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古いロードバイクのプロポーション
古いロードバイクのプロポーションは、現在のスローピングフレームのものとは違うのはもちろん、ホリゾンタルのものと比べても違う気がします。具体的には、フレームサイズに対してステムとピラーが短いようです。 時代を追って見ていくと、だんだんとフレームを小さくし、ステムとピラーを長くしていったようです。この変化はなぜ生じたのでしょうか?またこの変化は乗り心地や操作性能などにどのような効果を与えたのでしょうか?
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- hs001120
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よく聞くのは、生産管理上のコスト改善のためです スローピングフレームで、より顕著ですが、ホリゾンタルでも世情の背景に違いがあるわけではなく ロードバイクは、より乗る人の体にぴったり合うことがとても重要ですが フルオーダーメードのフレームは相応のコストが掛かるので敷居が高くなってしまう。 既製品のフレームから選ぶ場合にも、シートポストやステムを長くすることを前提にしたほうが 調整の自由度が高く、より少ない種類のフレームサイズで良いので管理上のコストや サイズが合わないことによる売れ残りを低減させやすい その様なコスト低減により価格も抑えやすい。 次によく聞くのは、そのほうが足が長く見える。 昔のデザインと異なることが重要で、古臭く見えない。 それが現在の流行だから。 とか (まぁこれは人の好みで、猫も杓子も今風のフレームの中で、クラシックなフレームが 混じるとシブイ感じで、私は嫌いではないですが人それぞれです。) つまり、作る側の利害と、買う側の利害が一致した結果という事のようです
- phj
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バイクにもいろいろな種類がありますので、大まかな流れを技術的な側面を中心に書き込みます。 まず自動車や飛行機も含めて、第一次世界大戦から第二次世界大戦の間に大きく進化しました。特に第二次大戦時のドイツの機構化師団が大々的に機械化兵器を投入したため、世界的に一気に自動車などが普及していくことになります。その中にはバイクも含まれていました。 当初のバイクは、どちらかというと自転車にエンジンをつけたものだったのですが、ドイツは戦争中に連絡用車両として運用し、特にサイドカーつきのバイクをかなり運用しました。(古い映画でドイツ兵が乗っているのをみることがあるでしょう) このときにおきた技術革新が「バイク専用フレーム」でありバイク用のフレームが出来たことで専用のエンジンと専用のタイヤなどが利用されるようになりました。 戦後になると、専用のフレームを持った現在に至るバイクが多数開発されるようになるのですが、この当時は、舗装されていない道を走ること、設計や製作精度さらに材料の質などがあまりよくなかったため、フレームは短めでサスのストロークは長く、タイヤ径も大きいものが主流でした。 この後、道が舗装されていくにつれて、長距離を早く長時間走ることが主流になっていったため、1960年代までにはフレームがどんどん長く、エンジンがどんどん大きくなっていきます。 これらは長距離を指向するヨーロッパとアメリカ(アメリカの場合はハーレースタイル)で起きた変化です。 1960年代になると、自動車同様バイクも日本車が世界中のシェアを独占していきます。そして日本車もより世界で売り込むために段々とGP選手権に出場するようになり、1980年初頭にフレームに大きな変化が現れます。 それはアルミニウムによるモノコックボディーの開発です。 この新しいフレームが誕生することによって、バイクの形が現在の形に変化していくきっかけになります。 特に大きな変化だったのは、フレームをタイプに合わせて自由に作れるようになったことです。それまでは自転車のマウンテンバイクとロードサイクルを見て分かるように、鉄パイプのフレームだったために用途が違ってもほとんどおなじ形をしていたのです。 これによって、現在のバイクのようにモノコックボディーはエンジン部分を抱きかかえるだけにして小さく、その代りにステムとピラーを長く取るように変わっていきます。 これはさらに、総重量の軽量化(エンジンは別としても、重いフレームが小さく少なくなれば軽くなる)とサスペンションの追従性の改善(特に後輪はスイングアームにすることで、ストロークがすごく伸びた)とさらにボディー重量の集中化に役立つようになります。これらはすべて操縦性の向上につながるわけです。 このブログの下のほうにモノコックにしたからこそできるバイクの形が載っています。 特に1985年のSUZUKIのコンセプトバイク FALCORUSTYCOは当時の技術では出来なかったものです(いや出来るけど、製作精度や素材の強度からいってすごく高いものになって売り物にならなかった) それから20年以上たって、今のバイクはこの形にすごく近いものになっているわけです。今売っている倍のフロントサスがスイングアームになっていないのは、結局ぶつけたりしたときの金額がバカ高くなって、あまり現実的ではないからでしょう。
補足
申し訳ないです。自転車の、ロードバイクのことを言ってたのです。
お礼
なるほど。コストと見た目ということですね。 ありがとうございます。