こんにちは。
体中の細胞は全く同じ細胞で出来てるわけじゃありません。
髪の毛を作る細胞で脳みそや心臓の細胞の代替はできません。
でも人間の体は元々は受精卵という一個の細胞から出来ました。
この一個の細胞が分裂して数を増やしていきながら、いろんな機能別に、形や大きさ、性質が変わってゆきます。
この変化していく事を「分化」と言います。
ある程度大まかに分化した細胞が更に細かく分化していって、臓器の表面になったり中のホルモンを出す細胞になったり、あるいは動く臓器なら筋肉になったりします。
ガンというのは、体の中のどこかの細胞が異常増殖してしまう病気ですが、その元になった細胞が、どこまで分化したものなのか、によって転移の仕方、症状の出方、薬や放射線に対する反応性、手術の適応など、治療に大きな違いが出るのでこの区別が大事になります。
「未分化」とは、「まだ分化して組織の末端の細胞になりきっていない」という状態で、つまり組織になるべく準備中のレベルの細胞、といってもいいでしょう。
そういう細胞から発生した癌が「未分化癌」です。
ただし、準備中にも非常に沢山の段階があり、癌の種類によっては、それを細かく追求する場合もあります。
お礼
回答ありがとうございます。 最後の1行が微妙な理解になっていますが 大変わかりやすく教えていただけました。 未分化癌は部位を特定しにくいのでしょうか? 患者が痛みを訴えても 検査等では異常がなく 開腹してみたら手の施しようがなかった…、こんな場合も 未分化癌なのですか?