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「桜の森の満開の下」のような美麗な言葉が書き連ねてある物は有りませんか?
NHK教育で坂口安吾さんの「桜の森の満開の下」が 朗読されてるのを聴いて深い感銘を受けました。 他にもこのような素晴らしい物があれば是非読んでみたいので、 何か良い物を御存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。 なるべく悲恋物語が良いです。宜しくお願いします。 ※小説、詩、歌など何でも結構です(ジャンル不問です)
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- lingling
- ベストアンサー率25% (3/12)
美麗な文章…でわたしが連想したのは森茉莉です(名前がすでに美文)。 有名なところでは『甘い蜜の部屋』『恋人たちの森』などが耽美的な小説で文章も美麗です(旧かなで読むともっと雰囲気出ます)。 でも、わたしが一番すきなのは、エッセイの『記憶の絵』。森鴎外の娘である著者の子ども時代からの想い出をつづったものなんですが、美しい文章で書かれた明治大正の贅沢に酔っていると、いきなり鴎外の変な好みの話が出てきて驚いたりする、というオマケつきです(笑)。わたしの持っているのは新潮社の全集に入ってるものなんですが、たしかどこかの文庫でも出ていたと思います(講談社文芸文庫か、ちくま文庫だったような…)。 あと詩で、どうやったら入手できるか謎の瀧口修造。昔図書館で借りて読んだきりなので記憶が怪しいんですが、言葉が喚起するイメージがすごく美しかったのを覚えています。たしか『妖精の距離』という詩集でしたが、これはたぶん絶版です。全集みたいなものも出ているようですが、なにしろ高くて手が出ませんでした(参考になりませんね…。すみません)。 瀧口修造は前衛的なので(なかなか手に入らないと思うし)、詩でもっとロマンティックな美文ということなら、やっぱり北原白秋でしょうか。大正浪漫、って感じの、メランコリックで綺麗な詩が多いです。 あと、古典の原文も美しいものが多くていいと思いますよ。とくに、平家物語を声にだして読むと、文章の美しさだけでなくリズムも心地よくて感動します(永井路子さんの『平家物語の女性たち』で手軽に平家の名文が読めます)。 田辺聖子さんの『文車日記』などで、お好きな古典作品をさがしてみてはいかがでしょうか。
- n_kaname
- ベストアンサー率22% (694/3099)
美しい言葉と聞かれたら、尾崎紅葉!泉鏡花!! 明治時代に書かれた「金色夜叉」は有名すぎるストーリーですが、実際に読むと非常に面白いです。 ただ、やはり文体が古いので、慣れないと読みにくいかも。 そしてその紅葉先生のお弟子さんの泉鏡花は、師匠にも勝る美しい文体の書き手です。 一番のオススメは「婦系図」<おんなけいず>なのですが、ちょっと手に入りにくいかも。 まぁ鏡花はどの作品も綺麗で色気のある幻想的な話で、ちょっと切ない感じがするのでオススメです。「高野聖」「天主物語」「外科室」などが最初としてはスタンダードです。
- baian
- ベストアンサー率39% (276/696)
坂口安吾を読んだのが昔なので、どんな文体だったか忘れてしまい、同じ傾向のものが思いつかないのですが… 下記のアドレスは、Eテクストで、色々な作家のもの(作家の許諾を取ったか、著作権が切れてフリーになったもの)を公開しているHPです。意外と、本で探そうとしても無い作家のものもありますし、そこで色々見てみて、好きな作家を見つけてみるのはいかがでしょう。大手拓次、読んで見てください。この人の作品は、ひらがなの悩ましさを最大限生かしているので、「見て」味わうことを推奨します。日記も凄いのですが、今は入手しにくいかな。 小説では、中公文庫・田辺聖子「隼別王子の叛乱」メリメ「カルメン」(新潮文庫の堀口訳と、岩波の杉訳がまだ手に入るでしょう)をお勧めします。 また、これも入手しにくい(自分も入手できてないんです(T_T)でも、欲しがる人が増えたら、もっと手に入りやすい版が出ないかという思惑でお勧めするんですが、)ので申し訳ないのですが、村山槐多の詩。雑誌(芸術新潮とか、ユリイカとか)の特集号などでぽつぽつと手に入るのですが、まとまったのは手に入りにくい(知らないだけだったらすみません)んです。 一番素晴らしい(と勝手に思っている)「青色廃園」が手許になくて、万一間違って覚えてたらいけませんので、ここに引用できないのですが(T_T)今の季節では、「にぎやかな夕ぐれ」という詩があります。一部だけ引用しますと、 「にぎやかな夕ぐれやおへんか/ほんまににぎやかやおへんか」/何がにぎやか、何がにぎやか/薄青い濃い夕ぐれ 美しい空が東山に/紫の珠が雨みたいに東山に/星が血のりめいて酒びたりの春の空に/紫に薄くれなゐに
- 参考URL:
- http://www.aozora.gr.jp/
- endersgame
- ベストアンサー率38% (268/691)
同じく坂口安吾ですが、「夜長姫と耳男」はご存知でしょうか。 講談社文芸文庫の「桜の森の満開の下」には、一緒に収録されています。 この際、ぜひ、ご購入をお勧めします。 余談ですが、野田秀樹の「贋作・桜の森の満開の下」という「桜の森・・・」と「夜長姫」をベースにした芝居があります。 遊民社の時と、その再演もみましたが、私は好きでした。(特にラスト、桜の降りしきるシーンは感動ものです) 6月にまた上演されますが、チケット入手は気合をいれないと、いい席はとれないです(劇団優先予約、撃沈しました) おや、なんだか、芝居の話の方が長くなってしまいました。 申し訳ないです。(^^ゞ
- 参考URL:
- http://www.nodamap.com/