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くじら漁への欧米の批判の思想とは?映画「The Cove」の偏った見方とは?国際法で問題なのか?
- くじら漁への欧米の批判の思想や考え方には、何があるのでしょうか?宗教的な理由も関係しているのか、その真相を探ります。
- "The Cove"というドキュメンタリー映画がイルカ漁を取り上げ、歪んだ見方で話題になりました。映画のうえでの太地町への取材にも疑問が持たれています。
- 日本のくじら漁やイルカ漁は国際法で問題があるのでしょうか?国際的な規制について詳細を知りたいという疑問を解決します。
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漁業資源保護の為に世界各国と共同で決めた約束ー捕獲出来る海域と年間の捕獲量の制限ーを きちんと守っていれば、国際法違反になりません。 今現在、国際法では完全禁止されておりません。 米国やカナダなどの先住民族に対して民族固有の伝統保護の為、文化財として、 捕獲頭数を決めた上で捕鯨が認められております。 欧米諸国に属し、白人がほぼ100%近くの北欧ノルウェーでは、商業捕鯨が行われています。 歴史として、石油や石炭が照明のエネルギー源になる以前は、確か17~19世紀、 欧米諸国は盛んに捕鯨を行っていました。 鯨から油を採取して、それを照明のエネルギー源にしました。 先述のノルウェー以外は、肉は食べずに捨てた。 当時の米国は捕鯨の補給基地を求め、鎖国していた日本の江戸幕府に開国を要求しました。 このように、捕鯨反対の宗教的な理由は、20世紀後半、1980年代に形成されたものです。 その頃、オーストラリアとニュージーランドを含む欧米諸国との貿易摩擦が大問題になりました。 安くて性能の良い日本製品が大量にオーストラリアとニュージーランドを含む欧米諸国に輸出され、 日本企業に対し競争力を失った欧米企業は活動を縮小し、現地の工場を閉鎖し、数多くの失業者が出ました。 当然、日本バッシング、日本叩きが勃発しました。日本バッシングの一つが反捕鯨です。 某環境保護団体が活動資金として着目しました。 貿易摩擦解消の為、日本企業がオーストラリアとニュージーランドを含む欧米諸国に工場建てて、 現地生産を開始し、現地の人々の雇用確保に努めてから、日本バッシングは下火になりましたが、 反捕鯨だけは、環境保護団体の有力な活動資金なので、環境保護団体が煽って煽って、 今でも続いています。 太地町のイルカ(鯨類)猟は、 第一段落の、先住民族に対して民族固有の伝統保護の為、文化財として、 禁止すべきではありません。 それは環境保護団体を除く反捕鯨姿勢の諸外国から例外として理解されやすいのですが、 今現在、日本が南極海で実施されている調査捕鯨は難しいです。 その調査捕鯨自体、商業捕鯨の面があるそうです。 江戸時代以前に、はるばる赤道を南半球まで行って、オーストラリアを越え、南極で 捕鯨なんかやっていなかった、という歴史的事実から、 民族の伝統文化で以て南極海の調査捕鯨を存続させるのは難しいです。 だからこそ海洋資源の調査の為と称しているのですが。 乱文乱筆の長文になってしまいましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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- 7inchhalf
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捕鯨を批判するのは「欧米にとって簡単だから」でしょうね。 彼らの観点は野生動物保護ですけれど、野生動物保護が目的ということだけなら、対象はクジラでなくても構いませんよね。 例えばアメリカ。国内でハンティングと称して年間何十万頭もの鹿を初めとする野生動物が面白半分に殺されています。オーストラリアのカンガルーやディンゴのことを思い浮かべる人もいるでしょう。 ではこういう行為をなぜ真っ先に非難しないのか?簡単です。 こういう行為は国内の行為だから利害関係が複雑に絡んで、単純にやめろとは言えないのです。 クロマグロの輸出禁止、あれはヨーロッパの小国モナコが提案しましたね。ヨーロッパには同じ小国マルタというのがあります。ところがこちらはクロマグロを畜養して日本に輸出しています。こんな国にクロマグロ輸出禁止の提案ができますか? できるわけありませんよね。だってクロマグロの畜養業者も納税しているんですから。国内の納税者の利害を無視して野生動物保護団体に加担なんかしたら、その政府は転覆させられる可能性すらあります。 つまりモナコは自国に関係がないからクロマグロ輸出をやめろなどと平気で言えるのです。そしてそういう批判をすれば環境や地球にやさしい先進的な人たちだと自己満足する。それだけのことだと思います。 相手が日本ならおいそれとは文句を言ってきませんよね。 もちろん日本の中ではみんなブーブー言ってますけど、こういう人に限って英語が苦手なようで、海外のウェブサイトでコメント書いたりすることはまずありません。だから欧米やオーストラリアにとっては痛くも痒くもない。海外のマスコミは日本の論調なんかいちいち報道しませんから、何を言っても言い返されることがなく安心なんです。 こういう論調を改めさせたければ、日本人もどんどん海外のウェブにアクセスして英語でやめろとコメントを書けばよい。これだけでもかなり変わってくると思いますよ。
お礼
ご回答、どうもありがとうございました! お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。 日本人も外国の人々に対し、臆することなく堂々と意見を言えるようになっていきたいものですね。 英語を学ぶ意味もそこにある気がしますし。 海外のウェブ経由で英語で伝えるのはダイレクトでなるほど今の時代に即していますね。 やってみようと思います。
- morinosa11
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日本人だけでなく白人もイルカ・鯨捕ってますよ。↓ http://www.youtube.com/watch?v=PmQlh7JhTxc&feature=PlayList&p=46E3540742DE3240&index=171
お礼
確かにショッキングな映像ですが、伝統的な漁で且つ生態系を 壊さずに大切に命をいただくのであるならば、デンマークの人々の 文化も尊重されるべきですね。 貴重な映像の情報をありがとうございました!
