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蒸気機関車のATSについて
蒸気機関車のATSについて ぐぐってもなかなか見つからないので質問します。 蒸気機関車はJR線等の乗り入れのため自動列車停止装置(ATS)を取り付けていると聞きますが、実際にはどうやって制御しているのでしょうか? 蒸気というアナログな機器に対して、デジタル制御が出来るものなのかと。 過去の記事のリンク先が消えていましたので、もしご存知のかた居られましたら教えてくださいませ。
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他社ではありますが、電車運転士をしております。 >蒸気機関車はJR線等の乗り入れのため自動列車停止装置(ATS)を取り付けていると聞きますが、実際にはどうやって制御しているのでしょうか? 蒸気機関車には、蒸気でタービンを回し電気を起こす発電機が搭載されています。 前照灯があるように、蒸気機関車は電気を持っているのです。 ATSの電源はこの発電機から。 制御ですが、 蒸気機関車をはじめ、ディーゼル機関車・電気機関車など、機関車は「自動ブレーキ」という制御でブレーキをかけています。 編成に常に圧縮空気が掛かっている「ブレーキ管(BP)」を通しており(貫通ブレーキ)、このBPを減圧することで、ブレーキをかけています。 ATSでブレーキを動作させるには、弁を設けて、このBPを減圧すれば停止させる事が出来ます。 今、JR東日本の蒸気機関車にはATS―Pが付いていますが、 仕組みは変わりません。 また、最新の電気機関車でも(北斗星などのEF510-500)でも、ATSとブレーキの関係は同じです。
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- kuma-gorou
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動力で考えるからややこしくなるのです。 蒸気機関車だって、電気機関車と同じように、圧搾空気を用いた空気ブレーキで単独ブレーキ(単弁)と貫通ブレーキの両方を備えています。 要するに、圧搾空気を作るコンプレサーの動力が電気か高圧蒸気かだけの事。 制輪子で列車を制動する方法は、電気機関車と何ら変わりません。
お礼
>圧搾空気を作るコンプレサーの動力が電気か高圧蒸気かだけの事 だいぶん分かってきました。 蒸気も制御できるんですね! 有難うございます!!
> 蒸気というアナログな機器に対して、デジタル制御が出来るものなのかと。 それを言ったら、モーターもエンジンもアナログですよ。最近でこそ制御機器はデジタル化されていますが、モーターやエンジンそのものがデジタル化できるわけがありません。ATSの配備が完了したのは国鉄では1960年代ですから、デジタルなんてものはほとんど普及していませんでした。それに速度参照のない基本的なATSは、赤信号だったら止めるだけのものであり、ブレーキをかける制御だけで実装可能です。これならデジタルだ何だと言う小難しい制御は不要で、適当な電源さえあればOKです。SLやDLでも、適当な発電機(車軸発電で十分かも)とバッテリーさえ積んでおけばできます。 やろうと思えば、速度発電機(車軸駆動)を積めば今の速度も解るので、自動でブレーキをかけ、規定速度になったら離すようなこともアナログだけで可能です。何も特殊なことではありません。
お礼
>ブレーキをかける制御だけで実装可能です。これならデジタルだ何だと言う小難しい制御は不要で、適当な電源さえあればOK この仕組みがなかなか見つからなくて・・・・ 情報有難うございます!!
お礼
この仕組みが知りたかったんです。 やはり途中に弁を設けて制御するのですね。 さすが現役の運転士のかた、的確な情報ありがとうございます!!