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悪質な宣伝広告とは?
個人差の存在を小さい文字で示唆しながら体験談を語らせたり、イメージ写真を掲載したりする様な宣伝への合法的な規制は難しいのでしょうか? ネガティブキャンペーンと比べますと遥かに穏やかに表現されているのでしょうけれども、未だにプロパガンダの影響力が十分に抑制されていない、と思われますから、解説を御願いします。
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ご質問文には、少々奇異な点があります。 まず「合法的な規制」と言う表現が変ですね。 「非合法的な規制」と言うものは存在し得ませんし、存在しても無視され、実効性がありませんので、原則論ですが、規制は全て合法的です。 規制は「法的規制」と「自主規制」に大別されます。 これらに関しては、現状でも行われています。 従い、難しいかどうかでは無く、充分であるかどうか?です。 法的規制は、不当景品類及び不当表示防止法などに定められています。 これを逸脱した広告は、違法となります。 自主規制は、概ねの場合、法令違反が生じぬ様、法令の更に内側で運用するために行われる規制です。 広告に関する自主規制は、業界団体が中心になって組織する日本広告審査機構と、各社独自の規制で行われます。 私企業が自主判断で作成するチラシ広告やインターネット広告等は、違法なものも少なくありませんが、公共性の高い新聞に印字される広告や、電波通信(テレビ,ラジオなど)のCM等に関しては、基本的には、それなりの自主規制を受けた広告と考えて良いかと思います。 ご指摘のCM類は、確かに目立たぬ文字で表示したり、表示時間が短かったりしますが、一応は「規制の範囲内」と言って良いでしょう。 そもそもCMは、商品の特長などをPRする目的で、それに高額な費用を投じるワケですから、本来は製品の短所などを開示することには消極的です。 しかし規制の目的は、消費者保護の観点で、消費者に不利益となる可能性がある情報は、隠匿せずに開示せよと言う方針です。 言い換えますと、短所を強調せねばならない場合、CMの意味・価値が消失してしまうのです。 これらの結果、短所などの開示は、最低限とならざるを得ません。 これが仮に不十分となりますと、広告を出す企業が減少するなどの影響があろうかと思います。 引いては、主に広告収入で運営されるマスコミでは、質的低下を招くことになるでしょう。 質的低下とは、極論を言えば、粗悪な情報をタレ流す様な方向性です。 こちらの方が、問題が多大ではないでしょうか? それとプロパガンダの使い方も違和感があります。 一般的には、政治的思想など特定の思想を植え付けたり、特定の思想に誘引するコトなどを目的とするものです。 商行為や利得を目的として、消費者に錯誤などを与える行為は、あくまで商取引上の不法・不正行為と捉えるべきです。 違法の抑制は行うべきで、当然、現在も行われていますが、規制強化を過度に行えば、上述の通り、マスコミ情報の質的低下に繋がります。 現状は、一部の表示については、もう少し強化しても良いかとは思います。 ただ、結局はどの辺りで線引きするかだけの話しであり、それも圧倒的に長所>短所となる範囲で行われますから、仮に強化するとしても、素人には現状と差異が判らない範囲に止まるのではないかと思います。
補足
詳しく説明して下さいまして、誠に有り難う御座います。