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建築に詳しい方どうか教えてください。

夏休みも残りわずか(>_<)宿題が終わりません。 僕は、建築関係の学校に通っていて色々な建物について調べなくてはいけなくて、今行き詰っています。 その質問とは『ガソリンスタンドはなぜなの様な形をしているのですか?』っということです。どんな小さな情報でも良いので回答のほど宜しくお願いします。

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  • poor_Quark
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回答No.1

 ガソリンスタンドを外見上特徴づけているポイントはいくつかあります。防火壁や計量機、販売室、ピット室(セルフにはない場合が多い)、あるいは高いキャノピー、ドライブウエイ(車の進入路、退出路)、通気管、遠方注油管、犬走り、やたら目に付くアースや水道の蛇口、サインポールなどです。その一つ一つに明確な存在理由があります。  消防法上のガソリンスタンドの地位は「給油取扱書」となりますが下記サイトにあるようにそのスペックは細かく決められています。 http://www.houko.com/00/02/S34/306.HTM#s3.3  防火壁だけでなく、ガソリンスタンド上のスペースの取り方や地面を舗装すること、傾斜をつけることなどが決められています。また、油などの液体危険物の扱いに関しては、静電気がもっとも警戒されなければならないもので、これを防ぐためには、湿度を上げることが必要になります。そのために頻繁に水まきをしなければならないので、蛇口がたくさんあるわけです。消化器の数と種類も決められています。  舗装や傾斜が必要なのは、油の流出事故が起こった場合、地面に危険物が滞留しないためのものです。また流出した油を回収するための排水溝や分離槽が必要になります。分離層は敷地の隅にあり普段は鉄板などがかぶせてある場合が多いはずです。  キャノピー(天井)が高いのは、車高の高い車の給油にも対応できるためで、車両法などでは車の積み荷は地上高3.8mまで許されていますので、少なくともそれをクリアできる高さが天井の高さとして必要になります。  油を貯めるのは地下タンクですが、地下タンク上部には車の駐車は許されていません。(給油のための一時的な停車はかまいません。)古いタイプの地下タンクは、検知管が必要で、必ずタンクの4角に丸い検知口があります。(隣り合ったタンクと共有できます。)最近の大きなタンクはSF二重殻といい、検知層をもつために検知管はありません。  販売室からドライブウェイには必ず張り出した部分と段差が必要になります。犬走りといい空気の4倍以上の重いガソリン蒸気の販売室への拡散をふせぐためのものです。  通気管もその構造が消防法に定められておりたいていは遠方注油管と同じ並びに防火壁の際にあります。通気管はタンク内の油のベーパー(蒸気)を大気に解放するための管で高さも折り返しの距離も消防法の規定や消防署の指導に拘束されます。  遠方注油管は油の流失に備えて防油堤に囲まれています。昔のスタンドでは遠方注油管ではなくて直上注油管が多かったため、ローリーがはいると、営業はストップしなければなりませんでした。今でもそういう販売店は見受けられますが。  サインポールは新日石とか出光とかの元売りのマークが入り口の高いところに掲げられています。これは遠くからでもそこのスタンドがあることを客に知らせ、安全にスタンドに進入してもらうための目的があります。サインポールは都市計画法などの規制を受け、変に低いところもあります。  今はあまり見かけませんが懸垂式の給油装置(ノンペ)を用いているところは、給油量を表示するための表示装置が販売室の表側の上方に取り付けられています。  都市部の大きいスタンドは、元売りや地域の販売会社の所有というものが多く、運営者は別ということもあります。洪水や大地震や台風の後調べてみると、地下タンクに水が進入しているところは滅多にありません。大地震などむしろ安全とさえいわれるほど、多くの法規制や消防の指導に縛られているのが、ガソリンスタンドの姿を作っているのです。

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