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ノーベル平和賞授賞式典へ出席招待の保留とは?中国政府の圧力に日本外交は屈するのか?
- ノーベル平和賞授賞式典への出席招待が保留された理由や、これに対する日本政府・外務省・日本大使の態度について検証します。
- ノーベル賞の意義や功績を祝し称えるべき授賞式典への出席招待を、日本政府はなぜ保留しているのでしょうか?中国政府の圧力に屈しているのか、それとも他の事情があるのでしょうか?
- 日本政府・外務省・日本大使が出席招待の保留を決めた背景には、中国政府の意向に沿って行動することへの疑問や懸念があると言われています。しかし、具体的な対応や理由はまだ明らかにされていません。
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中国政府自体、元々諸外国がこの要請によって、他国が欠席するということを、あまり期待していません。 本質的には、国内に対する、民主化に対しては『強い姿勢で臨む』というサインでしかありません。 とは言え、このような中国国内向けの対応に対して、同調すると言うのは「全面的な中国支持」の表明で、欧米から孤立していて、中国に対する全面支持を打ち出しても何ら失うものがなく、逆に中国からの資金導入などを期待するごく少数の国、「キューバ」・「イラン」がこのような対応を取りました。 欧米と強いつながりがある国が、欠席という対応を取るはずもなく、「中国の要請に対して配慮した」と言う意思表示に、回答期限の15日より遅れて出席の返事をするというのが、外交カードとなります。 外交カードとしては、経済的影響はないといってよく、それぞれの国内に対する影響は極めて軽微なカードですから、中国との外交の影響も考慮して、このカードを切るであろう国としては、日本以外にインド・パキスタン・インドネシア・スーダンが挙げられます。 ・インド・中国は長い国境紛争の歴史を経て、現在は国境画定交渉継続中ですから、簡単に切れるこのカードを使って、中国との国境画定継続の意思表示をしました。 ・パキスタンは、人国10億を超える中国とインドに国境を接しており、敵対国であるインドに対する牽制を期待できる中国と友好関係を継続してきました。また、イスラム原理主義の台頭によって、その拡大を抑えようとする欧米から巨額の援助をもらっている関係上、欧米に楯突く気もありません。ですから、このカードを切るしかないのが現実です。 ・スーダンは、人権抑圧に対する欧米の国際的政治圧力の中で、南部の石油開発に巨額の資金を投下し、現在はその石油を大量に買ってくれる上お得意様である中国に対して、配慮を示しました。 ・インドネシアは、世界最大の華僑人口を持ち、国策として華僑同化政策を行っていましたが、中国経済が資本主義してからは、経済関係がどんどん深まり、現在は最大の貿易相手国が日本から中国へとシフトしつつあり、華僑の郭建義(クウィック・キアン・ギ)を経済財政及び工業調整相になるなど、経済拡大を続ける中国と関係強化を図っています。(尚、中国とは国境を接しておらず、領土問題はありません。) ・日本の場合は、当然ながら尖閣諸島の漁船船長逮捕による日中関係悪化を積極的に収束させるという意思表示で、中国政府の面子を立てたという既成事実も作りました。
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- bara2001
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ノーベル平和賞自体が政治的なバイアスがかかっているものであることは否定できません。 とはいえ、中国様の傍若無人振りは世界各国で顰蹙を買ってるようですね。 中国人は体面を重視するので、他人には絶対謝らないし、それを前提にお付き合いしなさい、という論説もありますが、はあ?というのが一般的な感覚だと思います。 無礼無作法な中国を、中国だからと言って特別扱いし始めたら収拾がつかなくなります。 文化の異なる人々がいる国際社会でお付き合いすることがどういうことなのか、おしえてやらなければなりません。
お礼
分り易く解説・お教え願い、ご回答を賜りまして、ありがとうございます。 >無礼無作法な中国を、中国だからと言って特別扱いし始めたら収拾がつかなくなります。 文化の異なる人々がいる国際社会でお付き合いすることがどういうことなのか、おしえてやらなければなりません。 全く同感です! 意味合いは異なりますが、政教分離と同じく、文化や信教やスポーツ等に政治の世界を持ち込んで欲しくないです。 特に、それが独裁体制の下での言論や行動の束縛や弾圧の一環である、今回の中国政府の姿勢はダライラマへの仕打ちから何ら学ばず反省もしていない証左であります。 経済規模は別として、国体や社会の成熟度が前世紀前半の価値観と統制であり、一部の新興国の独立時の混乱政治と変わらぬのは隣接する私たちにとっての脅威・悩み・リスクです。 そんな、無法不当な国の不参加要請に、唯々諾々と従属するかの態度保留・躊躇は、自主独立国家として国際信頼を毀損し揺るがすかの優柔不断は情けない限りです。 我が国は、中国の経済援支援を受けてる国でも無ければ、同じ政治システムを共有する同盟国でもない! シンプル粛々として、ノーベル賞の主旨に則り、自主的な判断で、出席参加をすれば良いと思います。 誠に、丁寧且つ分り易いご意見・解説を頂戴しまして、誠に、ありがとうございました。
- EFA15EL
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ん?昨日大使出席のコメントが前原大臣から出たばかりですが、 その後何か変わり有りましたっけ?
お礼
ご回答&お教え頂きありがとうございました。 出席意向とのニュースまでは聞いていますが、出席の連絡の締切日を過ぎている事(非礼・意志薄弱)と出欠連絡の遅滞している理由(中国配慮?、当地での式典への出席について権限委譲すら出来てないのか、必要なのか)が気になったのですが・・・ 情報を頂戴しまして、誠にありがとうございました。
お礼
詳細且つ丁寧なご回答を賜りまして、ありがとうございます。 本当に、厄介な隣人です。 そして頼り無い、我が国政府・外交です。 以心伝心、気配りが、彼の国に通じず、更なる威嚇と挑発に繋がるのは、尖閣諸島沖での中国漁船の行為と我が国への対応で十二分に分っている筈ではないのだろうか、またも学習効果は活かされていない。 国際社会の良識や、自主独立国家としての気概は全く感じられない。 何時から、我が国は中国の経済援助で生かされている国に、独裁&統制国家としての同盟国に成ったのか! シンプルに、現地の大使がノーベル平和賞の主旨・意義を忖度し、出席すれば良いだけだと思う。 その事で、必要以上の中国への気兼ねや迎合は不要である、意思を明示せず、主催財団に政治的な問題を持ち込むのは、それは中国への従属・臣従する事と違わないのではないだろうか・・・。 大変、参考になるご意見・情報を頂戴致しまして、心より感謝とお礼を申し上げます。 誠に、ありがとうございました。