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「子供騙しのアニメでは子供も騙せない」は正しいと思いますか
後輩の駆け出しクリエイターが、某アニメを見て「子供騙しでは子供も騙せない」と言った言葉が私は少し疑問に感じています。 子供向けの可愛いキャラクターが出てくるアニメなのですが、「作画、ストーリー、構成が手抜きで見ていられない。こんなものを作る制作者は許せない」という意見でした。私も一応見たのですが、確かに大人の私たちが見る分には荒い作りだなと思いました。ただ、それを見ている子供たちは非常に喜び大好きと言っています。 私は後輩に「子供向けのアニメで子供が喜んでいるのだから良いのでは。大人が見るために作られているものでは無いのだから。」と言ったのですが、後輩の駆け出しクリエイターは興奮し「大人が鑑賞しても耐えうるものを作らなければ子供は騙せない。子供を馬鹿にしている。」と言います。 しかし現にそのできの悪いアニメで子供は喜んでいます。私は「今の時代、才能もいろんな業種に散っていきアニメ制作の人もそんなに凄い人ばかりじゃない。ある程度は目をつむっても仕方がない。」と言いましたが「仕方がないが、才能がない人を使わなければならないほど仕事を増やす制作会社が悪い。」と意見を言います。 気持ちもわかるのですが多忙な会社側の事を考えると、才能がないクリエイターを駆り出すのも仕方がないと私は思います。またそういう才能を、まだそういうことにこだわりがない子供向けのアニメに当てるというのも至極当然だと私は思うのですが、アニメ好きの皆様はどう思いますか? 私ももちろん後輩の意見はわかるのですが、多少理想論ではないかと思うのです。ただ、顔を真っ赤にして私に怒る後輩を見ていて、それでも妥協することは最低の行為なのだろうかと疑問を感じている次第です。
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まず、「子供だまし」というのは相手をバカにした単純な理論で「大人」相手に説得しようとするつまらない行為を揶揄していう言葉ですよね。 最近でもTVで「アナリスト」が「消費税を10%に上げてもスエーデンの25%より安い」と言ってました。 確かに算数では「10<25」ですが、生活や福祉のレベルを無視した「子供だまし」ですね。 でも子供はそう簡単にはだまされませんよ。 相手が「だまそう」としたら直感的に違和感を感じて反発してきます。 だから子供向け番組は難しい、けどやりがいのある仕事だと思います。 大人の目から見て「子供だましの作品」の存在が悪いかどうかですが、私は悪くはないと思いますよ。 それはご自分が子供の頃にどんな物を見てどんな物を食べてきたかを思い出していただければ判るんじゃないでしょうか。 子供は大人の目から見て「毒」としか思えないような物を吸収して自分が「生きるための力」にしてしまう吸収力を持っています。 「くだらない」ものを喜んで見ている子供は、実は心の中でどんどん豊かな言葉とイメージに再生産しているものなんです。 大人の価値観で「安全で」「上質な」ものしか子供に与えないというのは「大人の傲慢」だと思います。 ところで、後輩さんおような考え、普通のサラリーマンでもありますよ。 仕事に対する「理想」を非常に高く持つことは若いうちにかかる「はしか」の様な物です。 そのうち「理想」と自分の能力に「折り合い」をつけて仕事を「生活の基盤」にするためのスタンスを身につけていくもんです。 だれもが巨匠になれる訳じゃありませんので。 (できなければ心身を病んで退場するだけです。) ただ、クリエイティブな仕事をしている人ほど無理をしがちなんで心配では有るんですが。 最後にhayaさんの作品が子供達の心に残る「真摯な言葉」をもった作品になればいいですね。
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- heianchobijin
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それは人それぞれだと思います。 アニメに限らず、どの番組も同じことにあたるのではないのでしょうか? そもそも子供はまだものごとを言葉で表現できない段階なので、最初は理解できなくても、次第に成長していく段階で理解していくのではないでしょうか? かく言う私も小さい頃は絵の汚さを理解できなくても、大人になって改めて同じようなものを見てはじめてその汚さに絶望しつつ、こんなこともあるんだなと再評価していったものです。 でも絵のきれいさにこだわってばかりしていると、仕事がはかどれないと思います。 アニメ業界に関してはあまり詳しくないけど、慢性的に日本のアニメーターが少なく、韓国や中国などの外注のアニメーターで補っているのが現状です。 いろいろと悩んでいるかもしれませんが、それにくじけずにがんばってください。
お礼
ありがとうございます。 後輩は絵だけと言うよりは、ストーリー、構成も含めた全体の事を怒っています。絵だけなら外注で補っているのでしょうが、ストーリー、構成は日本人が多いのではないでしょうか。
