- ベストアンサー
アコギ録り、NT3で正解でしょうか?
- アコギ録りのマイク選びでお尋ねさせてください。現在SM58、XM8500を所有していて、ボーカル録り、アコギ録りともにSM58を使っています。アコギをもっと生っぽく録れたら嬉しいと思っています。
- インターネットで調べてみたところ、NT3が正解なのかなと思っています。ただ情報が少し前のものだったので、もしより適したものがあれば教えていただきたいと思って質問しました。若輩者ですが、宜しくお願い致します。
- また、補足してお聞きしたいのですが、宅録にはプリアンプがあると大分変わるのでしょうか?NT3について調べている過程で、>プリアンプstudio v3を噛ませればクラシックギター、チャランゴなどの音をカッティングまで勢いのある音で拾ってくれます。というレビューを見かけました。宜しければご教授いただけたらと思います。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
NT3所有者で、私自身はギタリストではないですが、所属バンドのギター弾きのアコギ宅録は、概ね質問者の方に近い環境でNT3またはBETA57Aを好んで使っています。 「NT3がアコギ宅録に正解か?」と言われると、音の趣味もありますから断定的に「そうです!」などと言い切る自信まではないですが、私の手持ちマイクの中では「自分的には最も扱いやすいマイクの1つ」とは言えますけども。 今は販売ショップでも「単一指向性」としています(昔は超単一指向性として売ってたが…確かに「超単一」よりは集音範囲は広い)が、普通の「単一」よりは指向性はシャープな方なので、周辺音の被りは、かなり少ない方です。 弦の高域の余韻等の「空気感」を録りたい方向なら、録音環境はさておいてコンデンサマイクを使う事を勧めますが、アコギ録りの場合、コンデンサマイクは何を使うにしても「空気感/余韻感」が良い物ほど「音の太さや迫力」は、やや落ちる傾向になります。 (アマチュアが手が出る価格帯のマイクの限りでは) これらは、マイクのセッティングや録音後のイコライザ/エフェクト処理でも(元音が十分きれいに録れている前提で)かなりの修正は効く問題ですが、録音の時点である程度これらを両立したければ、選択肢として (1)(迫力も一定は優先度が高いなら)なるべく高域感の良いダイナミックマイクを使う (2)プリアンプで「音の太さ」を補完する (3)音の補完調整が効く録音機器を使う 等になりますね。 順序逆ですが (3)は、録音時の補完機能の高いMTR等を使う…という方向性なので、今回の問いには合わないので割愛 (2)は、そのStudioV3の話などが該当しますが、注意いただきたいのは、この場合のプリアンプは「マイク音を太くするある種のイコライザ/エフェクタ」として使っていると言う事。 このクラスは、マイクプリアンプの本来の姿から言えば、大した性能の物ではないです。 また、純粋な電気的技術面では、FastTrackPROと今まで出てきたマイクの組み合わせなら、外部プリアンプは必ずしも必須ではないですし、これにStudioV3を噛ませるのは、「音は変わる」けど「音質が良くなると言う意味でしない」という点にはご注意をを。マイクプリアンプは、使えば必ずマイクの音質が上がる魔法の機械ではありません。調整を誤ると、簡単に音質は崩れます。 ただ、V3はいろいろなモデリング回路を搭載しているので、スイッチを切り換えると音がドンドン変わって面白い(という点も、本来のプリアンプではなくエフェクタ的)ので、懐が許すなら持ってみても楽しいかもしれません。 (1)は、例えば私もよく使うBETA57AやAUDIX I5等の、比較的高域のノビ感の良い楽器用ダイナミックマイクの方が、音は太く取れるという面はあります。 実際、私も曲によって、ギタリストの要求によって、NT3使ったりBETA57Aを使ったり、両方の音をブレンドしたり…といろいろなんですが、これはまぁ録ってみないと何とも言えない話です。 ただ、今の話ではないとしても、今後もアコギの宅録をずっとされるなら、この種のダイナミックも1本有っても損はないですけどね。 以上、あくまで御参考までに
その他の回答 (2)
- kenta58e2
- ベストアンサー率74% (2483/3311)
