- ベストアンサー
仮面ライダーXにおける謎
素朴な疑問かもしれませんが、質問させていただきます。 昭和49年に放送されいていた仮面ライダーXの敵組織であるGOD機関の首領は、当初「GOD総司令」という人物でした。 しかし、シリーズ終盤ではキングダークの内部に潜んでいた「呪い博士」が、GOD機関の首領であるという展開になっていました。 ここで疑問なのは、「GOD総司令」と「呪い博士」は、同一人物なのでしょうか? そして、なぜ当初の設定が変更になったのでしょう。 自分でも、特撮関連の資料やネットなどで調べてみましたが、疑問の解決には至りませんでした。 詳しい経緯を知っている方がいらっしゃいましたら、ご回答をよろしくお願いします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
お調べになった後では、すでにご存じだと思います。確認です。 Xライダーの世界観は8話と22話で大きく変化しますので、設定は破綻しまくりです。そして31話で恐ろしい大矛盾。 仮面ライダーXのメインライターになって、作品世界観を設定した脚本家の長坂秀佳先生ですが、当時の視聴者層より上の線を狙い、今までのライダー路線を踏まない設定を模索したそうです。ギリシア神話・暗黒科学・第三帝国的イメージを全面に出したのですが、すでに確立していたライダー路線を期待した視聴者には難しすぎたそうです。 長坂先生が東京に在住、キー局毎日放送は大阪で、打ち合わせの苦労があり、結局、長坂先生の構築した世界観は路線変更。長坂先生は8話以降まったく脚本にタッチしていません。後のインタビューでも、降板は打ち合わせの移動距離もあったと話をしていました。 長坂先生がハカイダー的なライバルとして設定途中だったアポロガイストは仮面ライダーシリーズでメインライターの伊上勝先生の脚本によって登場、21話のアポロガイストの戦死により、長坂先生が描いた作品世界観は「無かったこと」になり歴代ライダー路線に軌道修正。21話を境にして頭を切り換えなくては解決不可能な矛盾が山盛りです。リセットして下さい。 昭和54年の朝日ソノラマのファンタスティックコレクション「仮面ライダー」では、GOD総司令と呪博士の関連性は触れられていません。昭和61年の講談社の「仮面ライダー大全集」で、「GODは東西大国が日本消滅のために結成した組織としたが、結局、呪博士の私的組織になった。」と記載があり、矛盾を指摘しています。 余談ですが31話で22話~30話のストーリー展開を根底から覆した大失態・大矛盾。RS装置が無いのにキングダークが立ち上がる大イベントがあります。この回は脚本家が違うので、申し合わせが不十分だったか、無理にでもキングダークを動かせ、という指示がどこかからかあったのではないかと思ってしまいます。 そんなわけで、GOD総司令の正体は謎のままXライダーの世界から消え去る。呪博士はGOD機関の存在理由を変更した後で無理矢理最終回で登場させた形だけの首領である。二人は別人である。と認識するのが普通だと確信しています。
お礼
私が今まで目を通してきた資料では、GOD総司令と呪い博士は同じ人物だと書かれたものもあれば、関係はないと断言したものもあったと思います。 或いは、やはりまったく触れられていないというものばかりで、どの書籍を信用すればいいのやら・・・。ということで質問させてもらいました。 シリーズ初期のストーリーが、メイン視聴者である子供には難しすぎるという指摘があり、路線変更せざるを得なくなったという経緯は読んだ事があります。 たしかに設定は破綻してしまっていますよね。 kogechibiさんのご回答を総合して考えると、GOD総司令の存在は、シリーズ途中で消滅してしまった。と考えたほうがよいということですね。 いつも詳しくご丁寧な回答ありがとうございます。 モヤモヤしていた疑問が晴れました。