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プロデューサーと監督?
過去ログに似た質問があったんですが、もっと詳しい事が聞きたかったので、質問させていただきます。 アメリカでの映画制作の場合についてです。 プロデューサーと監督のおおまかな違いは分かるんですが、よく制作のクレジットで目にするフランク・マーシャルさんは、たまに監督もされてます。 普段はプロデューサーの人が監督をしたり、また反対に監督の人がプロデューサーをするのは、ごく一部の売れっ子さんのお金持ちだけなのでしょうか? どちらも専門的なことなので、映画学校で制作を習った人が監督をしたりするのは難しいように思います。 それともアメリカの大学の映画学校なら、どちらもできるように指導しているのでしょうか?
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NO1です。わざわざ返礼の書き込みありがとうございます。 新たな質問に関してですが、まず映画監督を目指している学生が映画学校で出来映えのイイ作品を作っても、すぐには仕事のオファーが来ることはないと思います。 映画会社が製作しているTV作品に参加させたり、あるいは監督させてみたりなどなど、”試験的”なことをするんじゃないでしょうか。 自分よりも歴のある年長のスタッフを使わないといけないので、そういったことにも長けているかなど、試されるのが普通だと思います。 スピルバーグの「激突」がそういった”映画会社の試験”といったものだったようですし、「ディープ・インパクト」のミミ・レダーなんかもTVドラマ「ER」を監督していました。 はなし変わってプロデューサーですが、学校を出て即実践の場、というわけにもいかないでしょうから、アシスタントなどするんだと思います。 実務的なことに関してある程度の知識(例えば35mmカメラ一台を一ヶ月レンタルしたらいくらになるとか、フィルムの値段や現像費、それにスタッフのギャランティなどに関しても知っていないと、足下を見られちゃいます)がないと、”ぼられる”というか騙される可能性だってありますよね。 異業種からの参入は、資金集めに長けていても、こういった業界の知識がないと、それこそあこぎな映画人に騙されかねません。 邦画の世界でも企業を焚き付けて、必要以上に出資させる、なぁ~んてことはよくあるはなしです。 ハリウッドの映画事情に精通しているわけではないので、想像も過分に入っていますが、資金集めに長けているのは金融業界などから参入してくるプロデューサーでしょうが、こういった異業種の参入でもメジャースタジオ(パラマウント、ワーナー、フォックス、コロンビア、ユニバーサル)の協力がないことには大きな展開の映画製作は臨めませんし、逆に映画学校卒業組はすでに活躍している先輩など”業界とのコネクション”が手っ取り早く築けるのではないかと思います。 ただハリウッドは生き馬の目を抜くような世界なので、一攫千金で大金をつかんだプロデューサーも、次作品で失敗して、失墜。てなことも多いようです。 有名なところでは「ランボー」や「ターミネーター」など次々とヒットを飛ばしていたマリオカサールは「スターゲイト」「カットスロート・アイランド」などの大作が失敗して自分の会社カロルコを破産させました。 それでも近年復活してきたので経済誌などで取り上げられてましたけど。 http://bizns.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/search/wcs-bun.cgi?ID=258755&FORM=biztechnews 低予算で大ヒット作を作っていたハリウッドの某氏と仕事をしたことがありますが、一時はビバリーヒルズにテニスコートもプールもある家に住んでいたのに、ある一本で失敗して、それがたたり家を売り払ったようです。 ハリウッドの若手プロデューサーを皮肉たっぷりに描いた「ザ・プレイヤー」という映画があります。 よく出来た作品で、業界事情もわかり面白いですよ。 http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=9019
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- deepsfx
- ベストアンサー率48% (211/433)