補足
この場を借りて改めて皆様にお礼を申し上げます。 私が後輩に言った意見もあながち的はずれではないということがわかりホッとしています。 熱い心の後輩ですので、私が「こうではないか?」という疑問型で答えてる事に対し「絶対に違う、おかしいですあなた」という態度で返してきまして、私も少し心配になっていました。 理想が高いのは良いことですが、出来ることと出来ないことを見極めるのも私は大切だと思っています。今後もしまた同じ論争になればこの事を言ってみるつもりですが、後輩は後輩の理想の高みがあるのでしょうし、もう触れないのも良いかもしれませんね。
- 65535
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「手抜き」とは「そのアニメでのお約束」なのではないでしょうか?(必ずしもそうだとはいいませんが) ストーリィの一点に絞れば、子供騙しとお約束はどう違うのでしょうか? 例えば、アンパンマンで「いつもアンパンマンが勝つのは飽きた、今度はバイキンマンに勝たせてみよう」という斬新なアイデアを誰かが提案し、よいものができたとして子供は喜ぶでしょうか? 時代劇でも天下の副将軍様がいつもより5分早く印篭を出しただけでTV局に苦情が殺到した。という話も聞いたことがあります。 そのアニメの方針を曲げずにストーリィを良いものにで出来るのであればすばらしいのですが。
お礼
ありがとうございます。 仰るとおりです。「お約束」であり「方程式」のようなものです。それを単純に使うことは後輩にとっては手抜きをしている=子供騙しをしているという事だそうです。 水戸黄門のように単純なことを繰り返すことでも老人は喜びますので、そういうある意味「成長しない」こともあっても良いのではないかと私は思うのですが、その中でも「常に上を目指して進歩し続けろ」という意見のようです。もちろんそれは私もわかるのですが。
子供を騙す、という発想が、そもそも子供をばかにしています。 そのアニメが芸術作品としてではなく商品として制作されているのなら、良いか悪いかは制作目的次第です。子供を騙す為に制作された物なら、いかに上手に騙せたかで判断をするべきですし、視聴率や関連商品の売り上げ増を目的としているなら、数字で判断すべきです。また、先の回答に「お役所の業務内容説明」との例がありましたが、この場合は問い合わせ数の減少等から、的確に説明が出来ているかを判断し、手直しをしていくことになります。他には、例えば薬物中毒の恐ろしさを認知させ、使用しないよう訴え、といった啓蒙系のアニメなら、その使用実態や検挙数等を長期的に見る必要があります。 少し話が逸れましたが、ビジネスとして制作されたアニメであるなら、まずその目的を知り、それが達成されたか否か、で判断をするのがプロです。制作者側が「大人が観賞しても面白く、また才能をいやというほど見せつけつつ子供を騙す為」に作ったアニメでないとしたなら、質問者の後輩の意見は分析でも批評でもなく、ただの愚痴です。
お礼
ありがとうございます。 私の「子供騙し」という言葉が後輩のかんに障ったのかもしれませんね。 子供が喜んでいればそれは成功作品だと私は思うのですが、そういう「子供さえ喜んだら良い」という物の考え方が後輩は許せなかったのでしょう。私はそういう後ろ向きの意味で言ったつもりではなかったのですが、説明不足もあったのかもしれません。
仕事にやる気満々な友達でよろしいのではないでしょうか? 私がもし、その友達といたら心が狭いのでウザッたく思って話をやめるか機嫌がわるくなるとおもいますが ちゃんと聞いてあげて偉いと思いました。 釣り馬鹿日誌にでてくる東大出身の頭の固い新人さん を思い出してしまいました。 はたからみるとほほえましいですが・・・。・・・・。
お礼
ありがとうございます。 仰るとおりで、熱い後輩なのです。ただ私の意見がレベルが低すぎると言いますので、私も興奮はせずに一応対応した次第です。
アニメに対する思い入れが強いのだと思いますが 子供の母親としては 大人が見て面白くなくても 鑑賞に堪えなくても 子供が喜んでいるなら それで良いと思っています 成長と共に価値観は変化していくものだし そのアニメが大人には出来が悪くても 面白いと思える子供の感性は 子供時代にしか存在しないものだと思うからです アニメに限らず 大人が「こんなの見てくれれば良いのに・・」って思うようなものには 子供は興味を示しません 子供には子供の価値観があるので 大人の価値観で 「こんなものは駄目だ」とおっしゃる後輩の方の方が 子供を馬鹿にしている様な気がします
お礼
ありがとうございます。後輩は熱い心のクリエイターですので、そういう妥協のようなことが許せないようです。私も妥協は良くないとは思っているのですが、すべてに全力を尽くせない状況ならば妥協を前向きに検討することも良いのではないかと思っています。あくまでも仕方なくです。 子供騙しに見えても子供が喜んでいるのならばそれは本当の子供騙しではないと思いますね。
- PAPA0427
- ベストアンサー率22% (559/2488)