http://oshiete.chance.com/qa5743854.html クジラが一向に増えないからシーシェパードに好きにやらせてる。そんな風にも見えるが?クジラの生態解明の意義が学術的に調査捕鯨にはあった。が、固体増殖のために有意義なものはなかった。そう思える。一番痛かったのはクジラ食こそ有りきみたいな圧力だと思っている。
お礼
お答えいただきありがとうございました。 自然界の生態は、人間の思うようにはいかないものですよね。 クジラはほとんど食べたことがないのですが、多様な文化を 認め合うような姿勢を国家間においては大切にしていきたい ものですね。
- cerberos
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反捕鯨国、団体によって、その立場・考え方が違い、反対する理由についても千差万別です。 >もしも宗教的(特にキリスト教?)な理由などがあるのでしょうか? 主な反捕鯨国として、オーストラリア、フランス、スペインなどでは、鯨油の採取を目的に捕鯨を実施していた捕鯨国 でしたから宗教的な理由ではないですね。 クジラ知的生物論といって、巨大な脳容積があり、音波によって仲間とのコミュニケーションを図るなど「知能が高い 動物を食べるのは残酷である」という意見で、このあたりが宗教的な論争となっている面はありますが。 基本的に欧米などでは環境保護団体などが多く、自然保護などに関心を持っている人が多いです。 そういった人たちが個体数が減っている鯨を捕獲するのに反対していることが多いのです。 また、ブラジルなどのようにホエールウォッチングが観光産業として成長している面もあり、近くで捕鯨をしていると 鯨類が人間を避けるようになると主張している国もあります。 >日本にはくじらを食べる食習慣があったことからも、文化を否定されるような欧米の >バッシングは納得がいきません。 食文化に限らず、欧米は昔から植民地支配した国などの文化を破壊してきています。 彼らにとって見れば、自分たちと違う文化は異端なのですしょう。 (この辺は一神教たるキリスト教の影響もあるかもしれませんが) >日本の捕鯨・イルカ漁は国際法(?)でいけないことなのでしょうか? 国際法(国連海洋法条約、南極海洋生物資源保存条約、ワシントン条約)に関して、日本は違反をしていませんし、国際 捕鯨委員会で取り決めていることにも遵守して捕鯨を行っています。 ただ反捕鯨国が主張しているのは、環境保護という道徳面でのアプローチであるため、法律に違反していないから良いと 主張しても納得はしてくれません。 また、他の捕鯨国が近海捕鯨・沖合捕鯨しか行っておらず、日本だけが遠洋(公海上)での捕鯨を行っているために、ア メリカのような捕鯨国とも対立する場合があります。
お礼
丁寧なお答えをどうもありがとうございました! わかりやすくて助かりました。 今後も関心を持ってニュースに耳を傾けていこうと思います。
お礼
こちらも大変丁寧なご回答をどうもありがとうございました! 捕鯨問題の裏には貿易摩擦という利害の問題があるのですね。 調査捕鯨が商業捕鯨ということであるならば、反対されても無理はない のかもしれませんね。 しかし、太地町のイルカ(鯨類)漁を民族固有の伝統保護の目的で文化財と 日本で指定されたら、このようにもめることはなかったのでしょうか。 いろいろ勉強になりました。重ねてお礼を申し上げます。 どうもありがとうございました。