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少年ジャンプのアンケート至上主義の不思議
少年漫画がなくなり少年少女漫画になって久しいんですが ある本を読んでいたら、まんが王国の興亡という電子書籍の 内容がちらっと紹介されていて「あぁやっぱりね」と思ってしまいました。 ここから長文なんですが質問は最後に書いてあるので 読みたくない方は飛ばしてください。 その電子書籍の内容は 要するに、女性はアンケート葉書を出す。 しかし、男性は出さない。 やはりそういう性質があるのは間違いないみたいです。 その結果、少年誌なのに少年ではなく アンケートを大量に出す女性の求める作品が支持されて 肝心の少年や男性が求める作品は、たとえ面白くても打ち切りになるという 意味が分からない状態になります。 もはや、少年という冠は取った方がその内容に沿っている気がします。 しかし、ここで謎があります。 いくら女性がアンケートを男性より出すといっても 少年誌の読者の7~8割は男性読者であり 漫画単行本も男性の方が買っているというデータも見たことがあります。 ならば、アンケートシステムは現状をまったく反映していない まったく機能してないシステムということになります。 アンケート至上主義に固執する以上 いくら男性向けの強い漫画誌を創刊したとしても アンケートは女性の方がたくさん出すので いずれ女性向けになってしまうでしょう。 何故に漫画編集部はこんな状況を放置しているのか? 男性には男性の欲求を解消する漫画を 女性には女性の欲求を解消する漫画を提供するのが編集者の努めだと 思うんですが完全にそれを放棄してますね。 今の漫画雑誌を見ると男女の性差が希薄になったという言葉では 片づけられないくらい違和感を感じます。 男性は中身男みたいでガサツな女性キャラは求めていません。 イケメンも。 例えば、先日読んだ男性向け漫画雑誌には草食男子みたいな主人公に メガネをかけた同級生らしき少女が勝手に自分の日記(この内容も酷い)を見られて 何ページにもわたって汚い言葉で罵られるという件があり 生理的嫌悪感ですぐに雑誌を棚に戻してしまいました。 何故これが男性向け雑誌に載っているのか謎ですが 他の作品を見ても、そこそこそれに近いような女性キャラが多いのです(上記は突出していますが)。 小学館の漫画家入門みたいな本には 「ヒロインは主人公に徹底的に尽くす理想像」 という風に書かれています、今は完全に女性読者の感情移入キャラになってます。 前者は最高の欲求解消とすると、後者は最低でしょう。 こういう創作物で理想の女性像を疑似体験できない男性が 女性は面倒などという草食男子を産んでいる一因な気もします。 こういう状況が続くと、男性の漫画離れがどんどん進んで 漫画業界衰退でアマチュアみたいな作品ばかりになって プロの作品を読めなくなる読者が損をします(今もそれに近い状況ですが)。 上記した電子書籍によると、漫画業界のことについて本を書くに当たって 著者がデータを色々調べたらしいんですが 驚くことに殆ど客観的なデータが無かったらしいです。 つまり、一般的な会社なら当然やっているはずの マーケティングが一切されないままアンケート頼りの 市場調査しかしてこなかったらしいんです。 そんなんでここまで漫画文化が発展しつづけていた というのも驚きですけど。 ここまで書いて、編集部が漫画文化が衰退しきるまでに とるべき行動がはっきりと見えてきます。 それはアンケート至上主義の市場調査をやめて まともなマーケティングをして実際の読者が何を求めているのかを正しく認識し それに沿った漫画を提供することです。 女性がアンケート葉書を多く出す以上 いつまでもアンケート至上主義を続けていても 実際の単行本や雑誌の売り上げとは比例しない間違ったデータなんですから 続ける理由はないでしょう。 いくら男性誌に女性読者、女性漫画家が流入してきたといっても 実際に男性誌を買っているのは7~9割が男性なんですから 残りの1~3割に過剰に媚びた商品を提供するのは正しい行為とは思えません。 