方針です。
RAIDという技術自体についてはこういった性質や機能があるんですが…
Windowsで盛んに使われている、M/BやSATAカードなどに付属するRAID機能は
ハードウェアRAIDのハードウェアに依存する=ハードウェアの予備を購入しなければ可用性に不安が生じる
という欠点と
ソフトウェアRAIDのCPUの処理能力に依存し、CPU負荷が高い状況での性能低下の恐れがある。
という欠点を併せ持っています。
ゆえに、FakeRAIDという名前で区別されることがあります。
これらには、前述のように、M/Bが壊れた場合に、新しいM/Bとして
高性能のものを選びたいのに、RAIDに保存したデータを読みだすために
同じM/Bを選ばざるを得ないといった状況が生じます。
私自身は、4port SATAカードを使ったソフトウェアRAID5を運用中に
SATAカードの0番portだけが壊れるという現象に出会いました。
Linux上のソフトウェアRAIDでしたから、M/BのSATA portを1つ使って
変則のRAID5として数週間、急場をしのぐことができましたが…
FakeRAIDでは、こういう変則運用ができないので
あわてて同等のSATAカードなりM/Bを買いに行かなければなりません。
というか、事前に買っておくのが基本です。
RAIDは可用性を求める技術ですから…
基本の運用形態として、RAIDを構築するためのHDDコントローラー(SATAカード)や
ハードウェアRAIDカードなどの予備も購入します。
当然ながら、HDDも予備を一つ購入しておきます。
アマチュアの道楽であれば、それは無しでもいいのですが…
システムを複雑にすれば、故障率は高くなると心得るべきです。
つまり、故障したときのことを考えないRAID運用はありえません。
最初のバックアップとしては機能しないという話は…
RAIDの管理情報の崩壊やコントローラーの故障という要素によって
もともとのHDDが壊れるという要素のほかに2つもトラブル要素が増えているのです。
これでは、別途バックアップをしておかなければ、いざという時にどうにもできません。
お礼
ご回答ありがとうございました。