質問を投稿されてから4日経つのに、浄土真宗関係の方から回答がないので、お答えします。
浄土真宗大谷派のお宅で本願寺派の譜(節)でお経を唱えても、差し支えはありませんが、以下のことを気遣いましょう。
先ず、あなたが唱えようとされているお経様は、
仏説無量寿経、仏説観無量寿経、仏説阿弥陀経、讃仏偈(お東は、嘆仏偈)、重誓偈(お東は、三誓偈)
のうちどれでしょうか。
あるいは、お聖経の念仏正信偈(お正信偈)でしょうか。
「失礼には当たりませんか?」とのお尋ねですが、誰に対してでしょうか。
読経されるとしたら、一番短い重誓偈を棒読みしても約10分はかかります。
まして節を付けたら20分くらいにはなるでしょう。
お正信偈を行譜で唱え、六首引きまで唱えると30分は超えます。
あなたがお勤めをしている間、ご親戚の方はあなた一人に唱えさせておくことはできないでしょう。
一緒にお勤めをすることとなるでしょう。
そうだとすると、ご親戚の方は本願寺派の節をご存知ないはずですよネ
お仏壇の様式がお東であれ、お西であれ、仏光寺派であれ、その他の派であれ、お勤めをする対象は阿弥陀様ですから、阿弥陀様が「私は大谷派の阿弥陀仏であるから、お経を本願寺派の節で唱えるのはけしからん」と仰せになることはあり得ないということは、言うまでもないことです。
気を遣っていただきたいのは、先方のご遺族の方に時間的な負担をかけないようにすることです。
あなたがお参りをさせていただくのは、お浄土に帰られた方を拝むためではなく、その方を偲び、それをよすがとして、ご本願のありがたさを思い起こして報恩のお念仏をするためでしょう。
そうであるなら、お仏壇の阿弥陀様にはお念仏を唱え(勿論お光やお香も)、あとの時間は、ご遺族と故人の思い出や、仏恩のありがたさなどを話すことに費やされた方が、稔りあるお参りになると思います。