今はまだギリギリ男性に買ってもらえるラインを保持している 少年少女漫画も、もっと男性向けに特化した娯楽が登場すれば 一気に漫画離れを引き起こすでしょう。 今は要は悪習慣と女性読者増加によるカバーで かろうじて維持しているみたいですけど長くは続かないでしょう。 男性読者もバカじゃないので欲求解消の量が少ない 商品にいつまでもぶら下がってはいません。 要は男性と女性では求める欲求の種類がだいぶ違うのです。 男女キャラに求める欲求では真逆といってもいいでしょう。 今の少年漫画が少年漫画でなく少年少女漫画だというのは 昔の少年漫画やアニメを見れば感じずにはいられないことです。 一日も早くアンケート主義を捨て去って 昔のようなターゲットとなる読者に絞った深い欲求解消を提供してほしいものです。 それが読者のためでもあり作家のためでもあります。 作家だって自分が最も読みたい男性なら男性向けの作品女性なら女性向けの作品を描きたいし そのほうがポテンシャルも高まるでしょう。 それが出来ず中途半端でどっちつかずの内容を量産しても 誰にも記憶されず愛されず廃刊されるだけです。 コミックスにすらされない作品も多いでしょう。 まぁ、おそらくは今の漫画雑誌が半分に減るくらい衰退しないと 業界は動かない気もしますが・・。 ここでやっと質問なんですが 皆さんは僕の今述べた漫画界に対する考え方に対して どう思いますか? つまり男性誌全体の1~3割の女性読者に媚びなきゃいけない アンケート至上主義は正しいと思いますか? 僕個人としては多少質が落ちても 少年、男性向けに特化した作品が読みたいし 少年、男性向けに特化していたからこその魅力があったと思います。 それが一塊りになって毎週読める漫画雑誌への期待も捨て難い。 あまりに男性向け漫画雑誌の内容に 女性受けを狙った件が多いと感じたので書いてみましたが 今の草食系と呼ばれる男性には今くらいがちょうど良くて 僕ひとりが独り善がりの考え方に陥っているかもしれないと思い 質問させてもらいました。
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- Siegrune
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ANo.3です。 ## 間があいてしまってすいませんね。 ## 所詮、好みの問題だし、書かなくてもいいかと迷っていたところもありますが。 >少女漫画を殆ど読んだことがないので何とも言えないんですが >ワンパターンなのは少年誌に限ったことじゃなく少女漫画でも同じじゃないですか? 少なくとも一時期の少年誌はひどい。 SFというだけでほとんど没にされたのは、ついしばらく前までの少年誌くらいでしょう。 少女漫画でも、少年漫画同様、いつでも、ワンパターンな漫画はありますしそれが主流ではあるんでしょうけどね。一時期の少年漫画みたいにどれ読んでもほとんど同じように感じることはなかったです。 >自分の興味の範囲外のものはだいたい同じに見えますよ。 たしかにそれは否定しません。 「巨人の星」や「ドカベン」・・・あんなワンパターンな漫画ばかりでどこがいいのだろうと当時は、 思っていましたし。 と書くと結局、おのおのの価値観に基づく結論がでて平行線をたどってしまいますので、不毛な話にしかなりませんけれどね。 ・・・ただ、「自分の興味の範囲外のもの」という書き方をすると、結局、自分の興味の範囲外のもの ばかりになったから、なにか理由をつけて不満を言っているだけと思われてもおかしくないでしょう。 (はいそうですというならそれでかまいませんが。) >やはり今の男女が同じ漫画雑誌を読むという状況には >違和感があります。 そもそも、このあたりがどうも、感覚的に一致していないのかなと思います。 10年以上前から、少年漫画誌しか読まない女性というのもちょくちょく見かけていますし、 逆に少年漫画雑誌を読まない男性もいるでしょう。 私なんかは逆に子供の頃の一時期、少年誌を読んでもSF漫画がほとんどない(特に宇宙船が出てくる物など壊滅的にない時期があった・・・編集者の方針だったらしいですが。)