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ネオの戦う動機
こちらの都合上すばやいレスは必ずしも保証できませんので、一週間くらいレスがなくても不満を覚えない気長な人だけお答えください。 「マトリックス」という映画で、主人公のネオがモーフィアスたちのために戦う動機が見えません。 個人的には寝返ったサイファーのほうが動機的にまともに思えます。 確かにザイオン(でしたっけ? マトリックスに敵対している人類は)側の人間には戦う動機があります。コンピューターを殲滅しなければ、(彼らにとって潜在的脅威である)自分たちが滅ぼされてしまうからです。そのように解釈できます。 しかしマトリックスの電池にされている「家畜」側の人間としてはどうでしょうか? なにも強制労働させられているわけではありません。現実の肉体はともかく、精神的にはまともな一生を送れるのです。不満は、マトリックスに属していたほうが少ないはずです。 ネオに限らず、「元家畜」側の人間は皆そのはずです。そしてこれから「無理やり」解放されてしまうであろう人々も。モーフィアスのしていることははっきりいっておせっかいであり、マトリックス側がわざわざ宣伝するまでもなくテロリストであり、自分たちの生活を脅かす敵である、というように感じられると思います。 あるいはネオは、ザイオン側の人間たちに「消される」ことを恐れたのでしょうか? サイファーの裏切りは命がけなわけで、ならばその勇気がないものはしぶしぶ「粛清」を恐れてザイオン側につくでしょう。 しかしそのような消極的協力であれば、ラスト、ネオが命がけでモーフィアスを救う理由がわかりません。 なぜネオは「自分をこんな劣悪な環境に追い込んだ」元凶たるモーフィアスをわざわざ救おうと思えるのか。 ネオの動機が見えません。彼にどのような心理が働いたと考えられるか。どなたか教えてください。
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「風の谷のナウシカ」のコミックスはお読みになりましたか? 表面上平和で健康に暮らせるとしても、 死を自分の手で選ぶ事ができない事は、 やはり幸せとは言えないというメッセージを感じました。 辛くても、苦しくても、自分の力で生きてこその自分の存在。 それを求めてるんでしょうね。 ・・・ザイオンは(笑) ネオは、そうですね。 ようするに、軽く洗脳されたようには思います。 さらに恋をした事で、ザイオンの主張に強く同意するようになったのは明白です。 どちらかと言えば、個人的に、「彼女との幸せを願っている」、というほうが、納得がいきますよね。 まあ、そういった導入部があって、 次第に自分の考え方も、ザイオンの思想に同調するようになったのでしょう。 導入部がどうであれ、自分の主張にもなっていることは確かです。 好奇心も影響しているでしょうね。 途中まで足を踏み入れて、あれだけの好待遇ですし、 さらにメシアまで言われて、 特に男性ならば、ちょっとその気になってもムリないです。(夢ないですね・・・) 主に、彼の中には、そういった経過を経て、 個人間に芽生えた、 愛情、友情、そして憎しみの方が、主にが原動力になっているように思います。 ・・・言われてみれば・・・そうだなあ、と、いまさら思ってしまいましたが・・・
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- MONKEYMONKEY
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モーフィアスを助けたのも「脅迫観念」でしょう。何しろネオは予言者に「あんたの選択でモーフィアスの生死が変わる」的な事をいわれてますから内心「俺のせいかよ~」てなもんでね。「このままでは寝付きが悪い」って感じで。預言者の言う通りの「自己選択」をしたわけで結局預言にしたがったという事になる。モーフィアスがやった「青か赤か?」も同じ手法。選択の余地があるようで実はない方式。モーフィアスは予言者からこの方法を学んだ可能性が高い。なにしろ信望者だからね。預言の強迫観念がネオを動かしていたから後で予言者がプログラムだった事がショックとして利いてくる。
お礼
強迫観念、ですか。たしかにその線も性格によってはありそうですね。
- longname
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映画の中では暗示的というか、物語の背景としてしか語られていませんが、ネオは凄腕のハッカーで、既に今の世の中に対して疑問や不信感を持っています。独力でマトリックスとは?というところまでたどり着いています。 そういう人を「目覚めが近い」ことを察知してモーフィアス達は接触してきます。彼らはマトリックスの秘密を知る、目覚める苦痛というのを知っているので、あくまでも最後は自分に選択させている。 少なくともネオは目覚めたことを後悔していないし、モーフィアスにだまされたとは思ってないのでしょう。 厳しい現実に耐えかねて逆恨みしてしまったのがサイファー。ま、基本的に「救世主」とか出てくるヒーローものなので、仲間に対する友情や、「何でそこまでするの?」っていう自己犠牲の精神はやっぱりネモが救世主だったってことで。 >現実の肉体はともかく、精神的にはまともな一生を送れるのです。 9ballさんはマトリックスの仮想世界を「まともな一生が送れる」と考えておられるようですが、エージェントが自ら語っていたように、少なくとも精神世界だけでも幸福に生きてもらおうみたいな愛情もなにもありません。複雑怪奇な人間の精神世界など理解できず、邪魔なものとしか考えていません。なくてよいのならなくしたい。でもそれでは電池として役に立たない。あくまでもマトリックス内で精神は生きてないと拍動が止まる(死ぬ)わけですから。 ロールプレイングゲームに浸っていて、熱中しているときに、コンピュータならではのゆうずのきかなさや、ちぐはぐな状況に直面して醒めてしまう瞬間ってありますよね。 マトリックスはあんな程度のものであって、完璧に人間の社会をバーチャル化したものではありません。バグも多いでしょうし。
お礼
>ロールプレイングゲームに浸っていて、熱中しているときに、コンピュータならではのゆうずのきかなさや、ちぐはぐな状況に直面して醒めてしまう瞬間ってありますよね。 マトリックスはあんな程度のものであって、完璧に人間の社会をバーチャル化したものではありません。バグも多いでしょうし なるほど。それは盲点でした。わかりやすいたとえをありがとうございます。マトリックス自体が不完全な代物で、それゆえそこに住む人間たちの精神、ひいては肉体に(現実世界にはない)悪影響が出る、という可能性もあるのですね。
お礼
>途中まで足を踏み入れて、あれだけの好待遇ですし、 さらにメシアまで言われて、 特に男性ならば、ちょっとその気になってもムリないです 確かに。よくよく考えてみればANo.#2のlongnameさんが言われているとおり、 >映画の中では暗示的というか、物語の背景としてしか語られていませんが、ネオは凄腕のハッカーで、既に今の世の中に対して疑問や不信感を持っています 以前のマトリックス内の生活に彼の満足できる「好待遇」らしきものはなかったと思われ、その落差を考えると「洗脳」されてしまっても無理はない(笑)。 それに私は「マトリックスのほうが生活水準が上でいいに決まってる」と思い込んでいましたが、たとえばマトリックスの「衣食住」の方が優れていたとしても、当人が「あのスリル、あの興奮。死と隣り合わせの日常が大好きだ!」という価値観の持ち主の場合、かえって現実世界に身をおいたほうが幸せかもしれませんしね。 そんなことをふと思いました。