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統計入門書によると、中心極限定理に関して「もし、母集団が正規分布に従っ
統計入門書によると、中心極限定理に関して「もし、母集団が正規分布に従っているならば、標本の大きさnの大小に関わらず、その平均の分布は正規分布」という記述があります。であるならば、母平均を区間推定する場合、zの値を用いて推定してもいいのかなと思いますが、ほとんどの書籍では、標本の大きさが小さい場合、tの値を用いて推定しています。なぜでしょうか?たぶん、自分がどこかで誤解をしているのだと思いますが、宜しくお願いします。
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中心極限定理は,「母集団が正規分布でなくても,nを大きくすれば,その平均の分布は正規分布に近づく」というものです。 したがって, 「もし、母集団が正規分布に従っているならば,標本の大きさnの大小に関わらず、その平均の分布は正規分布」になります。 だから, 「母平均を区間推定する場合、zの値を用いて推定してもいい」のですが,区間推定する場合,もう1つ必要なものがあります。母集団の分散σ^2です。これがわかっていれば, √(n)(X'\-μ)/σ が,標準正規分布に従うので,95%信頼区間では, X'-1.96σ/√(n)<=μ<=X'+1.96σ/√(n) (標本平均Xバーをかけないので,X'とした) で,正規分布(Zの値)で推定できます。 が, 普通はσ^2がわからないのです。それで,σ^2の推定量としてσ'^2を使います。 (σハットが書けないのでσ'とした) すると, √(n)(X'-μ)/√(σ'^2) は,自由度n-1のt分布に従うのです。 したがって,95%信頼区間は, X'-t(n-1)(0.025)√(σ'^2/n)<=μ<=X'+t(n-1)(0.025)√(σ'^2/n) のようにt分布を使う推定になります。 なお,nが大きくなればt分布は標準正規分布に近くなります。
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- Tacosan
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あなたのいう z とか t ってなんですか?
補足
説明不足ですみません。自分が使用している書籍の用語で、z推定は「標準正規分布を利用する推定」、t推定は「t分布表を利用する推定」です。その本にも「この呼称は、学術的に定着しているわけではない」と断り書きがありました。
お礼
丁寧なご説明有難うございます。母分散が既知か否かの視点が抜け落ちていました。