から、スペースオペラといえるようなSF漫画が載っている少女漫画をよく読んでいた時期がありますし。 単に雑誌の掲載作品が好みの男女が読んでいるというだけでしかないので別に違和感を感じないのですが。実際、少年漫画などまったく読まない女性も多いでしょうし。 >いくら性差がなくなったといっても 性差がなくなったのではなくて、個人差の範囲が従来考えられていた性差の範囲より広くなっただけ と思いますが。今でも、きわめて女性的な考え方をする人もいますし・・・。 >バトルとか冒険とかを好みますよ。 そういえば、女性で、新谷かおるの漫画が大好きって人を知っていました。 「エリア88」をはじめとして、バトルとか冒険とかが多い漫画家さんですが、 もともとは少女漫画家さんだったんですよね。 かと思うと、JETみたいに少年漫画家でスタートして、今は少女漫画ばかり書いている人とか・・・。 読むほうだけでなく、書くほうも垣根が低くなっているのじゃないかなと思いますけど。 >ガサツな女性キャラについては >10年くらい前から徐々に増えていった印象があります。 >その前からもありましたけど、これは分かりづらい表現ですが >何か踏み越えていけないラインは守っていたような気がするんですよね。 ここは、女性の方には失礼な話で申し訳ないですが、 現実にそういう人が増えた、または、隠さなくてもよくなったので目立つようになっただけ ってことではないですかね。 (昔は、漫画家さんの想像の域で書いていたから踏み越えてはいけないラインがあったような錯覚かと。) ということで、 >昔のガサツ女性キャラは男性読者好みの範疇に入るガサツで >今のガサツ女性キャラは女性読者の感情移入のためのガサツといいましょうか。 となるのは、 昔は、漫画家さんが想像で書いていたので自分の好みのガサツさを描き、 今は、素直にその辺にいるガサツな人をモデルにしてガサツさを書いているだけかと。 (それがいいか悪いかは別として、少なくとも「リアリティを求めるために描いたガサツさ」であって 「女性読者の感情移入のためのガサツさ」を目当てとしては描かれていないとおもいますが。) >別にそうした女性キャラが少数派なら個性として受け止められますけど >そういう女性キャラが多数派になると流石に少年誌としては違和感があります。 たしかに、私も程度の問題があって、ガサツな女性キャラが多数派になるとあまり読みたくないです。 それを売りにしているわけではない少年誌としては違和感があるのは同感です。 ※私個人としては最近というよりちょっと前のツンデレがはやった頃以降に増えてきたように思ってます。ただし、私は、全体としてはまだ許容範囲内。特定の漫画に関して・・・。
- zz400n
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面白い観点ですが、上に書いているように独りよがりになってるような気がします。 たしかに女性向き作品が多くなっているのは事実ですが、女性向き作品を好きになっている若い男性が多くなっているのも事実なのです。 たとえば昔の男くさい漫画代表で(魁 ○塾)や(キン肉○ン)、(北斗○拳)等の作品ではありますが現在の少年誌(他誌でも)に似たような作品で大ヒットしているものはあるでしょうか? (無理に上げればトリ○ぐらでしょうか?) このように現在の男性は前者の作品にあまり関心を示さなくなっています。 ※そのような作品が好きだった年齢層の青年誌でリメイクヒットしているのは面白い事実です。 現在少年漫画を代表する作品はワンピー○、ブリー○、鳴門、こなん、妖精尻尾等の作品に筋肉隆々な主人公はいないのが現実で(サブキャラではいますが)ほとんどの主人公は細い人なのです。 しかもそのアンケート至上主義の雑誌が販売数1位のも事実なのです。 どのような評価であれ結果を出しているのが正義であり、発行部数一位のジャン○の評価方法が悪いとは言いにくくなってしまいます。(現在の発行部数が2/3ぐらいになれば批判の信憑性もあります) 私もキン肉○ン世代でジ○ンプをこよなく愛してきた物ですが、個人的な意見では現在の作品で毎週楽しみ にしている作品はトリ○ぐらいで他の作品はパラパラとは見ますが、現在のストーリー展開を知らないぐらいです。 