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何故リニア中央新幹線の最高速度は500キロ

リニア中央新幹線の最高速度の試算は全て500キロの前提ですが以前JR東海の社長か会長が700キロを目指せと言っていたと聞きましたし、実験では581キロを出しているのですからせめて、700キロ~800キロを目指してほしいのですが何故最高速度500キロでの運転と決まってしまったのでしょうか教えてください。

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回答No.5

こんばんは。 鉄道会社で電車運転士をしております。 技術の極みを求めるのは正論なのですが、 輸送とは技術の極みや理想、想いによるものとは別です。 時速500キロ以上、 出来ないことは無いでしょう。 しかし、制動距離が伸びます。 それだけ列車と列車との間隔を空ける必要が出てきます。 列車間隔が開く  ↓ 東京~名古屋の本線上に乗る列車の本数が減る  ↓ 輸送力の減少。 このリニアの構想は、航空機・新幹線とならぶ3本目の輸送手段としてではありません。 東京大阪間の航空機が無くなり、新幹線は静岡など中間駅を受け持つようになり、リニアが東京大阪間の直通旅客を受け持つようになります。 最近、羽田空港のハブ空港化が話題に出るのも、このリニア構想に絡んでいます。 羽田空港の大阪線がなくなれば、その分、国際線や他の空港に割り当てられるからなのです。 そういう背景を踏まえると、輸送力を求められるモノでもあります。 確かに、減速度を上げて制動距離を短くすればという考え方も出来ます。鉄道のように鉄のレールと車輪の摩擦力による方式ではないので、上げることは可能です。 ただ、減速度を高くしたら、乗客が吹っ飛び大変な車内事故につながります。減速度を高くするにも限界があります。 時速500キロでも、東京~大阪間所要時間は航空機よりもトータルで短くなります。 だから、時速500キロで抑えて、その代わりに列車本数を増やして輸送力を持たせる考えなのです。 多くの列車を走らせ、いかにその座席を埋めるかが経営になります。 いくら速度が速くても、その列車本数が少ないのでは経営が成り立ちません。 本数が少ないからと、リニアの値段が高くなってしまっても困りますし。 技術面というより、経営面、行政の方向性からの判断になります。

kenyamaoka
質問者

お礼

分かりやすい回答ありがとうございました。技術面だけではなく 経営面というのは分かりませんでした。

その他の回答 (4)

  • mk57pvls
  • ベストアンサー率58% (428/728)
回答No.4

こんにちは 確か以前 何かの技術雑誌(誌名は忘れましたm(__)m)で読んだのですが 地表近くで500Km/hもの速度を出す場合にいちばん問題となるのが「空気 抵抗」で、そのレベルでは どんなに空力抵抗を軽減したとしても速度を 上げようとすればするほど、速度の増加率以上に消費電力の増加率が大き くなってしまうと・・・。 リニアの開発責任者であった元国鉄技術者の 京谷好泰氏 も、将来(とい う未来ですかね)は"減圧チューブ"の中をリニアを走らせる、みたいな 構想をお持ちだったようです。 加えて、他の回答者の方もご指摘のように 我が国の地勢上の問題から、 どうしてカーブや勾配、トンネルなどを配置せねばならない事も、現在の 計画上の(想定)最高速度の決定要因となったと思います。 技術的な面以外では、駅間距離と加減速の関係があるでしょうか? 人間が乗っている関係上 どうしても急激な加減速には限界がありますが かと言って、ちんたら加速、減速していたら 最高速に達したとたん(次 駅での停車に向けての)減速、という非効率な運用を強いられ、ダイヤ 編成にも制約が出てしまうように思われます。 それと、山梨の実験線でデータを収集していると思いますが、大きな物体 が高速度で移動する際の周辺環境に与える影響もあろうかと思います。 それらを総合的に判断して500Km/h(一説では 550Km/hと言う人もいる ようですが)ということになったと推測します。 さて将来的には、電力供給や運行制御など技術革新で解決出来そうな気が するのですが、環境問題はかえって"厳しくなる"と思いますので、それ こそ"減圧チューブ"みたいなもので すっぽり 丸ごとリニアシステム全体 を覆ってしまうようにしなければ解決しないのかもしれませんが、実現す りためには、さらに莫大なコストがかかるでしょうね。

  • kuma-gorou
  • ベストアンサー率28% (2474/8746)
回答No.3

一に安全、次いで技術的な問題です。 建設規格では、最急勾配:40‰ <時速500kmで走行可能>; 最小曲線半径:8000m <時速500kmで走行可能。10度の傾斜(カント)> です。 更に言うなら、鉄道の安全は、閉塞運転にあります。 閉塞運転と言うのは、線路上に区間を設け、その区間には1列車しか侵入させない。後続列車は、先の列車がその区間を抜けた事を確認してからでないと、その区間に進入させない。即ち、1閉塞1列車の原則で、開放されていない閉塞区間に冒進しないよう、制動距離には厳格な決まりがあるのです。 要するに、単に出力を上げさえすれば、簡単にスピードアップが図れると言うものではない事を理解する必要があります。

kenyamaoka
質問者

お礼

分かりやすい回答ありがとうございました。閉塞運転というの大変参考になりました。

  • tpg0
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回答No.2

何故?と疑問に思われるなら、安全性を確立する事を優先しているからでしょう。 新幹線も、開業当時は200km/hでした。実験では250km/h以上の速度を達成しても安全性を確立するまでは、最高速度を実用化しませんでした。 リニアも同じ考えでしょう。先ず500km/hで実用化する事が先決で、安全性に問題なしと判断されれば、600Km/h⇒700km/hと高速化していくと思います。

回答No.1

理由はいろいろ在ると思いますが。 最大の理由は、高速に成る程、線路等の建設費が増大するからだと。 勿論、車両製造費も。

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