人権とは、どのようなものだと思いますか。中3になれば、日本では公民の項目のひとつとして、「人権」の本質を学びますね。人権には社会権や自由権など、いろいろな種類があります。その中でもっとも重要なものが、“基本的人権”ではないのでしょうか。
あなたの年齢がわからないので、公民を習っていない小学生~中2生として説明します。
基本的人権とは、人として生まれたからには、人として認められ、その誕生を祝福され、人として名前を与えられ、人として育てられる。1人の「人間」として、その存在を認められ、生きることを許される。そのために与えられる、「生きる権利」「食べる権利」「殺されない権利」「社会に存在を認められる権利」などの権利をいいます。つまり、「1人の人間として生きて、生き続ける」ことを認めた権利です。この基本的人権がなければ、参政権(政治に参加する権利)などの他の種類の人権は、意味ないですよね。何も食べずにいたら、投票なんか行ける体じゃなくなるし、殺されてはもはや、全てを失うのですから。
戦争は、この基本的人権を著しく侵害します。簡単に言えば、「生きている」=「基本的人権が守られている」ならば、殺された時点で、侵害されたことになるのです。
そして、そこで使われる地雷。これは、罪のない一般住民が「基本的人権」を奪われる=殺されるのです。地雷にはいろんな種類があり、蝶のような可愛い形のものは、子どもが拾おうとして、被害にあいます。
しかしここで注意したいのが、地雷の目的が殺すことではないこと。地雷はあくまで“大ケガ”を与えるものなのです。
ですが、地雷の被害にあう多くの人々が、貧困層であるので、結果として満足な治療が受けられず死に至ったり、治ったとしても失った手足を補う義肢を買うことができません。もちろん日本も援助していますが、たりないのです。
日本ならば、たとえ手足がなくなっても必ず治療を受けられます。生まれた国が違うだけで命が救えないのなら、「生命は平等」という概念が守られませんね。この視点からも攻めてみてください。
さらに、地雷を埋められた土地を侵略するために、わざわざ軍隊の歩く先を捕虜に歩かせる…といったことがあったそうです。捕虜の命、人権を軽視したできごとですね。
長くなりましたが、これらを上手くまとめてください。