現在の作品を例えるならば寿命は来ているのに、無理な延命治療とサイボーグ化で200歳まで生きて人間性を無くしている様な人間みたいです。 作品の内容よりも「この作品を終わらさないために」を合言葉に作製している様な気がしてしまい、昔のスラムダン○のように、読み終えた後内容の良さに全身に鳥肌が立ち、次の発売日が待ち遠しくなるような作品がないのが悲しい現実なのです。 上記の3作品は興行的、商業的には大成功を収めています。 しかし内容はどうでしょう? 3作品とも序盤のような盛り上がりがありますでしょうか? それが悲しい現実のような気がします;;
お礼
確かに若い男性が女性的になっているのは実感します。 美少女アニメ的なイラストが表紙になったライトノベルを購入している 男子中学生を目撃している人は僕だけじゃないでしょう。 でも、僕もまだ26歳と一応今の若者世代だと自分では思っています。 その世代の僕でも今の少年漫画には少年漫画らしさが足りないと感じますし 少年誌の女性受けへのシフトと質低下は十代から感じていました。 ギリギリ黄金世代のジャンプを読んでいたというのも 今の少年誌とのギャップを感じる一因かもしれません。 でも、僕自身別にそこまで筋肉隆々の劇画タッチの作品が 好きだという自覚はありません。 もちろん嫌いでもありませんけど。 最近、あしたのジョーの映画化がヒットしたように 昔から若い男性の嗜好ってそこまで変化していないと思うんですよね。 美少女ライトノベルを読む少年も昔ながらの少年漫画は好きだと思います。 放送当時僕が見ていなかったガンバの冒険やニルス、巨人の星、ドカベン・・(あげればキリがありません) などを今の世代の僕が見ても今の少年漫画とは比べ物にならないくらい 欲求を解消しています。 そういう経験からも、今の漫画雑誌の男女受けにしてしまえ という風潮はいかがなものかと感じています。 ぬるい欲求解消の作品ばかり量産されるだけだと思いませんか? 僕も延命治療はやめてほしいと考えています。 はじめの一歩とか昔は好きだったんですけど。 漫画業界衰退を象徴していますね。
- 柊 うろん(@uronly)
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私輩は【コミックヴァルキリー】他 ガサツ美女バトル系雑誌読んでる 探せばあるし大手が老いただけさ
お礼
ご回答ありがとうございます。 ナンバー3さんの文章でも書いたんですが 女性の感情移入ガサツ女性キャラと男性受けを狙ったガサツ女性キャラは 似て非なる物だと思うんですよね。
- Siegrune
- ベストアンサー率35% (316/895)
>女性受けを狙った件が多い >少年、男性向けに特化した作品 価値観が多様化した現在において、少年、男性向けの内容のバリエーションが 増えているだけなのではないかと思いますが。 むしろ、バリエーションが少なすぎた昔の少年誌のほうが異常なのではないかと思います。 今どきはよく少年誌を女性が読んでいると話題になりますが、 少女向けあるいは、女性向けの漫画雑誌では、昔からバリエーションが広くて 「南京路に花吹雪」(森川久美)なんかはLaLa連載時になんで少女マンガなのって思ったくらいでしたし(絵は少年漫画よりは繊細ですが)、少年チャンピオンに連載された「百億の昼と千億の夜」(萩尾望都)は連載後少ししたころに女性に貸したら受けがよかったですよ。(少女漫画家が書いていたこともありますが) 注:70年代後半~80年代前半の話です。 女性誌のバリエーションが広いのは、このころ、編集が漫画家にいろいろなタイプの漫画を書かせたことが大きいらしいですが。 (BLっぽいのを書かされてやけに似たような作品を続けて出していたり、書いてはみたものの作者が嫌がって単行本にならなかったのもあったり、よしあしみたいですが。) ⇒その頃からすでに女性の好む漫画のバリエーションが広がっていたのかもしれません。 今どきは少年漫画しか読まず、少女漫画を読まない女性も時々見かけますし。 >男性は中身男みたいでガサツな女性キャラは求めていません。 例えば、永井豪の学園物に出てくる女性は昔から、中身男みたいでガサツな女性キャラですが。 ギャグ漫画系では昔からそうです。 (例示された漫画がどんな漫画の話かはっきりわかりませんのでどうこういえませんが) >アンケート至上主義は正しいと思いますか? アンケート至上というのは正しいとは思いませんね。 おのおのの雑誌の色というか特色っていうのは持っていてほしいものがありますね。 いいか悪いかは別にして、少年ジャンプは今もそうですが昔からワンパターンの感じは強いです。 例えば「ONE PIECE」や「トリコ」とかも昔からのワンパターンを踏襲しているような気がしますし。 (主人公が敵と戦って負けて能力アップして勝って新しい敵が出てきて・・・)
お礼
ご回答ありがとうございます。 少女漫画を殆ど読んだことがないので何とも言えないんですが ワンパターンなのは少年誌に限ったことじゃなく少女漫画でも同じじゃないですか? 自分の興味の範囲外のものはだいたい同じに見えますよ。 僕も漫画雑誌には昔みたいに特色を持ってもらいたいです。 その最たる要素が性別でターゲットを分けることです。 やはり今の男女が同じ漫画雑誌を読むという状況には 違和感があります。 いくら性差がなくなったといっても 基本的に男性は女性に女性らしさ(逆も然り)を求めるものだと思いますし バトルとか冒険とかを好みますよ。 ガサツな女性キャラについては 10年くらい前から徐々に増えていった印象があります。 その前からもありましたけど、これは分かりづらい表現ですが 何か踏み越えていけないラインは守っていたような気がするんですよね。 昔のガサツ女性キャラは男性読者好みの範疇に入るガサツで 今のガサツ女性キャラは女性読者の感情移入のためのガサツといいましょうか。 別にそうした女性キャラが少数派なら個性として受け止められますけど そういう女性キャラが多数派になると流石に少年誌としては違和感があります。
- tama80ji
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はじめまして。 >一般的な会社なら当然やっているはずのマーケティングが一切されないままアンケート頼りの市場調査しかしてこなかったらしいんです。 出版社を普通の一般的企業と思ったら大間違いです。 株式会社なのは角川グループぐらいで、他は同族支配会社が大半です。 なので常識は通用しません。 かなりメチャクチャな業界でもあります。 アンケートに関してですが、男子は小・中学生辺りまではアンケートの商品欲しさで熱心に応募しますが、高校生以上となると面倒臭いのでアンケートに出さなくなる傾向があります。 青年誌などは特に顕著で、男子が望むような懸賞商品がある号は男子のアンケートの応募件数が増えるけど、それ以外はほとんど応答が無いと言う状況です。 またこのようにモノに釣られるタイプはおしなべてエロ系を面白い作品に選ぶ傾向があります。 定期的に購入、本当のマンガ好きではなく、スポット購入者(アイドルのグラビアなどに釣られて)が特に多い傾向があります。 逆に女子は好きな作品に出会うと、熱心に布教活動的行為に及ぶ場合が多々見受けられます。 これが組織票となる傾向があります。 そのためにアンケート至上主義となると、当然女子の好みが反映された結果で雑誌が構成することとなります。 この方向性を変えるにはアンケートを応募するしかありません。 つまりアンケートを出さないのが悪い、と言うことになります。 >アンケート至上主義は正しいと思いますか? これは編集もかねてから疑問を抱いておりますが、他に度合いを測る基準が無いのです。 ファンレターの数もあてにはなりません。ファンレターを送るタイプも固定され、同じ人が何通も送る場合があります。量では判断できません。アンケート以上に目安にはなりません。 なのでファンレターの数は多いけどアンケートの結果が悪いので打ち切りと言う作品も珍しくはありません。 アンケートとファンレターの傾向が同じならば作品は存続するのですが、これが極端にアンバランスな結果になると雑誌側でも作品の継続はし難い状況となります。 