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ラックスキットのA3500を使用しています。
先日、ラックスのA3500という70年代のキットアンプを入手しました。当方、真空管アンプは初めてです。付属の回路図を見ると、EL34のUL接続、6L6GCのビーム管接続、3極管接続の3種類の接続方法が選べることになっていますが、私が入手した物は6L6GCがUL接続になっているものでした。そこで疑問なのですが、この接続方法で使うのは正しいのでしょうか?また、ビーム管接続にする意味とは何でしょうか?どうぞご教示ください。
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ビーム管(5極管)接続、UL接続、3極管接続の細かい説明は省略しますが、この順番で真空管の内部抵抗が低くなります。一般に負帰還をかけないビーム管(5極管)接続ではダンピングファクターが1を切ってしまい、スピーカーを制動できなくなってしまいます。 逆に3極管接続、UL接続、ビーム管(5極管)接続の順で出力は大きくなります。また、3極管接続、UL接続、ビーム管(5極管)接続の順に歪成分が第2次高調波歪(倍音成分)から第3次高調波歪(倍音でない成分)が支配的になります。UL接続がすべての中間形態だといえます。 理論上は上記のことが言えるのですが、実際はケースバイケースで、何が正しいというよりは聴感上の問題といえます。普通に設計すれば、負帰還をかけることで内部抵抗や歪の成分の差はほとんど変わらない結果になります。それでも敢えて差を見つけるような聞き方をすれば、その差異がわかる程度です。 6L6GCは伝統的にUL接続が採用されることが多いのは、聴感上好ましい結果だと判断されてきた結果だと思います。それでもビーム管接続で50Wが可能な球ですので、大出力が必要な場合はビーム管接続を採用するケースもあります。 ということなので普通のスピーカーを普通に鳴らすのであれば、適切に設計されたアンプであれば3極管接続、UL接続、ビーム管接続のどの接続方式でも大きな違いはないといえます。もっともスピーカーの周波数特性やダンピングを真空管アンプの動特性(スピーカーを繋いだときの実際のアンプの特性で、スピーカーにより異なります)によって補正するような考えで、3極管接続、UL接続、ビーム管接続と負帰還や回路の差異の組合せをすることがありますが、これはいわゆる「マニア」の世界です。
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- iBook 2001(@iBook-2001)
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はじめまして♪ 往年のオーディオファンの中には当時の夢製品をゲットされましたね~。うらやましぃ~♪ さて、ラックスの場合は3極、UL、ビームと表現していますが、今では3極、5極、5極管の3極接続との中間利用の「ウルトラ リニア」ULという手法です。 最大出力を目的とした場合は、5極管、ラッックス流ではビーム管接続に改造しても良いでしょう。 最大出力は増えますが、スピーカーをコントロールするダンピングファクター値や歪み率など特性的に劣化します。 3極管接続はダンピングファクターや歪み率では有利ですが最大出力が激減してしまいます。 ULは中間特性、スピーカーをコントロールすると言われるダンピングファクターも、歪み率も最大出力も、それぞれ3極、5極の中間値を得られ、状況によって(組み合わせるスピーカーや利用者の好みや条件)最適という人も居ます。 私もオーディオが好きなのですが、電子回路の専門家では有りませんので、あまり詳しい理論等まではわかりません。 ただ、アンプの「増幅」って、エネルギーを増強する物ではなくて、単純に入力信号で電源回路からの電流をスピーカーに送る部分でコントロールするもの と言う認識です。 水道の蛇口をコントロールするのが入力信号で、最終的にスピーカーに送られる電力は大元の水道本管からの水力なんだと、、、 蛇口から出てくる水量を、太くて短いホース、細くて長いホース、まぁまぁ中くらいの太さでそれほど長くないホース、最終的に出てくる水量は同じでも、太い穴からちょろちょろ、細い穴からピュ~~~って、そこそこの場合は水圧もそこそこでジャバジャバでしょうか。 3種類の接続方法って、そんなものかな? 管種はビニールホースと土管と塩ビ管などの素材による感覚程度(いや、これも音の印象としてはとても大きな違いとも言えますね。) 回路構成や管種の優劣を心配されてはいけません。オーディオは個人の趣味ですから自分にとって一番心地よいサウンドが得られたら他人の評価なんて無意味です。 いいなぁ~。いろんなサウンドが体験出来るオプションが有る有名アンプ入手なんて、、うらやましぃですよ~~。
お礼
またまた、はじめましてですね♪ ibookさんにはいつもお世話になっています。 とうとう真空管に手を出してしまいました。。^^; 真空管の事も、回路の事も分からずに四苦八苦しながらも、丸みのある音に酔いしれています^^ なるほど分かりやすい説明ですね! ありがとうございました~!!
お礼
ビーム管と五極管は違うものと思っていました。。 詳しい説明ありがとうございました。 実は前オーナーが6L6用に接続を変えたと言っていましたので、違った接続方法の部分を探しましたがどこにも見当たりませんでしたので、困っていたところです。 他の真空管を試したりしてみたいのですが、分からない事だらけで困っていたところです。 実際に本で読んでも、回路図を見ると不思議な疑問がたくさんわいてきます。