AV業界で映像制作を学ぶことについて
私は現在美術系の大学で表象表現を専攻しています。具体的には写真や映像制作です。それで、将来の進路として、この間オスカーを受賞した滝田監督がピンク映画出身だという話を聞きまして、AV業界というのを選択肢の一つとして意識しました。
映像制作を学ぶには、テレビ局や制作会社へ進むのが一般的と思いますが、私の大学からでも映像をやりたい場合、ほとんどが制作会社に入社することになっています。ただやはりADとしての仕事は、下積み期間も長く、なにより自分の時間が持てず、給料も安いため、本当に制作を「学ぶ」環境として適切なものなのか、疑問に思っています。
AV業界なら、早ければ一年程度で実際の制作(演出・監督)をする機会もあるとのことで、休日も確保され、給料も制作会社に比べれば恵まれています。
もちろん普通の制作会社で下積み生活を送るのがキツそうだから嫌だということではなく、先輩方の話を聞いていても、相当にハードな仕事らしく、個人的な創作活動に充てる時間、金銭的な余裕がないことが多いように感じました。時間とお金を確保するためにも、AV業界というのは一つの有効な選択肢となりえないでしょうか。
扱う仕事に抵抗がないわけではありませんし、滝田監督のようなピンク映画出身の映画監督はこれまでも何人かいらっしゃいますが、AV出身という方はあまり聞かないのも気にはなります。
ただ色々と思うことはあっても、もしAV業界に自分の作りたいものを作れる環境を作れるならば、何年かそこで修行するのもいいと思っています。ぜひ映像や、業界関係者の方のご意見をお聞かせください。