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波動スピーカーの音の理論と現実
- 波動スピーカー(MS1001)はオーディオ愛好家によって賛否が分かれています。
- スピーカーの設置方法やスピーカーユニットの性能によって音の再生が変わる可能性があります。
- スピーカーユニットを交換すれば音質の向上が期待できるかもしれません。
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もともと波動スピーカは、寺垣武氏の発想によればオルゴールが大きくなる原理だったと思います。ここのスピーカはちょっと違うのかその原理を応用しているのか不明です。ただし、バッフル板やエンクロージャ(エンクロージャという定義ではありませんが、ここのスピーカの形状はエンクロージャのようですが)自体を積極的に振動させると、どんどん無指向性に近い状態になります。 以前興味があって、エッジの壊れたスピーカーのコーンを前後面のみ紙バッフルに直付けしたエンクロージャ(他の部分は木でバッフルは固定、前後でステレオになります・・・ですから横置きです)を作ったことがあります。精密に作ったわけではありませんから、本当に正しい評価はできませんが参考にしていただけたら幸いです。 そのときの感想ですが、スピーカーが鳴るというよりエンクロージャが鳴っている・・・楽器といえば楽器のように感じますが・・・・従って、指向性はありません。紙と木のエンクロージャによるのか、構造によるのかは不明ですが独特の音色です。また、その構造から低音は全然駄目でした。マーラーとかパイプオルガンを良く聴きますので、この方式でチューニングしたとしてもとうてい重低音は期待できないと感じました。ただ音場(この方式で「音場」というのも変ですが)は独特のものです。無指向性スピーカのさらに先を行く感覚のようです・・・ひょっとしたら、はまるかもしれません。 通常エンクロージャは、共振を抑えるように適切な板厚と補強材で作ります。ただ全く共振がないエンクロージャは、何だか響きがなくなります。それを積極的に響かそうとした極限がこの波動スピーカーではないかと想像します。この波動スピーカーは聴いたことがないので何とも言えませんが、音場効果は優れているだろうと想像します。
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- Yorkminster
- ベストアンサー率65% (1926/2935)
>> 通常のオーディオに詳しい方々からは、不評で、批判されることが多い // 他の人がどのような趣旨で批判しているのか、あまり知りませんが、個人的には、意味不明な「波動」をウリにしている点に疑問を感じます。確かに音波も波動の一種ですが、もしそのことを指しているなら、およそスピーカーたるものは全て「波動スピーカー」です。 実際の音については、関知しません。音に関する好みは人それぞれで批判の対象となり得ないので、実際にそのスピーカーの音を聞いて好きだと思う人がいるなら、「音が悪いから止めとけ」というアドバイスは無用です。 >> 周波数特性(特に高音)はとても悪くなり~ // リスニングポイントにおける周波数特性は、一般的にいって悪化すると思われます。 もっとも、悪化しないような工夫がされている可能性はありますし、何といっても「波動」スピーカーですから、きっとそのような問題は解決されているのでしょう。 >> ~反射され広がりのある豊な音の再生になるのかも? // 音源位置を特定しにくいという意味において、広がりのある音になるでしょう。したがって、少ない数のスピーカーで、まんべんなく、BGM的に音を垂れ流しておくには便利ですが、定位は悪くなるでしょう。 しかし、何といっても「波動」~以下略。 >> ~返って重低音がスムーズに~ // 低音に関しては、むしろ反動が打ち消されあってエンクロージャーの不要共振が防止できること、振動板面積の増加による能率の向上が見込めることから、背面同士を向かい合わせることは、(従来の、一般人が理解できる音響理論によっても)必ずしも無意味ではありません。 >> FE103Eは、素直で癖の無いフルレンジスピーカーなので // 個人的には、それなりに癖があると思いますが... >> エンクロージャーが紙を重ねたものであることも、自然な再生には良いと考えられます。 // 紙といっても様々なので、一概にはいえません。また、少なくともハイエンドと称されるスピーカーの大半が、エンクロージャーの材質として金属・木材・ポリマー素材などを選んでいること、スタジオ向けなどのモニタースピーカーでも同様であること、等に照らして、必ずしも最良の素材とは考えられていないものと思われます。 確かに、パルプを使った場合、あからさまに妙な音になることは多くないと思われますが、それを「自然な音」というかどうかは、また別の問題です。 しかし、何といっても「波動」~以下略。 >> スピーカーユニットをFOSTEX FE103Eから、もっと高性能のものに交換すれば、単純に音質は、良くなる可能性が強いでしょうか? // 物理的な性能という面では、改善できる余地はあるでしょう。もっとも、エンクロージャーの容量や形式、吸音材の量などはドライバーの特性に応じて異なるので、ただ単純に切った貼ったをすれば良いというものではありません。 しかし、何といっても「波動」~以下略。 また、好きか嫌いかという主観レベルでの「音質の良し悪し」に関しては、冒頭に述べた通り、余人をもって計りがたいので、何ともいえません。 いずれにせよ、そのいうところの「波動」が何なのか分からないことには、定量的な見積もりは不可能です。ことほどさように、「波動」と聞くと「何か凄そう」と思いますが、「宇宙戦艦ヤマトの波動砲」じゃあるまいし、そのような怪しげな説明で商品を売りつけるというのは、いかがなものかと思います。
補足
