罪悪感を感じる場所とか場面、ご自分がどの様にしているとき、1人の時なのか周りに複数の人が居るときなのか、等々について詳しいことが書かれていませんので、ザックリとしたことでのお答えになります。
基本的にはご相談者の生育歴において両親との関係が不全だったのでは、と思います。ご相談者の年令は分かりませんが、成人されているものと仮定すると、ひどい言い方で申し訳ないのですが、年齢相応に身に付けてこなかったものが、現在もそのまま欠落しているのではないでしょうか。それが、ご自分一人の力で社会と関わりを持って生きていかなければならないとき、ご自分の考えとか意思に基づいて何らかの言動に移すとき、一抹の不安をがいつもおそってくる。その原因を放置してきた結果罪悪感を感じる様になったのではないでしょうか。
両親との関係の不全とは
子供は親から何事かを教わりながら成長します。しかし、それらを教わらなかったのか。教わる事を知らなかったのか。教わろうとしなかったのか。教わるのを拒否したのか。いずれかの原因があるように思います。
又、何事かというのは、物の取り扱いであったり、人間関係の有り様であったり、常識とかものの考え方、それらに基づいた行動の仕方等々です。罪悪感というのは通常家庭の中では感じません。なぜなら家庭の中は、そこで暮らす人が自由で気持ちのままの言動を行って生活できる空間だからです。一方、家を一歩出た社会は色々なルールとか秩序で成り立っています。
罪悪感というのは家の外で、ご自分と他者(人も物も含みます。)との関わりの方法が自己本位のような気がして、自分が自分でこれでよかったのか、と確認し始め、その結果、自分を悪く思い込む「思考の方法」です。つまり、自分の言動に自信が持てないのです。これらの考え方は決して安心を生みません。逆に「不安」な気持ちで生きている自分を、これが「自分の性格」だ、という結論付けをしてしまします。
解消策は、
人の言動を参考にして、ご自分が良いと思えたものを取り入れて、自分もそうするようにして、少しずつ自分のものにしていくことです。更に大切なことは、自分で自分の欠点を見つけ出さないことです。自分は自分の事を一番よく知っているように思いますが、そうでは無いのです。従いまして、自分の事を考えて欠点を見つけ出して答えを出すのは、自分自身の評価を間違っていることになります。本当かなぁ、と思われるかも知れませんが、人間は誰でも他者のことをみて自分の事が分かる様に出来ています。