他の方からすでに回答が付いていますが,
円錐ころ軸受とテーパベアリングは同じものですね。
1.軸受には,すべり軸受け,転がり軸受の別があります。すべり摩擦より転がり摩擦のほうが小さいので,一般に転がり軸受のほうが少ない力で大きな重いものを動かすことが出来ます。すべり軸受のほうが高荷重に耐えるものを作れます。
2.転がり軸受には,玉軸受(ボールベアリング)ところ軸受(ローラベアリング)とがあります。円錐ころ軸受(テーパベアリング)はころ軸受の仲間です。すでに出ているように,ころ軸受けは荷重を線で受けるので,点で荷重を受ける玉軸受けよりは高い荷重に耐える軸受けが作れます。
3.軸と軸受けの荷重の方向によって,ラジアル軸受とスラスト軸受の区別があります。ラジアル軸受は軸に直角な(径方向の)荷重を受けるものです。スラスト軸受は軸と平行な方向の荷重を受ける場所に使います。また,ラジアル軸受とスラスト軸受の中間のものも作られています。
4.ラジアル軸受のころ軸受はころの形状が円柱形になりますが,ころ軸受でスラスト軸受を作ろうとすると,ころは円柱形ではなく円錐形になります。これがテーパベアリングまたは円錐ころ軸受です。
戦艦の主砲は重量が相当なものですから(特に大和は巨艦かつ巨砲ですから),高荷重に耐えしかもすばやい回転を行う(射撃のためにはすばやく方向変更をする必要がありますね)ために,適した軸受が必要だったのでしょう。そのために円推ころ軸受が採用されて(すべり軸受や玉軸受に比べて)その特徴が利点として効果を発揮したという話であると思われます。
質問者がお持ちの基礎知識や質問のポイントがよくわからないので,くどい説明になったかもしれません。ご容赦。
回答者は機械工学を学びましたが,軸受の専門家でも戦艦や大砲の専門でもありません。
お礼
ありがとうございます。 初めての質問で、しかもこんな質問でお答えを頂けるとは、 思ってもみませんでした。 この技術を戦艦大和の主砲の砲座の回転技術に使う事で、 駆逐艦一隻分もの重さをスムーズに回せたそうです。 ただ、それがなぜ良かったのかを知りたいのです。