それだと質の悪い物は世の中に存在してはいけない事になりますね。 芸術作品ではなく、エンターティメントですから、その方は考えすぎですね。その代わり面白くないとなったらたちまち見向きもされません。子供は馬鹿じゃありませんよ。大人には想像もつかない想像力をもってます。 大体何をもって、才能があるとか手抜きとかを判断するのでしょうか?一種の自己満足ですね。マスターベーションにしか過ぎないのでは? 本当にその方が、例えば宮崎駿監督みたいとは、言いませんがそれなりの実績をお持ちでしたら「ご説ごもっとも」となりますが、実績もない人がそんなことを言っても、ただの書生論にしか聞こえません。 良い作品と、悪い作品はどうやって決めるのでしょうか?それはクリエイター側が決めるのではなくて、視聴者が決めるものでしょう。
お礼
ありがとうございます。私もそう思っています。 視聴者の子供たちが嬉しいのならば、大人の我々が見て子供騙しに見える物も、ちゃんと子供が面白い壺をとらえているのだとおもいます。 私の「子供騙しでも面白いと思ってもらえるのならばそこまで高レベルのものを作らなくても良いのではないか。その時間で別のアニメを作るのも選択肢の一つではないか。」という意見が後ろ向きに聞こえたのかもしれません。あくまでもみんなそうしろということではなく、こういう作り方をする人がいても良いではないかと私は意見したつもりだったのですが。
- neue_reich
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アニメは、娯楽のためのものですよね。 ターゲット層が楽しんでくれることが至上命題だと思いますので、子供が楽しめる子供向けアニメを作る、という視点で見ればそのアニメは合格だと思いますよ。 全てのアニメが宮崎作品のように芸術性や思想性で高いレベルを持っていなければならないわけではありませんし、アニメは芸術作品ではありません。 完成度が高いアニメであっても、お役所などの「業務内容説明」のアニメのように、つまらないものであったら…人はアニメから離れていくと思います。
お礼
ありがとうございます。 私が言いたいこともまさにそういうことで、私も後輩の意見が間違っているとは思わないのですが、世の中のクリエイター全員にそんな宮崎駿のような高レベルなことを求めるのは酷ではないかと意見していました。同意して頂けて私の意見も完全に間違いではないことにホッとしています。 後輩は「だからと言って良くする努力をしなくても良いのか」と怒りますが私はそんなことを言っているわけではありません。子供には子供の壺のようなものがありますし、それを突くことで子供騙しでも面白いと思ってもらえるのならばそこまで高レベルのものを作らなくても良いのではないか。その時間で別のアニメを作るのも選択肢の一つではないか。という意見です。あくまでもみんなそうしろということではなく、こういう作り方をする人がいても良いではないかと私は意見しました。 才能があるクリエイターならば、忙しくても子供向きでも高レベルの物を作れる。それをしない=才能のないクリエイターを使っている、という精神の持ち方が後輩には納得できないようです。
- osietezoo
- ベストアンサー率18% (58/311)
子供騙しのアニメだと、子供は喜んでも、その親は喜びませんよね。すると結局は、視聴率やキャラクター商品の売り上げに影響してくるのではないでしょうか? 人気のあるアニメは、親も喜んで見ているものが多いように思います。
お礼
ありがとうございます。 後輩が言っていることにそういう意味も含まれているのかもしれません。しかしどちらかというと「初めから大人が見れるような作品が作れないとわかっているのならば作るな」という、クリエイターとしてのプライドという意見のようです。私はその意見が間違っているとは全く思わないのですが、世の中のクリエイター全員にそんな高尚なことを求めるのは酷ではないかと意見していました。
>「子供騙しでは子供も騙せない」と言った言葉が私は少し疑問に感じています。 具体的に何がこどもだましか分からないと何ともいえませんが。 年代の差もありますが、私の子供の頃見た、アニメとか子供向け番組も特集でみるとずいぶんいい加減な設定のものがありましたが、当時はそれで喜んでいて、大人になったのです。 後輩の方もそのような番組を見ていたと思います。 また、海外のアニメだって爆弾が爆発しても、平気などというの良くあるシーンですが、子供だましとを思いません。
お礼
ありがとうございます。 仰るとおり私たちも子供の頃見て喜んでいたはずです。そのことについて後輩は触れないので、理想をかかげているのではないかと思いました。
お礼
ありがとうございます。 仰るとおりで、大人の目から見て子供騙しの作品の存在が悪いかどうかと問われれば、私も悪くはないと思うのです。「悪くはない」と思っているのであって「素晴らしいこと」と言っているわけではないのですが、後輩には後者のように取られたのかもしれません。 後輩は非常に理想が高く、自分は将来的に一線級で働ける人間になると信じて疑いません。もちろんそう思うことは良いことだと思うのですが、多少彼より生きている先輩の私にはそう思えませんでした。