特に被災地域にご友人がいる方や、ご家族がいらっしゃる方々は、もどかしくお辛いでしょう。
気持ちは分かりますが、民主であろうが自民であろうが、今回は何も対処は変わらないでしょう。
自民党が意見しないのは、それなりの理由があるのです。
Q/異常な状態じゃないですか?
A/そうです。これは、世界でも5番目の規模の激甚災害なのです。しかも、M9.0規模の地震で、想定されていたM8.5クラス地震の5倍のエネルギーが放出されたことになり、先進国でこれほど発展した国家が広範囲に被災したのは初めてかもしれません。
尚、この対処は上空からの映像を見る限り日本だから出来ているという考え方ができるほどです。
何せ、流れている地域が多すぎます。そして、自衛隊施設も被災しとても日本とは思えないほど、心の痛む状態です。
Q/なんで、こんなに政府や軍隊の対応が遅いですか?
A/二次災害が多発するそして実際に現場では発生した可能性もあるからです。地震直後に被災地では多くの救助活動が始まっていた可能性があります。また、帰宅を急いだ人もいるでしょう。その結果、警察官や医師、一般の住民などが流されかなり死亡した可能性があるのです。
そして、第一波の津波で多くの人が流されました。
その後、第二波、第三波、さらには第四、第五ととてつもない回数の津波が来たと考えられています。
さらに、続く余震が6クラスで数回ありましたから、これでは軍隊を導入したり、船舶(具体的には揚陸艦)による支援も出来ませんでした。
もし、早期に支援船などを入れていれば、さらに多くの犠牲者が出てしまい。今度は、収まってから助けに入る人がいなくなるという、本当に最低最悪の事態となります。
特に、海外の支援者が死亡するようなことは原則としてあってはなりません。善意ではあっても、出来る限り、安全に人々を救出し、二次被害でより多くの人が死ぬようなことが起きないことが最重視されているのです。
結果的に、津波が完全に収まりつつある今日になって被災支援が本格化しています。
今後、空母などが入ることで、さらにヘリコプターなどが支援できる状態が広がり、より広域の支援が出来るようになるでしょう。
確かに、今回の災害で多くの問題点も出ることでしょうが、この対応が全てにおいて遅いとは言い難いです。ある意味では早期に対処されており、ある意味では不足な部分もあります。その一つ一つを確認するのは、被災者の救済が活発化している今ではなく、もう少し後に考えるべきです。
今批判を始めたら、それこそ被災地は今度こそ手遅れの人災となってしまいます。