こんにちは。栄養士です。
一日に3リットルはちょっと多いと思います。
平常時には、一日に1.5(冬)~2(夏)リットルが適正量です。
ただ、毎日の運動で多量の汗をかいているのなら、ちょうど良いくらいです。
水分を多くとると、体内に吸収されて血液の量が増えます。
そうなると
A.浸透圧が保てない。
B.血圧上昇。
C.腎臓の過負荷。
D.糖尿病の原因。
などの不都合が発生します。
A.浸透圧が保てない。
個々の細胞の中にある細胞液と血液の濃度は、ほぼ同じ濃度に保たれているのが良いのですが、
水分を多くとると血液が薄まりバランスが崩れます。
そうなると細胞内の濃度が高いままになり老廃物の排出ができにくくなります。
これがひどくなると個々の細胞が膨らみ、体のムクミの原因になります。
この現象を防ぐために、腎臓は血液中の余分な水分を濾過し尿を作り、
血液の濃度を一定に保とうとしているのです。
(同時に血液中の老廃物も濾過しています。)
B.血圧上昇。
風船の中に水を入れると、入れた分だけ内部の圧力が高くなりますよね。
体も同じで水を多く飲んで血液量が増えると、血圧が高くなります。
血圧が高くなると血管は膨らみ、これが続くと延びきってしまい血管の柔軟性が低下します。
また、心臓にも余分な負担がかかり、将来的には心臓肥大を起こす原因になります。
C.腎臓の過負荷。
体重50kgの男性の場合は体内に約4Lの血液があります。
仮に水を多く飲み、体内に吸収され、血液量が5Lになったとします。
そうすると通常時の1.25倍に血液が増えます。
血液量が多くなると、血液を濾過する腎臓の仕事も1.25倍に増え負担がかかります。
腎臓への高負荷は腎臓の疲労が蓄積し、腎臓病を起こす危険性も高くなります。
D.糖尿病の原因。
これは加糖飲料を多く飲むと確率が高くなります。
また、糖分の取りすぎは、骨粗鬆症の原因にもなります。
お礼
お詳しい説明をありがとうございます。 >平常時には、一日に1.5(冬)~2(夏)リットルが適正量 なるほど、これを基準にすればよいわけですね。 また、考え得る症状までご考慮していただき、大変感謝 しております。「まだまだ20代・・・」などと思わず、 くれぐれも用心したいなと思いました。