NPBが飛ぶボールの使用をやめないのは何故ですか？

質問

NPBが飛ぶボールの使用をやめないのは何故ですか？
現タンパベイ・レイズの岩村明憲二塁手の様な似非スラッガーを量産するだけだと思うのですが…。
理由を御存知の方は御回答を宜しく御願い致します。

回答No.1

kazdenchu

まず前提として、どのボールを使用するかはNPB（日本プロ野球機構）ではなく、各球団の判断に任せられています。各球団はNPBの認可を受けたメーカーのボールを選ぶわけですが、質問にある「飛ぶボール」はおそらく、よく噂されるM社製のものを指していると思われます。
　なぜ飛ぶのか。当方は以前、三重県内にある同社のボール工場を見学したことがあります。最上等の牛革に湿度などの完ぺきな管理システム。それらを見て思うのは、飛ぶように感じてしまうのは「ボールの質があまりにもいいからではないか」ということです。例えば球体のボールがバットに当たると衝撃で大きくゆがみます。そのゆがみが、質の高さゆえにバットに当たった直後にすぐに元の球体に（近い形に）戻るようであれば、ボールはより綺麗な回転で飛んでいきます。これが「質の高さ＝飛ぶのでは？」と考える１つの理由です。
　米メジャーリーグは日本と違い、ローリングス社１社のものを各球団が使っています。ボールはコスタリカなど中南米で作られていますが、縫い目の高さがバラバラだったりと、日本メーカーのものと比べれば質は確実に落ちます。
　日本も早ければ来年にも、米球界のように「１社統一」となる見込みです。現在のシェアはM社製が最も多いですが、どの社の１社統一になるかは現時点では明言できません。