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fax送信プロトコルについて
こんばんは☆ すみませんが、どなたかご教授ください。 fax送信のプロトコルは何で決まるのでしょうか? faxモデム? よろしくお願いいたします。
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こんにちは。 FAX送信のプロトコルが決まるまでということに関しては、いくつかの見方ができると思います。 主に電話回線を使用するFAXですが最近はインターネットを利用した使い方もあり、ITU-Tで発行されている規格(勧告)も多岐にわたっています。 ここではもっとも一般的な電話回線を使用するG3規格をベースに説明させていただきます。 まず、規格(勧告)というドキュメントレベルの決まりがあります。 インターネットのRFCのドキュメントのようなものでITU-T勧告のTシリーズではG3/G4FAXのやり取りについて書かれています。ドキュメントはITU協会から入手できます。 次に、モデムの性能により、どの規格の通信までできるのかが決まります。そしてそのモデムの性能を最大限に利用する制御ソフトや周辺デバイス(ハード)によっても決まります。 FAX送信/受信するために必要な一連のプロセスをコントロールする必要があるからです。 電話との共存なのでトーンをコントロールしてFAXのモードを開始して、原稿を読み取って、データ圧縮して、場合によってはECM(通信エラーのリカバリー)を使用して、相手のFAXに原稿を送信するという一連のプロセスを、送信側と受信側のFAXがアナログとデジタルのプロトコルをやり取りすることで実現します。 このソフト/ハードの性能によって、そのデバイス自身がFAX装置としてどこまでサポートできる能力を持っているか、どこまでのプロトコルをやり取りできる能力を持っているかが決まります。具体的には、用紙サイズのLetter(A4)やB4やA3横幅のサポート範囲、メモリ送信か直接送信か、通信速度のサポート範囲、ECM(エラー誤り訂正)のサポート、電話機との共存サポート範囲、各国独自の規格サポート範囲、などです。 そして、FAX間で実際に通信を始めた時に、送信側と受信側でネゴシエーションが行われ、FAXの相手機の受信側の能力に合わせて、送信側が送信できる原稿幅、通信速度、ECM有り無し、などを決めて通信が行われます。 通信中に回線品質が良くないためにエラーが多く発生すると、その状態に合わせて9600pbs→4800bps→2400bpsのように通信速度を遅くしてエラーを起こりにくくしていくようなフォールバックも行われます。 以上がFAXのG3における通信のイメージです。 すなわちプロトコルは、ITU-Tのドキュメント、デバイスの単体としての性能(モデム+制御ソフト+スキャナ+メモリ)、実際に通信した時の受信側のデバイスの性能、それに合わせる送信側のデバイスの性能、通信時の回線品質、という5つの要因で決まります。この送信/受信時のプロトコルに関してはITU-TのT.30のドキュメントに書かれている内容が参考になると思います。ここまでは、電話回線を使ったときのFAXのやり取りです。基本は音によるアナログ通信をベースに原稿をデジタル扱いする技術です。 そして近年では、さらにこのやり取りをインターネットのIP電話回線で使ったり、電話回線でFAX受信した原稿をインターネット回線からSMTPプロトコルでメールサーバにメールの添付ファイルとして送信するような、ネットワーク環境設定によって決まるプロトコルもあります。 最近のMFP(複合機)はFAX(電話)回線のインタフェースもLANのインターフェースも持っていますので、FAX受信した原稿をそのまま印刷するだけでなく、内部でPDFやJPEGファイルに変換して、LANインタフェースからメール送信したり、SMBでWindowsの共有ファイルに送信したり、FTPサーバに送信したり、するような送信機能も持っています。 FAX送信/受信もインターネットと共存することで最近ではいろいろな運用方法があります。 以上のように、FAX送信のプロトコルが決まるまでには、インフラや相手機の性能も含む多くの要因がありますので、その評価や利用方法でより良い答えを見つけるためには広い視点が必要ではないかと思います。
お礼
こんばんは☆ お礼が遅くなり、申し訳ありません。 詳しいご説明ありがとうございましたm(_ _)m 色々な要因で決まることが理解できました。 本当にありがとうございました!!