あ、すいません。自分で打ちミスに気が付いてませんでした。 >「音は変わる」けど「音質が良くなると言う意味でしない」 studio v3を噛ませれば、確かに音は変わるけど、音が変わるという事と、音質が良くなるという事は、全然イコールではない。studio v3は、音質を良くするプリアンプと言うよりは、音を変化させるエフェクタに近い性質のプリアンプなので… というのが、本来言いたかった事でした。ごめんなさい。
お礼
良くわかりました! ありがとうございます。
- kenta58e2
- ベストアンサー率74% (2483/3311)
まぁ、コンデンサマイク(ただし、素人が手が出る価格帯)の一般的傾向として 「ダイナミックと同じ据え方、録り方、もちろん弾き方をして録ったら」ば、 ダイナミックより軽い音(その分空気感のある音)で録れる…という『傾向』は、事実としてあります。その点ではNT3も例外ではないです。 ただ、どっちの音が「純粋に物理的に事実に近いか」となると、普通はコンデンサマイクの音です。 変な言い方ですが、実際に私が経験した事として、SM57とNT3を、マイクのセッティングは全く同じ、機器の設定も同じで録り比べたら 「より上手な人が、より高価なギターを使うほど、マイク間の音質差は縮まる」 ということはあります。 実際のところは、ダイナミックなら「より音質感の良いセッティングを」、コンデンサなら「より『欲しい迫力』が録れるセッティングを」それぞれ模索する必要はあります。 また、個人的にはNT3の時は、録音時または録音後に、少しコンプレッサやイコライザをチューニングして、ダイナミックらしい太さを狙う事はよくあります。 NT3ならそういう事がある程度出来ますが、ダイナミックだとイコライザ程度で劇的に「高音質感、空気感を出す」ことは、やや難しいです。やっばり、高域がまんべんなく録れているわけではないので。でも、ダイナミックならではの良さというのはありますけどね。 私自身も、また世間一般でも、楽器録りのダイナミックマイクの指標マイクはSM57ということになると思います。まあ、どうセッティングしても、よっぽどヘマをしない限り「SM57な音」で確実に録れるというのが、他の追随を許さないマイクという点では、デファクトスタンダードだけのことはあります。 SM57を基準にすると、BETA57AはSM57の改良版的な位置づけだけの事はあり、SM57と同じようなセッティングでまず間違いない音が録れる。そして、高域の伸びがよい分「きらびやかな音」になる…という傾向です。ただ、その「きらびやかさ」にある種の癖はあります。 悪い癖というわけではないですが。 AUDIX I5は、まずSM57よりは「ダイナミックにしては空気感を感じる」(まぁ、強いて言葉にすれば「音が澄んだ感じ」)に録れます。ただ、中低域の迫力は、SM57よりは控えめです。その意味では、気持ちコンデンサマイク寄りの録れ方とでも言いますが。 なので、ガシャガシャと迫力重視のコードストロークなんかは、私はSM57/BETA57Aの方が楽に録れますが、アルペジオ的な「胴鳴りの余韻をきれいに録りたい」時には、I5の方が録りやすいです。 実は、楽器用ダイナミックマイクってあんまり持って無くて(^^ゞ 私が持ってるのはSM57、BETA57A、I5、EV-CO4くらいしか無いんですが、アコギならBETA57AかI5使いますね。次点で万能&無難?のSM57、EV-CO4はエレキのアンプ録り用です。 個人的には、そんな感じです。
お礼
ありがとうございます。 熟読、熟慮の末、迫力の出しやすいBETA57Aを購入したいと思います。 本当に丁寧なご回答をありがとうございました。 ボーカル録りのマイクについても、一つお伺いしたいことが出てきたのですが、 内容が異なってしまうので、別に質問を立てました。 http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6143356.html ご迷惑でなければ、こちらにもアドバイスいただけたら嬉しいです。
お礼
非常に丁寧なアドバイス、ありがとうございます。 >高域のノビ感の良い楽器用ダイナミックマイク という選択肢は考えていませんでした、有力な候補として検討してみます。 NT3も >「音の太さや迫力」は、やや落ちる という部類に入るマイクなのでしょうか? また、BETA57AとAUDIX I5の個性の違いなどももしご存知でしたら、教えていただきたいです。
補足
とても勉強になるので読み返していました。 すみません、こちらはミスタイプでしょうか? ご迷惑でなければ、意図されていた文を教えてください。 >「音は変わる」けど「音質が良くなると言う意味でしない」