まずは、その表面のメッキが「どんな種類のメッキなのか」というのを一応チェックした方がいいように思いますね。
それによっては、ポンチで印が付きにくいとか、ドリルも「超硬」でないと歯が立たない、なんて場合もあり得ます。
チェックした後でメッキの上からの加工が可能ということであれば、まずは品物をしっかりクランプ(固定)すること。
ケガキ線を十字に入れて中心にポンチなどで印を入れる。
ポンチは特別専用品とかでなくてもいいので、例えば切れなくなって使わなくなった「ガンタップ」などでも代用出来ます。
ポンチを打った場所にいきなりドリル、ではなく、その前に2~3ミリのドリルで「サラもみ(もみ付け)」を0.5mm~1mm程度入れた方がいいです。
もみ付け専用の「リーディングドリル」という物も一応はありますが。
後は最終的にネジを立てるタップのサイズの問題ですね。
それによって自動的に「下穴サイズ」が決まります。
例えば「M8」辺りのネジならば下穴は「6.8mm」になりますから、たかだか7ミリ弱の穴を空けるのに2回も3回も下穴を空けるのは「時間のかけ過ぎ」です。
段階的に下穴を空けて、ということならサイズ的にはまぁ「M10(下穴8.7mm)」以上でしょう。
それ以下のサイズなら、サラもみがちゃんと出来ていればドリル一発で十分イケます。
次のサイズの穴を空ける前、それとタップを立てる前には下穴の表面はちゃんと「面取り」をしてください。
穴を拡げるにしても下穴の表面に「バリ」が残っていたりするとドリルの刃先がちゃんと食いつかず暴れたりします。
「穴の曲がり」などが起きることもあるのでこの辺は注意しながら作業してください。