極端な話し、良い企画を立てる能力とお金を集める能力があれば、だれでもプロデューサーになれますよ。 映画学校を出ている必要はありません。 その企画を実現してくれるのは、映画制作の知識がある監督やスタッフです。 なぜ、映画監督がプロデューサーをするかと言えば、制作会社やスタジオと面識や信頼関係があるので、企画を通しやすいからです。スタッフも集めたり、指示しやすいでしょうし、なにかと都合がよいのです。 有名な南カルフォルニア大学では、エンターテイメントビジネスも教えるので、基本的なプロデュース業務の勉強はするんじゃないかと思います。
- isoiso0423
- ベストアンサー率64% (1125/1741)
スピルバーグやジョージルーカス、それにコッポラなんかも監督として有名ですが、プロデュース作品もありますよね。 マーシャル違いですが、女性監督のペニー・マーシャルも製作もやっています。 で質問に関してですが、プロデューサーといってもその職務は細かく分別されています。 フランク・マーシャルがプロデューサーをした作品を例にとると、下記「ボーンスプレマシー」のスタッフクレジットなのですが、『Produced by』のところに9名もの名前があります。 http://us.imdb.com/title/tt0372183/fullcredits executive producer producer co-producer associate producer とプロデューサーにも4つの名称があるのがわかります。 さらにここには載ってませんが、 line producer というのもあり、それぞれ同じproducer職でも役割が違うんです。 大ざっぱな説明になりますが、executive producerはこの作品を作った会社の社長や重役、もしくは出資者、といったところでしょうか。 producerは映画の全体的な責任者といった感じで、監督よりも立場は上になり、どのカットを最終的に使用するかなど、ファイナルカット権というものも所有しています。キャスティングやスタッフィング、資金面に関してなどあらゆることの権限があるといっても差し支えないと思います。 co-producerはいわゆる共同製作者です。 associate producerはproducerの助手的な意味合いもありますし、ひょっとしたらこの作品に関係する企業の重役か何かで、直接的には作品には関与していないのに、立場上、名前を載せているのかもしれません。(日本だとTV局や出版社などが関係する映画にこういった”立場上の名前だけ掲載”の例が多いです) で、line producerが映画の製作過程におけるお金の流れなど、映画を作る上での実務をこなすことになります。 この下にさらにproduction manager(ふつうエンドクレジットのトップに名前が出てきます)という職種があり、撮影現場における実務をこなすことになります。 説明がまだ足りないかもしれませんが、監督でもありプロデューサーもこなすという有名な映画人は、”映画製作の実務”というよりも資金の調達やら企画の立ち上げなど、総体的な役割を担うことが大半です。 ですので、映画学校で学ぶことよりも、ビジネスライクで企業家的なところが必要だと思います。 出資する人=executive producer 出資させる人=producer 出資させたお金を使う人=line producer ってなところでしょうか。 ちなみに海外の学校でもそれぞれコースがあり、監督業もプロデュース業も、どっちも学べるというようにはなっていないと思います。まあ、おおまかな役割くらいは学ぶでしょうけど。 てなことで、これは余談ですが、producer に関しては別分野からの出身者もかず多くいます。 珍しいところだと「アラビアのロレンス」や「戦場にかける橋」で知られるサム・スピーゲルは会計士出身ですし、「ロッキー」のアーウィン・ウィンクラーはタレントのエージェント会社の社長でした。共同製作のロバート・チャートフにいたっては元弁護士。 映画が好きで、商売の才覚があれば異業種からでもproducerは可能なようです。製作の実務を担うスタッフを雇えばいいわけですから。
お礼
回答ありがとうございました。
補足
プロデューサーでも細かく分かれているんですね。 総体か実務かという事も違うんですね。 英語で言うproducer(出資させる人)は企業家的で、異業種からの人も多くいる事に驚きました。 そこでちょっと疑問なんですが、映画監督は映画学校で良い作品を撮れば、映画会社から仕事をもらえるみたいなんですが、producerになりたい人が映画学校を出るとどうなるんですか? 異業種からも才能ある人が入ってくるとなると、働く場所が無いように感じますが、映画会社に入社するんですか? となると、USC、NYU、UCLAとかのトップの人しかはいれなさそうなんですが・・・