文字数が多いため、御礼ですが、こちらに書かせていただきます。 ひとつひとつに御意見をくださり、有り難うございました。 もう、聴いてみるしかないので、実際に取り寄せて聴いてみました。 >意味不明な「波動」をウリにしている点に疑問を~ 恐らく、一般のスピーカーから出される波動は、本物の楽器や声の波動とは、質が大きく違うと判断され、本物の楽器や声に近い波動を目指したのではないかと、波動スピーカーの音を聞いて感じました。 >リスニングポイントにおける周波数特性は、一般的にいって悪化~ 特に高域が悪くなると想像したのですが、想った程悪くありません。 >音源位置を特定しにくいという意味において、広がりのある音になるでしょう。~ 広がりと言うより、今までのスピーカーから『抜けていた音の空間』が感じられます。 確かに遠い部屋まで音が届いているようです。 どんなにボリュームをしぼっても音が良く聞こえる気がします。(比較検証なし) >低音に関しては、むしろ反動が打ち消されあってエンクロージャーの不要共振が防止できる~ 元気な低音ではなく、やわらかい低音のようです。 でも、曲によってはエネルギッシュに聞こえたりします。(錯覚かも^^) >個人的には、それなりに癖があると思いますが... 使われているスピーカーユニットをネットで調べたところ、自然で癖がないように書かれたかたが数名いて、鵜呑みにしてました。 個人差があるようですね。 今も実際聴いてますが、「癖」と言うのが何をさすのか発見できません。 >> エンクロージャーが紙を重ねたもの >必ずしも最良の素材とは考えられていないものと思われます。 楽器のように響かせるための筒の材料としては適材のようです。 不自然ではなく、実在感のある音がしております。 >いずれにせよ、そのいうところの「波動」が何なのか分からないことには~ 「波動」と言うネーミングは、確かな知識をお持ちの方には「いかがわしさ」を感じさせるのかも知れませんが、 そのような知識のない素人には、興味を持たせる効果があると想います。 「波動スピーカー」と名前をつけたのは、付属の説明書のようなものを読んで、 「楽器のように、360度宇宙に向かって音が広がっていく特質をもっているスピーカー」 だからだと理解しました。 >何といっても「波動」スピーカーですから 前半、繰り返し笑わせていただきましたが、最後の方は、ちょっと安易な使い方だと想いました。 「波動」スピーカーと言えるのかどうかは、判りませんが、再生する音楽によっては、 「感動」させることのできるスピーカーであることは間違いありません。 歌声を聴いた途端に涙があふれてしまったのですから。。
- nijjin
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普通のスピーカーと違い空間的な広がりがあります。 音源の位置が無くなり、ボーカルがここにあって、ピアノがここで、ドラムがここにあって、サックスがここにあってと言った空間的な配置はありません。 また、迫力も減ります。 部屋中に流れる音として聞くなら良いのですが明瞭な音源(楽器)の位置や配置、指向性、ドラムやベースのしっかりとした低音が聞きたいのなら向きません。
お礼
早速の御回答有り難うございました。 いろいろな感想ご意見があるので、取り寄せて聴いてみました。 >普通のスピーカーと違い空間的な広がりがあります。 確かに、通常のスピーカーが表現できないであろう「音場空間」がありますね。 >音源の位置が無くなり、ボーカルがここにあって、ピアノがここで、ドラムがここにあって、サックスがここにあってと言った空間的な配置はありません。 左右の壁との距離を均一にし、後ろの壁からの距離を調節すれば、音源の位置もでるようです。 >また、迫力も減ります。 やはり、スピーカーの口径などから明瞭な「低音」は、でないようですね。 ダクトのおかげか、重低音はでていまして、想ったより元気な曲もイケます。 >ドラムやベースのしっかりとした低音が聞きたいのなら向きません。 確かにそうですね。 そのためには、スピーカーの口径を広くし、その分、筒^^も長くする必要があると想像します。
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お礼
遅くなりましたが、貴重なご感想ご推察有り難うございます。 >スピーカーが鳴るというよりエンクロージャが鳴っている~ 指向性はありません。 ご推察の通りではないかと、推察^^いたします。 今、目の前にあるのですが、なぜ、このような音が出せるのか不思議でなりません。スピーカーユニット自体は「あれ」ですし^^。 残るは、「筒」とスピーカーのバランスによって全体を響かせて鳴っているのかも知れません。 >また、その構造から低音は全然駄目でした。 もし、低音の量を全然駄目と言われているのなら、このスピーカーは違ってまして。日に日に低音が出るようになり、曲によっては出過ぎです。 これは、壁から30センチ以上離せない事情によるものだと思いますが、ダクトを上に向けて理論上30センチ以上離しても低音が響き過ぎでしまいます。 >ただ音場(この方式で「音場」というのも変ですが)は独特のものです。無指向性スピーカのさらに先を行く感覚のようです・・・ひょっとしたら、はまるかもしれません。 確かに音場は、恐らく他のスピーカーから抜け落ちている部分を再生しています。 比べて判ったのですが、通常のスピーカーは、LとRとセンターが鳴ってる感じなのですが、このスピーカーは、Lとセンターの間やRとセンターの間の音も再生し、センターでボーカルが実在しているように感じられます。 ただ、L自体やR自体の再生は弱いと感じました。 仰るように、現在ハマっています。^^ このスピーカーのために久々に新しいアンプを購入しました。 >積極的に響かそうとした極限がこの波動スピーカーではないかと想像します。この波動スピーカーは聴いたことがないので何とも言えませんが、音場効果は優れているだろうと想像します。 想像力が豊ですね。仰る通りの方向性だと感じています。