TVで言う視聴率と同じです。その効果が、影響がどこまであるのか判断が付き難いのですが、とりあえずその方向性に向かえば現状維持は可能です。 ネットでのアンケートなども検討候補に上がった雑誌もありますが、結局は他のアンケートと同じでネットでの匿名性とお手軽さ、複数アカウントでの組織票で雑誌のアンケートよりも不確かになります。 雑誌は一応、雑誌を購入した人だけがアンケートに参加できるシステムなので雑誌の売り上げには貢献します。お客様です。が、ネットアンケートは売り上げには貢献しません。 アンケート至上主義が蔓延する以前は編集者の判断が全てでした。 世の中の動向を観察し、今読者が何を求めているのか、作家はどのようなものを描けばいいのか、作家だけではなく編集者も頭を絞りました。 編集も職人でした。 昔はマンガ編集志望の編集はほとんどいませんでした。マスコミ志望、小説編集志望、映画業界志望などの者が配属されることが大半でしたので、編集にもバラエティと個性があり、行動力も独創性もありました。 ある意味作品は編集とマンガ家の共同作業でした。 なので担当が責任をもって、受けないと編集会議で言われてもゴリ押しをして企画を通す作品もありました。 ところが今はマンガ編集者になりたくてなった編集が多いために、逆にマンガの枠が狭くなっています。 これらの編集には「マンガはこうでなくてはならない」との大前提があるために、それ以外のものを認めない傾向があります。 中にはネームをチェックできない編集もいます。概ね作家任せで原稿依頼と受け取りしか出来ない編集が多くなっています。 なので余計に数字が目安となります。 編集もサラリーマン化し、有能な編集は減少しました。むしろ作家にとって有能な編集は、編集としては出世できない無能と扱われる出版社態勢となっています。 作家業は人気商売ですので、人気がある方向性を辿るのはやむ得ません。 その中で作品の方向性、完成度を高めるのが編集の役割でもあるのですが、そこまでの能力のある編集がいない状況ですので、もはやどうしようもありません。 根本的にシステムを構築しなおすしか無いのですが、現状では雑誌売り上げは年々減少の一途を辿っているので、現状維持でも精一杯なのが出版社の現状です。 システム再構築の余力はありません。 本来は何が当たるのか予測も出来ないのならば、様々な傾向の作品をどんどん提供するべきなのですが、編集の無能さと最低限でも現状維持を望む出版社側では「そんなワケの判らないものは掲載できない」になってしまいます。 どうせ一部の人気作家のおかげで持っているのようなのですから、それ以外の作家には冒険させてみれば、その中から宝石が見つかる可能性もあるのですが、出版社側は余力が無いためにそれすらもしたがりません。 すでに20年以上前より行き詰まりは露呈して、単行本は売れても雑誌が売れない状況があり、雑誌の赤字を単行本の売り上げで補填する状態でした。この頃より出版社側でも企画物(アニメ、ゲームなどのタイアップ。流行を取り入れたもの)や後追い物(他社でヒットした作品を標榜する)が増えていました。 >少年、男性向けに特化した作品が読みたいし、少年、男性向けに特化していたからこその魅力があったと思います。 現状ではムリでしょう。 現在の男子の嗜好が特定の作家・作品タイプに偏り、それ以外は認めない傾向が高いので、むしろ少年マンガらしいマンガは余り受け入れない傾向があります。 また男子は特定の作家・作品が気に入ると雑誌は購入せず、単行本だけを購入する傾向が高いので、雑誌の売り上げには貢献しません。 雑誌が売れないことには・・・ 長々と申し訳ありません
