まず、麻酔の専門家が行う全身麻酔は必ずしも腰椎麻酔より危険とは言えないと思いますし、個人的には、こと生命の安全だけに関しては腰椎麻酔より全身麻酔の方がむしろ安全ではないか?と思っております
さて、腰椎麻酔が激痛を伴うという体験談の理由ですが、局所麻酔を使用しないで脊椎麻酔を行う医師の存在、太い針を使用する医師の存在、そして、昔外科の先生が行っていた「突き当たるまで針を突き刺して、少し戻してから薬剤を注入する(当然、神経に直接針が触って激痛が生じる)」方法等が考えられます。
実際私達が脊椎麻酔を行う場合、極めて細い針を使用し、必ず局所麻酔を行ってから麻酔の注射を行い、麻酔の針も必要以上に進めないなどの方法で、なるべく痛みが出ないように麻酔を行っております(しかし、どんなに注意をしていても間違って神経に触ってしまう可能性が無いわけではありません)。一方、これは麻酔の教科書には必ず書かれておりますが、腰椎麻酔(脊椎麻酔)を行ってはいけない場合のひとつに「患者の同意が得られなかった場合」という項目があります。ですから、もし腰椎麻酔が嫌でしたら堂々と先生に進言していただいて構わないと思います。
なお、全身麻酔のみで手術のストレスを完全に抑えるのは難しいと言われており、最近は腰椎麻酔や硬膜外麻酔を併用した全身麻酔が(病気の種類によっては)行われる傾向があります。このように、局所麻酔でも意識を取ることは可能です。
具体的には1の方がおっしゃるように、麻酔の専門家が常に働いている病院かどうかはひとつの選択の基準になると思います。しかし、その先生がどんな先生か?まではわからないわけで、難しい所です。
以上、先ずはご参考まで。
お礼
詳しく教えていただきましてありがとうございました。参考になりました。