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ハコスカ(KPGC10)のエンジン音について
ハコスカ(KPGC10)のエンジン音は独特の音だと思いますが、あの音は現代の例えばR32やR34ではあhの音は再現出来ないのですか? いつもR32やR34のGT-Rを見る度に思うのですが、もちろんクルマによって異なるとは思いますが、低く太い音のような気がします。 ハコスカのようなもっとレーシングカーに近い音は出るのですか?
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吸気音や排気音に関しては無理ですね。現在のGT-Rではターボチャージャーを装着しているので、箱の時代の2バレルキャブの連装でごく短い吸気経路が独立していることによる独特の吸気音は絶対に出ませんし、排気に関しても排気タービンがあるので箱の時代のような歯切れの良い音には絶対になりません。 箱スカの時代は吸気抵抗を少なくするには、シリンダーあたりひとつのバレルを割り振って、吸気経路もストレートで短いものというのが当たり前の設計でしたし、排気系についても出来るだけ曲がりをゆるくして等長にして集合させ、出来るだけストレートにテールパイプにつなぐという手法でしたからあのような音になっていたのです。また、エンジン自体のバルブタイミングも、低速性能を犠牲にしても高出力を狙った物でしたので、乾いた排気音になっていました。現在では、吸気効率を上げる方法自体がまったく異なります。キャブレターからインジェクションに変ったことが大きな要因ですが、現在では吸気をシリンダーごとに単独でエアクリーナにつなぐことはしません。吸気管もあえてある程度の長さを持たせ集合させてあります。これはこの方が吸気効率が高く取れるからです。吸気管内にはエンジンが吸気する際の圧力波が出来ますが、吸気管の長さを上手く設計することで、管内で共振現象を起こさせ吸気の慣性により充填効率を上げることが出来るのです。キャブレターの時代のスポーツカーでは燃料の供給位置がキャブレター内部なので、吸気管を長くするとレスポンスに影響したり、キャブレターより上流側にそのような共鳴管を設けると空燃比が狂うなどの理由で原理はわかっていてもでいなかったのです。インジェクションでは燃料の供給は吸気バルブのすぐ近くで行われますし、コピューターによる補正が出来ますので実現可能になったわけです。ターボがついていないものでも上記のような理油から、一定の長さの吸気管を経由した後にサージタンクで集合される場合がほとんどですし、ターボがついているのは必ず集合させないと過給が出来ません。むしろターボ付きの物の方が、吸気の慣性による充填効率の向上を見込んでいないため、吸気管自体は短い物が多いのですが、サージタンクより上流には、インタークーラーやターボまでのダクトなど長い経路が存在しますので、当然、吸気音はしません。排気に関しても箱スカの時代では排気の脈動を積極的に利用した設計がなされていたのですが、ターボ付き車ではタービンを通るときに排気ガスの脈動はかなり抑えられますし、その後の系統も脈動を利用するというよりはタービンに対して背圧を出来るだけ掛けないという方向で設計されますので、当然あのような音にはなりません。 早い話が、高出力を得るための手法がまったく違うのですから、その動作音が異なっても当然なのです。
その他の回答 (2)
基本的に無理だと思います。 箱スカとR32.R34とでは排気量が異なり、更には他の方も回答されている様に、箱スカはNAでR32、34はターボで、音質に差があるのは必至であろうと思います。 ただ、NAのRB20エンジンであれば、可能性は大きいと思います。
お礼
NAですか。 ありがとうございました。
- tomajuu
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今となってはムリですね。 あの当時のは 「キャブレター」 でしたから。 エンジン音の要素には、「吸気音」 も加味されます。 その意味では、昨今のインジェクション車で そういう音を期待はできません。 また、昔とは比べようがないほど適正化された全てのモロモロ・・・ ハコスカ時代には、いわば 「手探り」 で、思考サクゴで追求してたと思います。 そういう時代ならではの、「アガキ」 が 音に出てたんではないでしょうか? ストレートな響きではない、荒削りなエンジン音。 そういう 「雑味」 が、独特の音を奏でていたのでしょうね。 それを今のクルマに求めるのは・・・ ムリかな?
お礼
なるほど。 あの時代は必死だったのですね。
お礼
今のクルマでは無理なんですね。 ありがとうございました。