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 本業の方に回答してもらえて非常に勉強になります。 今後も何度も読み返させてもらうと思います。 うーん、やっぱりメディアで言われていることは あながち的はずれじゃないんですね。 そうなんですよね。 雑誌が売れないことには、どんな優れた作品が存在していても 消費者は存在自体知ることができない作品は買えないですもんね。 雑誌はcmみたいなものでしょうか。 今は少年でも気に入った作品の単行本でしか買わないんですね。 昔は雑誌は買うけど単行本は買わないと言われていた 気がするんですが。 それはやっぱり少年誌を男女受けにしたことで 女性受けの強い作品が増加して 昔だったらどの作品も基本男性向けだったことで 男性のみの欲求解消部分で技術的に劣っていた作家も その分でカバーしてそこそこ読めていたような気がします。 個人的には技術の低い作家ほど男性受けなど ターゲットを絞って差別化を図らないと生き残れないと思います。 売れ筋の作家は共通して欲求解消する部分の技術が高いから 男女受けにしても、ターゲットを絞らないことによるマイナスは カバーできるのでそっちの方が売り上げ的には上がると思いますけど 深く好きになる人は減るでしょうね。 アンケートシステムに関しては 女性の方が男性よりアンケートを出す傾向があるということは分かっているのだから その分、男性のアンケートを尊重するなんてことは できないんですかね。 だって買っているのは、それでも男性が多いわけですから。
少年ジャンプ本誌を読んでる女性は全体の1~3割かもしれないけど、単行本は女性層の購入がかなり影響している。 売れまくっているワンピースの読者層は男女比がほぼ半々だそうで、雑誌の売上が黄金期の数字に及ばなくとも単行本を売るという出版社の意図に答えてくれるのが少年誌と言えども女性層の存在を無視できないのでしょう。 ジャンプ黄金時代の頃でも「聖闘士星矢」や「シティーハンター」に「るろうに剣心」「スラムダンク」など女性に人気をはくした漫画も多く、女性にも人気の出る漫画であったのが女性をターゲットにした物が出てきてもおかしくない礎は出来ていたと言えます。 青年誌であるモーニングもいち早く女性層を意識するようになり、ドラマ化を絡めた連載でモーニングツーのような明らかな女性向けの雑誌すら作ってしまうのですから。 このように書きましたが、う〇こやち〇こが氾濫していた少年誌時代のジャンプで育った者の一人としては質問者さん同様に淋しい思いはあります。 ターちゃんとか腐女子を寄せ付けない低俗な男の子漫画が衰退して男子も女性的な漫画を好むようになったのかも知れません。 週刊少年ジャンプの「少年」を取った方がいいというのは私も同意です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かに少年誌の女性読者比率の高まりを見たら 生産者としたら無視できないでしょうね。 でも、女性読者の比率が高くないような青年誌や中年男性向けの漫画誌にも 今は過剰に「とりあえず男女向けに作っておけ」という風潮が あるのも感じられるんですよね。 「聖闘士星矢」は見たことがないので何とも言えませんが 「シティーハンター」と「スラムダンク」で女性読者を狙ったような件ってありましたっけ? 男女共通の欲求解消部分の質が極めて高かったので 男性向けのマイナスを加味しても女性にも高い欲求解消を実現したんだと思います。 それは一向にかまわないんです。 「るろうに剣心」は連載時から女性狙いを感じていました。 モーニングツーは一時期、群青という作品目当てに 読んでいた時期がありました。 あれは上記とは逆のパターンで基本的には女性向けだけど 男女共通の欲求解消ポイントの質が高いために読んでいたんだと思います。 全く関係ない話ですが、聖おにいさんという作品が ヒットしたのは自分には驚きでした。 何の先入観もなく読んでいた時は普通のありふれたギャグマンガという 印象しかなかったんですが。 もっと後ろに掲載されていた坊主の少年とボケ役の ホストみたいな少年のシュールギャグの方が 個人的には面白かったんですが それも、やはり男性と女性の好みの違いがあると思うんですが。 後者の方が明らかに少年漫画的なギャグでしたので。
お礼
