見習い大工のマサルです。
出来れば在来工法がいいですかね?
あと実際在来工法で建てる場合、建て方は(材木を立てて桁や梁を掛ける作業)
誰がやる感じでしょうか?
素人さんだと大変危険です。
足場を組むから安全に立てられると思っているかもしれませんが、
大概の場合足場を使って安全に組めるのは外部だけ、外回りの外壁面の壁だけです。
残りの部分は…といいますと
私は東北大工ですので柱、桁共に3寸5分(105mm)から4寸(120mm)の桁の上を
歩いて行きクレーンでつり上げてきた桁や梁を仕掛けにかけて行きます。
こう書きますと色々大変ですし危険な作業が続きます。
屋根を作る際も大変危険な作業が続きます。
そういう所は大工さんにサポートしてもらってやった方が良いです。
こういう超重労働と危険を伴う作業ですが
私どもの地域では日給8千円程度です。
ハッキリ言って労働の疲れと収入が釣り合ってないです。
という愚痴は置いておいて…
在来工法ですと
最近は根太レス工法(床組をあらかじめ桁を細かく入れてそこに24から30mmくらいの合板を貼って下地床とする工法)
もありますし、在来の柱や桁を機械で仕掛け等作るプレカットというものもあって
在来の仕掛けを自分で作ることなく準備が出来ます。
そのプレカットですが会社の機械、準備によってどこまでやってくれるかが違うのですが
一番規模があってやってくれる所ですと、土台、柱、桁、梁(ここまでは普通セット)さらに
根太レス用の床合板の柱部分の切り込み(柱の当る部分をあらかじめ切ってくれる。
注、その階の床下地が出来た時点で貼らないと後から柱が合板の真ん中に来たりする。先に貼ってからそこに
柱を刺していく感じで)
あと間柱、筋交のプレカット(耐震材の柱間にタスキ状に入る筋交のカットとそこに立つ間柱の筋交が当たる部分の
欠き取り。従って図面と材木に振られた番号に従って入れていくだけで下地が終わります)
屋根も垂木と合板のカットもしてくれます。
という事で天井下地以外はすべてプレカットで加工してくれるので、組み立てるだけにはなります。
大手ハウスメーカ等もこのプレカットです。
ですがここで問題が1つ、新潟大工の集まりで公式にデータが出てますが、
プレカットは材料が入る長さが決まってしまっているので
無駄に短い繋ぎがあり、それも追っ掛け継ぎ(1本の木の耐力を1とした場合この繋ぎは0.4)ではなく
腰掛蟻継ぎ(1本で1の耐力の際、0.2)という普通直の繋ぎでは行わない繋ぎです。(違法なんではなく考え方として)
本来はT型やL型で蟻継ぎしかできない所でするのが好ましい。
それ以外の直線の長さ不足は追っ掛け大栓継ぎや金輪継ぎ等材料強度を高める繋ぎを大工さんはします。
(面倒くさいと蟻継ぎとか使います。プレカットでも使ってるし楽だからw)
こういう問題はありますが
特に問題視されてはおりませんのでお好みでお使い下さい。
逆に素人さんが追っ掛け等の仕掛けを作れないとは言いませんが、大変です…
まぁ住宅を大工さんに作ってもらう時も同様です。
何というか私はプレカット自体は楽ですが耐力的に疑問があります。
まぁ追っ掛けでもせいぜい0.4ですと言う事も言えますが、約半分に近い値か、殆どゼロに近いかという事です。
今のところ問題ないのでプレカットで問題ないと思います。
耐震は金物部材を適切に使えば問題ないです。
建物の構造迄は大工さんに任せて(材料発注、建て方、屋根下地迄の施工あとは教えを請いながらとか)
残りをみんなでやる、もしくは大工さんに参加して建て方も手伝う。
全くの素人だけでも出来なくは無いですが、頑張れば出来なくは無いです。
ここで意見を聞くより、ご自分で色々なサイトで知識を色々吸収した方が良いです。
ですが在来工法等構造材の刻みは(刻み:材木に追っ掛けや、蟻を加工、柱の作成等)一朝一夕ではできませんので
そこは大工さん(セルフビルドを助けてくれる心の広い大工さんを見つけましょう)
次第です。
上手くセルフビルド出来た際には大変思い出に残りますし、思い入れも凄いでしょうから頑張って下さい。
お礼
ありがとうございます☆考えてみます◎
補足
実はお庭にリサイクルウッドを使ったカフェ(友人との広場)をつくりました。大工はできるのですが… 自宅となると人が住むので耐震性が厳しいと聞きましたので質問しました。カフェもどっしりつくり耐震性は考えたつもりです。ただ許可が出るのかそういうことで不安です。無知ですみません。