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本態性血小板血症と生命保険の関係について
- 本態性血小板血症:生保の約款を見ていてもよくわからないのでお聞きします。
- 本態性血小板血症とは、血小板数の増加を特徴とする疾患です。
- 生命保険の約款を調べても、本態性血小板血症に関する具体的な記載は見つかりませんでした。
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お礼をありがとうございます。 さて、ご指摘いただいた点について、 朝日生命は、癌の定義を多少広く取っているようです。 ICD10では、 コードCを悪性腫瘍として、コードDを上皮内新生物、良性新生物など に振り分けています。 ICD10における悪性新生物とは、コードCのみです。 国際基準には、ICD10以外に、 ICD-O-3「国際疾病分類腫瘍学第3版」という分類方法があります。 さて、ICD10というのは、局在分類と呼ばれる分類方法です。 ICD-O-3とは、局在と形態の組み合わせでの分類方法です。 腫瘍としては、ICD-O-3の方がより新しく、詳しい考え方ですが、 問題は、腫瘍のみの考え方である点です。 つまり、厚生労働省やWHOは、腫瘍のみを扱うわけではないので、 病気全体を見る分類が必要です。 従って、病気全体を見るときには、ICD10が標準となります。 厚生労働省やWHOの患者調査、死因調査などは、ICD10となります。 しかし、がんという特定の疾患に注目した場合には、話は違ってきます。 世にいう「グレーゾーン」があるのです。 グレーゾーンでは、何が起きるのか? それは、良性腫瘍に分類されながら、治療は悪性腫瘍の治療をする ということが起きてしまいます。 このような矛盾をなくするのが、ICD-O-3です。 従って、先の朝日生命の例では、 ICD10で、悪性新生物、上皮内新生物、性状不詳または不明の新生物 という3つの分類を悪性新生物として扱い、 しかも、ICD-O-3基準で、悪性腫瘍に分類されるものという 二重の基準を満たすことを条件にしています。 朝日生命の分類では、 本態性(出血性)血小板血症は、D47.3なので、 「性状不詳または不明の新生物」でICD10分類では悪性新生物 ではないけれど、ICD-O-3基準で悪性腫瘍に分類されるならば、 保障の対象にしましょう…… という意味です。 つまり、悪性腫瘍とは、 ICD-O-3基準の/2、/3、/6、/9、ということになります。 ICD-O-3基準の5桁目には、 /0、/1、/2、/3、/6、/9という分類があります。 /0は、良性です。ICDではD10~D36に該当します。 /1は、良性・悪性が不明ということです。ICDではD37~D48に該当します。 /2は、上皮内新生物です。ICDのD00~D09です。 /3、/6、は、悪性新生物で、ICD10でいうコードCになります。 /9は、悪性だけれど、原発、転移が不明というものです。ICD10は 部位が特定されていることが条件なので、これに対応する分類はありません。 つまり、D47.3は、ICDでは、「良性悪性不明」で分類されてしまうけれど、 ICD-O-3基準で、/2、/3、/6、/9のいずれかに分類されれば、 「がん」として扱いましょう……という意味です。 単純に言ってしまえば、抗がん剤治療を受けていれば、 ICD10では悪性新生物ではなくても、 ICD-O-3では、悪性腫瘍に分類される、ということです。 わかりにくい説明で申し訳ないです。
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- rokutaro36
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「この病名は悪性新生物に分類されているみたい」 これは、誤解です。 悪性新生物は、コード「C」に属する物です。 本態性(出血性)血小板血症は、コード「D」に属するので、 悪性新生物ではありません。 新たに保険に契約できるかどうかは、わかりません。 その保険会社の審査基準によると思います。 ですが、現在も治療中のようですから、かなり厳しいと思います。
お礼
早々のご回答ありがとうございます。 悪性新生物は、コード「C」に属する物です。 → 勉強になりました。 本態性(出血性)血小板血症は、コード「D」に属するので悪性新生物ではありません。 → その通りなのですが、現在はWHOをはじめ厚生労働省、国立がんセンター、 各大手保険会社などで悪性新生物として分類されているようです。 http://www.asahi-life.co.jp/products/hokenou/keiyaku/osusume.pdf#searc 現在も治療中のようですから、かなり厳しいと思います → 確かに新契約は厳しいかもしれませんね。 ご助言ありがとうございます。
お礼
とんでもございません。より詳細な説明補足をいただき恐縮です。ありがとうございます。 ネットで検索してもrokutaro36さんの説明のように、これだけ詳しく書いているところを見つけられなかったので、生保会社の約款を読んでいても専門用語のところで行き詰ってよくわからないでいましたが、おかげで自分の置かれている状態を含め十分理解できました。 この病名は10万人に1~2名と少数ですし、「グレーゾーン」のため生保会社の判断が一律ではないことなど本当に勉強になりました。 と、いうことは私が加入している生保会社に直接聞いてみないと、朝日生命のような定義かどうかわからないですよね。 こちらの貼り付けた内容まで確認してのご回答、お手数をおかけしました。 本当にありがとうございました。