間が空いてしまってすいません。 >少女漫画でも、少年漫画同様、いつでも、ワンパターンな漫画はありますしそれが主流ではあるんでしょうけどね。一時期の少年漫画みたいにどれ読んでもほとんど同じように感じることはなかったです。 ワンパターンか否かは極端に言えばそれほど問題じゃないんです。 というか庶民はワンパターンを好みます。 少年少女関係なく人気作は皆ワンパターンです。 その上で昔はターゲットを絞り、クオリティを維持できていたので どの漫画もそれなりに楽しめたのだと思います。 >10年以上前から、少年漫画誌しか読まない女性というのもちょくちょく見かけていますし、 逆に少年漫画雑誌を読まない男性もいるでしょう。 比率が問題なのです。 今の少年誌のように全体が迎合しなければいけないくらいに 影響力を持つことが問題。 商品を開発するときに消費ターゲットを設定しない マーケティングはありえないでしょう。 同じように男女では好みが違うので同一に扱うのはおかしいと思います。 >ガサツな女性キャラについては >10年くらい前から徐々に増えていった印象があります。 >その前からもありましたけど、これは分かりづらい表現ですが >何か踏み越えていけないラインは守っていたような気がするんですよね。 ここは、女性の方には失礼な話で申し訳ないですが、 現実にそういう人が増えた、または、隠さなくてもよくなったので目立つようになっただけ ってことではないですかね。 現実は関係ないです。 現実に女らしくない人が多いとしても 男は女らしさを欲しているので需要があるはずです。 漫画は読者の欲求を満たす商品である限り 読者の都合のいい内容にできないことに問題があるんです男女受け狙うと。 少年誌青年誌が女性をターゲットにし出したことで 少女漫画のような急激な部数減少は免れましたけど結局少女漫画のパイを 吸収しているだけなので全体としては意味が無い。 というか、男女互いに現実と同じように相手に気にした 漫画を読まなきゃいけないのは不幸です。 同じように漫画雑誌乱発も問題です。 今は20年前と比べて単行本一冊あたりの売り上げが 3分の1にまで減少しているそうです。 それだけ単行本化作品が増えたということは 雑誌の数も増えたということであって 人口や経済が爆発的に上昇しない限り有能な人材は限られているので 要は今まで陽の目を見ることのなかったレベルの漫画が たくさんお目見えしているということです。 上記の要因でクオリティを落とした漫画雑誌を読むくらいなら 単行本で好きな作品だけでいいやと思うのは当然。 しかし、漫画雑誌で定期的に読むという習慣がなくなれば 単行本で読む習慣もかなり減るんじゃないでしょうか。 人気作が終了したら一気に雑誌の発行部数は落ち 人気作以外は消え韓国の漫画のように衰退すると思います。 先日、昔の少年向けアニメとジャンプを同じ日に見たんですが 前者のほうが圧倒的に深い欲求解消と満足感を提供してくれていました。 具体的な作品名はトムソーヤ、ニルス、奇面組でしたが 昔の作品は人気作以外も男をターゲットに絞っていたことで それなりの満足感はあったと思います。 今は男女両方狙いなのでそれが難しい。 よほど共通する部分で質の高いものを描ける作家以外は ターゲットを絞る方が懸命に思います。 ジャンプではハンターくらいしかそれがありませんでした。 丁度、レオリオというキャラの男気が表現されるという男が喜びそうな いかにも少年漫画という内容だったので質もさることながら面白かった。 他の掲載漫画は皆イケメン、可愛い系で表紙のスケット団は 少女漫画の絵柄で、大体どの漫画も男女両狙いしているせいで 薄味のつまらないものでした。 こち亀さえその影響は免れられなかったようです。 話それましたが、やはり読者ターゲットは昔のように絞らないと 仕舞いには雑誌衰退⇒漫画衰退ということにもなりかねないなと思います。 前に書きましたが当時読んでいなかった少年漫画、アニメを 今見ても少年期と同じくらい深い感動をするということは それだけ質が高くターゲットを絞れていたからだと思います。 少年誌青年誌をより老若男女をターゲット化することで 広く浅い作品ばかりにするのだけは避けてもらいたいです。 平均点の作品では誰にも愛してもらえません。 当時、少年漫画雑誌の発売日を毎週待ち望んでいた自分からすると 今の少年誌、青年誌にはその魅力、輝きがほとんどありません。