質問者さんのストレスとは何なのであろうか? 私は、幾つものストレスの重なりが一番良くないと理解している。
精神的ストレス・・・心理、社会的要因
化学的ストレス・・・薬物、酸素過剰や欠乏、飢餓など栄養欠損、低血糖
生物学的ストレス・・・細菌・ウイルス感染など
物理的ストレス・・・寒冷、暑熱、火傷、放射線、騒音等
突然大きなストレスに襲われると、全身が凍りつき、頭の中が真っ白になる。この状況は想像がつくと思います。このとき、体温・血圧・血糖が下がり、神経系の活動や筋緊張の低下が見られる。
これらの変化はストレスの種類には関係なく起こるものです。・・・・これをショック相と云い、ストレスショックの後、数分から丸一日続くこともある。
やがて、このショック状態からの改善を計るべく生体内の防御機構が働き、副腎からアドレナリン、コルチゾール(副腎皮質ホルモン)が分泌されて、体温、血圧、血糖などが上昇して、筋緊張は増大、神経系の活動も盛んになる。・・・・これを反ショック相と呼び、ここまでを警告反応期と云う。
更にストレスに曝され続けると、一定の緊張状態で心身ともに適応している状態になる。この時期に新たなるストレッサーがかかると、この新しいストレスには抵抗力が弱くなる。・・・・この時期を”抵抗期”、と云います。
次に抵抗期が長く続いたり、ストレッサーが強力すぎると、生体は抵抗力を維持できなくなり、結果的には再びショック相の状態に戻り、ついには生命維持できなくなり死亡する、と云われている。・・・・これは疲弊期と云われています。 これがセリエ博士のストレス学説です。
良くある話ですが、職場でのストレスから欝病になった、と訴える方がいます。
それは、抵抗期と疲弊期の間を行ったり来たりしながら、今までできたことが出来なくなり、意欲も失せて、体も動かなくなり、理解力も失われて、精神科医には鬱病と診断されることも多いのかもしれない。この種の欝症状の原因は「副腎疲労」である。
これは、副腎が疲れ果ててストレス対応できなくなり、アドレナリンやコルチゾールの分泌不良になっている為に、やる気も持てないほどに心身共に疲れた状態、と考えられる。
何がストレッサーになっているかを探り出し、それらのストレスを一つずつ消し去ることが重要です。しかし、消し去ることのできないストレスも残ります。
その時に必ずすべきことは、副腎を守ることです。
詳しくは【副腎疲労症候群】をネット検索してみてください。治療は、抗鬱剤ではなく副腎皮質ホルモン投薬と、タンパク質・ビタミンC・パントテン酸カルシウムを栄養補給することです。
お礼
わかりました。大変詳しい回答ありがとうございます。