ご承知の通り、報道機関の寄って立つ思想基盤に拠って、報道のニュアンスが微妙に異なるのは世の常です。
各回答者の方々がご指摘されておられるとおり、原子炉を停止させてしまえば使用済み燃料からのプルトニュウムの抽出が不可能になりますので、核兵器の存在が意味を持たなくなりますね。火薬のない銃砲のようなものになります。これで無力化ガ出来るという意味で象徴的に使われている語句だと思いますが、北朝鮮に『核を放棄させる』と言う事は朝鮮半島の『非核化』と言うコンセプトと絡み、大変微妙な意味を持った施策です。
特に、この問題は関係各国の本音に可也の温度差があり、報道の方も気を使いながら執筆しているのでしょう。
アメリカは、1994年の枠組み合意で以って、クリントン政権下での国務長官オズブライド女史が、わざわざ平壌まで出かけて行って、接待浸けに合い、感激の余り、詰めが甘くて、まんまと騙された過去があるために、この『12年前の民主党政権の轍を踏まないこと。』と言う執念が共和党ブッシュ政権の決意の筈です。
従って、言われるように、『原子炉停止』だけで良いのか?と言う不満が我々日本人側には残りますが、ブッシュ政権もこの問題では、中間選挙で民主党に負けた不名誉を挽回し、汚名返上のための差別化で以って、支持率の回復を図らねばならないと言う国内事情がありますから、
米国ヒル国務次官補も、原子炉廃棄と厳重なる査察体制の確立、とを主張して頑張らざるを得ないでしょう。
我が国は毎度のことで、外交問題では現実の情況も判らないまま、とんでもない『妥協論』が出てきたりして、北朝鮮や中/韓の世論分断術に引っ掛ってしまう場合がよくあるのですが、今回は敵側が非常に末期的に追い詰められている事が明らかなのですから、『核廃絶と拉致問題の全面解決』を前面に押し出して、泰然自若としていれば、解決は自ずと早まります。核停止等と言うボカした表現では、弱腰を見透かされますので、日本(国民が)が納得しない様な妥協の産物では、北地朝鮮が期待する様な、経済支援(食料・エネルギー等)には我国は参加しない。と言う態度に徹して、『国交回復もやらないし金も出さない。』と言い切ることが肝心ですよね。
『日本は孤立するかも知れないから、』等と言う輩が、こんな時期に必ず出て来るのですが、この種の輩が日本の外交をダメにして来たのですが、全然孤立等しません。最後に金を出せるには日本しか無いのですから。孤立どころか擦り寄ってきますから、見てて御覧なさい。
本当に良い時期に良い質問をされましたね。よくよく監視して置きましょう。
お礼
回答ありがとうございました。 なるほど、じきに使用不可になるんですね。 ちなみに使用できなくなるまでにどれくらい掛かるのでしょうか? よろしければ再回答お願いします。