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ファールボールを捕球し観客席に入ったらアウト?
西武ライオンズのフェルナンデス一塁手が8月5日の西武―ソフトバンク戦で1回表にファールボールを捕球した後に選手はカメラマン席に落ちましたが、アウトが宣告されました。 これがカメラマン席ではなく、もし捕球後に選手が観客席(内野席)に入った場合でもアウトが宣告されるのですか? 「捕球後に選手がボールとともに外野席に入ったらホームラン」との違いが分かりません。
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野球規則に次のような項目があります。 ---- 規則 6.05 打者は次の場合アウトになる。 (a) フェア飛球またはファウル飛球(ファウルチップを除く)が、 野手に正規に捕えられた場合。 【原注】 野手は捕球するためにダッグアウトの中に手を 差し伸べることはできるが、足を踏み込むことはできない。 野手がボールを確捕すれば、それは正規の捕球となる。 ダッグアウトまたはボールデッドの個所(たとえばスタンド) に近づいてファウル飛球を捕らえるためには、 野手はグラウンド(ダッグアウトの縁を含む)上または上方に 片足または両足を置いておかなければならず、 またいずれの足もダッグアウトの中または ボールデッドの個所の中に置いてはならない。 ---- というわけで、ご質問のケースでは、 捕った時にはグラウンド上に足がありましたので、 捕球後に カメラマン席、ダグアウト、観客席、 などに落ちてもアウトです。 さて、上に引用した 6.05(a) の原注は、 「ファウル飛球を捕らえるためには」 と書かれており、ホームランの場合は明記されていません。 そこで、ホームランについては規則をどう解釈するかの 問題になると思います。 つまり、先ほど挙げた 規則6.05の フェア飛球を正規に捕らえられたらアウト という項の内容と、 次に挙げる 6.09(d) ---- 6.09 次の場合、打者は走者となる。 (d) フェア飛球が、本塁からの距離が250フィート以上ある フェンスを越えるか、スタンドに入った場合、打者がすべての 塁を正規に触れれば、本塁打が与えられる。 ---- この項の内容とについて、どう整合を取って解釈するか、です。 「捕ってるんだからアウトだろう」 「フェンスを越えてるんだからホームランだろう」 という水掛け論が発生してしまいそうな問題ですね。 6.09 (h) には、 ---- フェア飛球が野手に触れて進路が変わり、(中略) フェア地域のスタンドに入るか、またはフェア地域の フェンスを越えた場合 — 打者に本塁が与えられる。 ---- とも書いてありますが、これは、フライがグラブに当たったり 頭に当たったり(←メジャーリーグで本当に起きたことがあります) してフェンスを越えてしまった場合を言っているので、 野手が捕球したままフェンスを越えた場合を この項に当てはめるのは無理があります。 捕ってからフェンスの向こうに落ちても ボールを落とさなければアウト という考え方もあります。 ↓参考(Wikipedia “山森雅文”の項) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%A3%AE%E9%9B%85%E6%96%87#.E3.82.B5.E3.83.BC.E3.82.AB.E3.82.B9.E3.83.97.E3.83.AC.E3.83.BC これは、プロ野球の記録委員などを務めていた方の意見ですので、 考え方と言うよりは、限りなく「公式見解」に近いと言えます。 おそらく、現在の日本プロ野球では、この解釈が適用されると思います。 個人的には、 明らかにフェンスを越えて行く軌道だった打球の場合は 捕った野手が向こうに落ちてしまったらホームランにするべきではないか、 と考えていますが……。
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No.2です。 前の投稿の > その後バランスを崩してフェアグランド外に出たのであれば と > フェアグラウンドに最低でも片足が付いた状態で行なわなければならない のフェアグランドのフェアは余分でした。 付いていないものと思って読んでください。
お礼
丁寧な解説に加えて、補足までいただき誠にありがとうございました。
グランド内に立っている状態でキャッチし、その後バランスを崩してフェアグランド外に出たのであれば、カメラマン席でも観客席でも外野席でもアウトです。 規則でフライの捕球によるアウトはフェアグラウンドに最低でも片足が付いた状態で行なわなければならないと定まっています。 質問のようなグランド外への飛球を追っかけるケースで野手がギリギリ地点で立ち止まって精一杯手の伸ばしてキャッチを試みるのはこの規則のためで、カメラマン席に入ってからキャッチしたら、アウトにならずファールになってしまうのです。 > 「捕球後に選手がボールとともに外野席に入ったらホームラン」 っておそらくフェンスによじ登ったりしたケースだと思われますが、この場合グラウンドに足が付いていないので、正規の捕球と認められていないからです。
お礼
ご回答いただき、誠にありがとうございます。 >規則でフライの捕球によるアウトはグラウンドに最低でも片足が付いた状態で行なわなければならないと定まっています。 大変わかりやすい解説ありがとうございます。 グラウンドの中にいなければ、プレーしているとは見られないのですね。 >質問のようなグランド外への飛球を追っかけるケースで野手がギリギリ地点で立ち止まって精一杯手の伸ばしてキャッチを試みるのはこの規則のためで、カメラマン席に入ってからキャッチしたら、アウトにならずファールになってしまうのです。 目からウロコでした。 よく映像で見られる、ギリギリのところで手を伸ばすのはこのためだったのですね。
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ファールフライは球場によります。客席・ベンチ・カメラ席など また、外野のフェンス(ホームラン)は、打った打球がフェンス・グランド面に接する事無く超えればホームランです。 ですから、選手ごとでもホームランです。
お礼
回答ありがとうございました。
お礼
大変ご丁寧な回答をいただきまして、誠にありがとうございます。 野球にお詳しい方に回答をいただきまして、大変うれしく思います。 >【原注】 野手は捕球するためにダッグアウトの中に手を差し伸べることはできるが、足を踏み込むことはできない。 ルールブックにハッキリとかかれているのですね。 野手がギリギリまで手を伸ばして、捕球しようとするのはこのためだったのですね。 ホームランに関しては、ハッキリとした記述はないのですね。 某野球漫画ドカベンで山田太郎の大飛球を捕球した東海の雪村がそのままスタンドインした記述(判定はホームラン)が頭に焼きついてしまいました。 大変勉強になりました。 ありがとうございました。 #1の方もいい加減な回答をせずに、この回答を見て勉強して欲しいですね。